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市房山-日本二百名山

市房山-日本二百名山

大杉に圧倒され神社の先へ

大杉に圧倒され神社の先へ

【市房杉の森を進む】

市房杉の森を進む

山行情報
日程 2013年4月28日(日)
山名(山域) 市房山(九州
入/下山地 市房山キャンプ場
メンバー 単独行
行動時間 4時間30分
歩行
距離
登り
下り
歩数
9.8km 1470m 1470m 21,000歩
市房山マップ

コース(タイム)

キャンプ場(9:42)-(10:26)市房神社-(12:06)市房山(12:26)-(14:15)キャンプ場

 《山概略》
 熊本県と宮崎県の県境の山で標高は1721m。九州本土最高峰が九重中岳の1791mであるので、九州ではトップクラスの標高といえる。山中には原生林が残り、樹齢800年を越える杉の巨木は圧巻である。

 《アプローチ編》
 名門大洋フェリーが新門司港に到着し、車が船内から解放されたのはおよそ6時。九州自動車道を南下し、人吉ICで降りた。ほとんど信号の無い広域農道を走り市房山へ向かった。登山口の市房山キャンプ場には9時半ころに到着。駐車場は広いがすでに多くの車が止まっていた。キャンプ場もまともに営業しているようだ(以前東北の登山口キャンプ場に行くとそのほとんどが閉鎖されていた)。駐車場の周りは芝生の広場で、そこがテントサイトなのだろうか。気持ちの良さそうな場所である。


キャンプ場の駐車場
【キャンプ場の駐車場】
   鳥居が登山口
【鳥居が登山口】

 《市房山へ》
 駐車場から舗装道路を登っていく。右手に大きな看板があり、セラピーロードコースなるものの案内がある。それによると、このまま道なりに進み、川を渡ると登山口の鳥居があるようだ。山頂はセラピーロードコースのずっと先にあるようだ。舗装道を進むと熊本ふるさとの森の案内板がある。これに簡単な登山ルートと市房山の説明が書かれている。
 橋を渡ると左に鳥居が見えてきて、ここから山道である。注意の掲示板は、山頂からの縦走は危険なので避けるようにと書かれている。また、九州には熊がいないので、熊出没注意の看板はない。それだけでも九州に来たんだという実感が湧く。

いきなり杉の巨木
【いきなり杉の巨木】
   山の中腹にも鳥居
【山の中腹にも鳥居】

 鳥居をくぐり雑木林の中へ入っていくと、すぐに杉の巨木が目に入ってくる。説明があり、市房杉で登山口から最初の大杉で幹周りは4m82、とある。市房杉は樹齢800~1000年の老杉が約52本あり、皇居新宮殿の天上板として献上された事があるらしい。天然記念物でブランドの杉のようだ。
 歩いていると次から次へと大木が現れる。まるで屋久島に来たような錯覚を感じさせる。切り倒した後の切株もあり、それもまたでかい。切株の中央からは新しい杉が1mほど伸びていた。

巨木の下で人は小さな存在
【巨木の下で人は小さな存在】
   市房山神宮
【市房山神宮】

 目の前に赤い建物が見えてくる。市房神社のようだ。山の中の神社としては立派な造りである。本殿の奥には拝殿もつながっている。創建は802年という事でかなり古い。神社のあるところは4合目で、山頂まではまだ道半ばである。登山道は神社の右手に続いている。

六合目で憩う人々
【六合目で憩う人々】
   8合目通過
【8合目通過】

 市房山神社を越えると杉は無くなり、ブナの木が目立ってくる。なかなか植生多様な森だ。山道には1合目から9合目まで順に道標がるので行程がわかりやすい。道中何人も追い抜いたが、ちょっとした休憩スペースがあればたいてい登山者が休んでいる。とりわけ6合目の道標の所では多くの集団が休んでいた。
 7合目辺りまで来ると遠くの景色が見えるようになる。9合目を越えて目の前のピークを登り切ると、期待に反して「山頂まで5分」の道標がある。そして目の前には次のピークが見えている。
 市房山頂(1721m)に到着。すでに多くの登山者が縦走路に並んで休んでいる。多少靄がかかっているが人吉方面が良く見え眺めが良い。少し休憩してから下山した。

ニセピークにはあと5分の道標
【ニセピークにはあと5分の道標】
   山頂にはミニ鳥居や三角点
【山頂にはミニ鳥居や三角点】

 下山は来た道を戻る。神社を過ぎたあたりで6人ほどの若い女の子が登ってきた。山に来るような格好ではなかったので、山頂まで行くんですかと尋ねると、まさか、神社までですと言われた。後から調べると、この神社は縁結びの神様でもあったようだ。

山頂からの眺望
【山頂からの眺望】
   温泉駐車場から見える市房山
【温泉駐車場から見える市房山】

 下山後は近くの湯山温泉元湯へ行った。静かな場所だが、温泉客はそれなりに入っていた。食堂がなかったので少し離れたところにある山の幸館まで歩き、冷やし山いもそばを食べた。翌日は鹿児島の高隈山へ行く予定である。垂水に向かって車を走らせた。

付近の山 阿蘇山(2009.04.30)

立ち寄り湯情報
 
湯山温泉 元湯★★★
場所:熊本県球磨郡水上村湯山1458-3(TEL:0966-46-0555 )
泉質:アルカリ性単純硫黄泉(ph9.82)
料金:400円・時間:10:00~20:00(冬期10:00~19:00)
休館:水曜日
食堂:無、露天:有
Camera:CANON PowerShot S100

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