週末は野山にいます


和歌山県の山

▲護摩壇山(2022.4.30)
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章魚頭姿山-和歌山県の山

章魚頭姿山-和歌山県の山

風光明媚な和歌浦の山

風光明媚な和歌浦の山

【山頂展望台から和歌山市街を一望する】

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○山行情報
日程 2022年12月31日(土)
山名(山域) 章魚頭姿山(西日本
入/下山地 和歌浦漁港
メンバー 単独港
行動時間 1時間32分
歩行 距離登り下り歩数
5.7km200m200m---歩

章魚頭姿山マップ

○コース(タイム)

和歌浦漁港駐車場(11:20)-(11:51)高津子山(11:58)-(12:53)和歌浦漁港駐車場

 《山概略》
 章魚頭姿山(たこずしやま)は和歌山市の和歌浦にある標高137mの山。高津子山とも呼ばれている。和歌浦湾と和歌山市街に囲まれ、それらを一望できる展望の山である。

 《アプローチ編》
 前日は那智勝浦のホテルに宿泊していた。翌朝出発し、橋杭岩を見学してから和歌山へ向かった。章魚頭姿山を選んだのは、手軽に登れて夕方に大阪南港から出発するフェリーに間に合うことである。そして、章魚というネーミングに惹かれたこともある。
 章魚頭姿山周辺にはいくつか駐車場があるが、一番広そうな和歌浦漁港駐車場を利用することにした。土日は有料と言うことだったが、この日は周辺施設が休暇に入っているためか無料だった。昼前に到着したが、利用車は少なくガラガラだった。

 《章魚頭姿山へ》
 駐車場を出発し、まずは和歌浦天満宮を目指す。近くには家康と紀州藩初代藩主の頼宣を祀る東照宮もあるが、多少遠回りになるのでカットする。駐車場から堤防を越えて街の中へと入っていく。通りを渡り、御手洗池を回り込むように公園の中へと入っていく。
 山の方へ歩いて行くと重要文化財の和歌浦天満宮の楼門が山の中腹に見えてくる。急な石の階段が門に続いているが、これを登るのではなく、左手に登り用の階段があった。多少蛇行している階段だが、登る高さは変わらない。




 階段を上りきると本殿の前に出る。この本殿も重要文化財。和歌浦天満宮は菅原道真を祀り、太宰府天満宮、北野天満宮とともに日本三菅廟と言われている。この日は大晦日で参拝客は多くは無いが、明日の元旦には多くの参拝客で賑わうのだろう。



 本殿向かって左の方に山道が続いている。門があるので、参拝時間(9:00~17:00)外は出入りができないようだ。神社の駐車場を利用している者は山へ入るなと掲示がある。山へ入ると薄日の差す雑木林で、道は石畳で歩きやすい。指導標は潮騒の小径と書かれ、高津子山方面へ進む。
 道なりに進んでいくと雑木林から抜け出て見通しが良くなる。目の前の高台の上に展望台が見えてくる。その展望台のところが章魚頭姿山の山頂だ。現地では高津子山だが、国土地理院の地図では章魚頭姿山と表記されている。標高は136.6mで、二等三角点(点名は出島)があるはずだが気づかなかった。



 かつてこの山頂には麓からロープウエイが延び、回転展望台とレストランなどがあるなど観光地として整備されていたようだが今はその面影は無い。簡単な(と言っても山頂の構造物としては立派な)展望台があるだけである。
 高さ5mほどの展望台に上ると和歌山市街や和歌浦湾を一望することができる。天気も良く低山ながらも絶景である。展望台下の海っ縁にはベンチが有り、ここに座って日がな一日海を眺めても退屈しそうに無い。
 山頂からは南西の尾根を下っていく。左手に舗装道が現れるが、そこを歩くと駐車場の方へ戻ってしまうので、右手に山道が続いていたので、そちらの方へ進んだ。これまでの道と違い、細くて不明瞭な道だが、進んでいくとコンクリートの階段が現れそれを降りていく。



 潮騒の小径の道標が現れ、田野・雑賀崎(さいかざき)方面へ進む。道はいったん車道に出て、生活道路の細い道に進む。住宅地の中へ入ったかと思うと道は藪の中に続く。ひっつき虫がやたらと付着しながら進むが、この藪道でもなぜか街灯がある。更に不思議なことに廃墟のビルの中に導かれ、階段を上ったり下ったりしていくと、廃墟ビルの外に出る。



 廃墟ビルの前の車道を雑賀崎の方へ歩いて行くと、路側帯から雑賀崎を一望できる場所がある。日本のアマルフィと呼ばれる雑賀崎の眺めだ。漁港の山の斜面にびっしりと住宅がひしめき合っている。この光景の写真が撮りたかったのだ。
 雑賀崎の風景を拝見できたので、そこから車道を歩いて駐車場まで戻った。途中、新和歌山観光ホテルという大きな廃墟ビルがあったが、この地域は廃墟が多い。風光明媚で温泉もあるのに残念なことだ。
 和歌浦漁港の駐車場に戻り、隣接する施設で食事でも取ろうと思っていたが、やはり年末で営業してないため、そのまま大阪南港へと車を走らせた。

○当日泊の宿
名門大洋フェリー★★★★
名門大洋フェリー 場所:大阪南港→新門司港
船室:ファーストS
料金:19,150円・時間:17:00~6:00
大浴場:有り
その他:車両5m未満
Camera:CANON EOS 90D