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八溝山-日本三百名山
八溝山-日本三百名山
関東最果ての名山へ
関東最果ての名山へ
【展望台から山頂を見下ろす】
○山行情報 | ||||
日程 | 2023年11月12日(日) | |||
山名(山域) | 八溝山(関東) | |||
入/下山地 | 日輪寺入口 | |||
メンバー | 単独行 | |||
行動時間 | 1時間54分 | |||
歩行 | 距離 | 登り | 下り | 歩数 |
4.9km | 347m | 347m | ---歩 |
○コース(タイム)
日輪寺入口(06:49)-日輪寺-(07:46)八溝山(07:59)-旧参道入口-(08:41)日輪寺入口
《山概略》
八溝山は茨城県と福島県の境にある標高1022mの山。茨城県の最高峰の山で、山頂まで舗装された林道が延びている。古くから信仰の山で、山頂には八溝嶺神社、八合目には日輪寺がある。日本三百名山に選ばれている。
《アプローチ編》
前日は筑波山を登り、太子町の温泉宿で一泊していた。朝は暗いうちから出発し、コンビニで食料を調達してから八溝山へ向かった。山頂まで延びている県道は舗装されていて、幅もそれなりにあるので安心して走行することができた。
山頂まで車で行ったら登山にならないので、途中の休憩所となっている日輪寺入口に車を駐めて歩くことにした。この日は日曜だが、下山するまでこの駐車場の利用者はいなかった。
《八溝山へ》
林道は山頂まで続いているので、そのまま舗装道を歩いて行けば間違いなく山頂にたどり着くことができるのだが、それでは味気ない。車を駐めた道路の向こうに、日輪寺入口と書かれた指導標があるので、その道を進むことにする。
山道へ入っていくと、下り坂になる。登山開始とともに下っていく山も珍しいが、ひと気の無い森の中を結構下っていく。道は明瞭なので迷うことは無さそうだ。石組みのある沢のようなところまで下り、上り返しとなる。ササの生い茂る道を進み、森から抜け出ると、日輪寺の敷地だろうか、舗装された広場にでて、左の方にトイレのような建物がある。その先に広い駐車場が有り、奥の階段を上ると日輪寺の本殿と思われる赤白の建物がある。
日輪寺は、役の行者が開基し空海が再興したと伝えられる。鎌倉時代にかけて霊場として栄え、大寺であったようだ。坂東三十三観音巡礼における最大の難所と言われるている。人里離れた奥深い山でここまで来るのは大変なことだったのだろう、当時でも山頂まで至らずに遙拝で済ませる信者もいたようで、「八溝知らずの偽板東」という言葉まで生まれている。
日輪寺のご本尊は十一面観音ということだが、寺の周りには何体かの観音様の像や、白馬や琵琶を弾く弁財天の像もひっそりと立っている。
日輪寺を通り過ぎ、裏手に続く舗装道を道なりに登っていく。しばらく登ると、山道への入口があるのでその道を進む。足元はササに覆われ、立木には名札が付いている。アオダモ、アカシデ、リョウブなどが有り、その木の特徴も書かれている。リョウブは新芽をおひたしにしたり、ご飯に炊き込んでリョウブ飯にして食べるそうだ。初耳である。
樹木の学習をしながら尾根道を上っていくと旧参道からの道と合流する。70m先に銀性水というのがあるらしいので、立ち寄ってみる。しかしながらその場所には竹筒があるものの水は枯れていた。水戸光圀公は八溝山の五つの湧き水に名前をつけ、中でもこの金性水をよく飲んだと伝えられている。
道は再び車道に出る。鳥居が見え、その脇には白馬の像が立っている。鳥居をくぐり、少し上っていくと八溝嶺神社がある。その左奥には、なぜか白い天守閣が建っている。展望台なのだろうが、やけに立派な展望台を建てたものだ。近づいて上ってみることにする。三階建てのコンクリート造りの建物で、最上階の展望フロアは地上10mほどあり、360度の大展望である。といってもこの日は曇っていて視界が悪く、本来見えるはずの日光や那須の山並み、富士山は見ることができなかった。真下には一等三角点のある山頂が見えている。
展望台から降り、改めて八溝山の山頂に立つ。標高1022mの日本三百名山登頂である。登るのは楽だが、登山口に来るまでが大変な場所である。この日は誰とも会うことはなく、この山にいるのは自分だけのようだ。
下山は気楽に舗装道を歩くことにした。途中から山の中に入り、妙見菩薩と呼ばれる岩を見た。このあたりはブナの木も群生しており、一本だけ立派なブナの木を見ることができた。駐車スペースに戻り、カーナビに自宅をセットするとそのまま帰ることにする。このあたりはスマホも圏外なので、途中の道の駅でスマホチェックすることになる。自宅へは5時間以上かけて帰り着いた。
Camera:CANON EOS 6D Mark II