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晃石山-栃木県の山
晃石山-栃木県の山
歴史ある寺社が多数出現
歴史ある寺社が多数出現
【晃石山頂】
○山行情報 | ||||
日程 | 2022年5月21日(土) | |||
山名(山域) | 晃石山(上信越) | |||
入/下山地 | 歴史民俗資料館駐車場 | |||
メンバー | 単独行 | |||
行動時間 | 2時間45分 | |||
歩行 | 距離 | 登り | 下り | 歩数 |
7.1km | 550m | 550m | ---歩 |
○コース(タイム)
資料館駐車場(06:55)-清水寺-(7:46)晃石山-太平山-太平山神社-(09:40)資料館駐車場
《山概略》
晃石山は、栃木県栃木市にある標高419mの山である。大平山にかけての稜線は大平アルプスとも呼ばれ、山腹には寺社が多く点在する。登山コースも多彩で、地元の散歩道として登山者は絶えないようだ。山域は関東ふれあいの道の栃木県25「稜線をたどる道」に含まれ、関東百名山。
《アプローチ編》
日曜日の早朝に群馬県で所用があり、前夜泊することにしていた。そこで土曜日に付近に手頃な山はないかと探したところ、晃石山に決定した。低山ではあるものの関東百名山に選ばれているのが決め手となった。
土曜の早朝に横浜の自宅を出発。東名-首都高-東北道と走り、高額な高速料金を払う。首都圏は土日のETC割引がないのでつらいところだ。栃木市のおおひら歴史民俗資料館の駐車場に着いたのは6:30くらいだった。駐車場は無料で24時間利用でき、このときは他に一台も駐まってなかった。
《晃石山へ》
登山準備をして早速出発。史料館の左手の道を山に向かって進んだ。特に案内板などないが、そのうち出てくるだろう。しばらく歩くと遊歩道が横切り、関東ふれあいの道の指導標が現れる。左手の清水寺方面へ向かった。この日は天気が不安定で、小雨がパラパラと降っていた。
清水寺に向かう遊歩道は、東山道または奥州街道と呼ばれる古道で江戸時代半ばまで多くの人が行き交った道だったようだ。背の高い樹木が立ち並ぶ道を進み、清水寺近くまで来ると、右手に晃石神社への道が分かれている。
清水寺には寄らずに、晃石神社へ向かう石畳の坂を登っていく。しばらく登ると右手に晃石山への道が分かれている。不明瞭な道だがそこからが本格的な登り道で、尾根の登りのようだ。少し登ると左の方に赤いお堂が見えている。あれが清水寺(せいすいじ)のようだ。行基作の十一面千手観音が本尊らしく、赤い幟が多数立っている。
尾根道の途中に木を切り倒して広くなった休憩所がある。切り株の上に腰を下ろし小休止する。眺望はない。登りを再開し、子宝杉を過ぎると石垣に囲まれた晃石神社がある。729年の創立で、鏡石という奇岩が夜な夜な輝いていたことから綾都比之神(あやとひのかみ)と称され敬われていたそうだ。その鏡石が本殿の前にあり、ちょうど腰掛けるのによい具合で置かれている。
晃石神社からひと登りすると晃石山頂(419.1m)となる。ここにも祠があり、一等三角点もある。二等以下の三角点と比べ、一等は標柱が一回り大きい。山頂からは北面の眺望が開けているが、あいにく雲が多く遠くの山は見えない。山頂標識によると浅間山、榛名山、皇海山、奥白根山、男体山などが見えるようだ。
晃石山からは楽な稜線歩きとなる。よく整備された道である。天気がよくない割に歩いている人も多く、人気の山のようだ。樹林の中の道で眺望はないが、途中パラグライダーのフライト地点が有り、そこからは田畑が広がる風景が見られる。
下り道が続き、富士浅間神社と太平山神社との分岐がある。太平山神社の方へ進んだら、あとから富士浅間神社の方へ行くべきだった事が分かる。富士浅間神社こそ太平山(おおひらさん)の山頂だったのだ。巻き道を進んでしまったようだ。登山道には太平山と書かれた指導標は無いようだ。
道なりに下り、太平山神社の奥宮が道脇にひっそりとある。更に下っていき、ガードレールが現れると太平山神社に出る。
太平山神社は案外立派な神社で、827年の創建。1864年の水戸浪士による天狗騒動の場所として有名らしい。軽く参拝して、長い階段の参道を降りていく。赤い仁王門が有り、中には二体の古い仁王が立っている。仁王門の目の前に車道が横切り、そこを右手に進む。
しばらく車道を歩き、民家を右に回り込んで大中寺方面へ向かう。このあたりが人通りが絶え、ひっそりとした道となる。駐車禁止の車止めの柵があるが、そこを通り抜けて進む。車道から林道と変わり、左手の山道を降りていくと、大中寺になる。
大中寺の創建は1489年。『雨月物語』の青頭巾の場面に実在した禅僧の話として登場する。寺の境内に七不思議が有り、馬首の井戸などある。
大中寺からまっすぐ延びる参道を下り、目の前に小山が見えてくる。右手に関東ふれあいの道の入り口があるので、その細い道を進む。いちど住宅地に出るが、案内板に従って進むと森の中の車道となる、やがて左に戸長屋敷と書かれた指導標があるので、車道から分かれて山道に入る。緑の中の道で、フォレストアドベンチャーの敷地に入ったのだろうか、アスレチックの施設が現れる。
森を抜けると、見覚えのある道に出て資料館の駐車場へ戻る。駐車場の車は数台増えただけだった。
Camera:CANON EOS M6