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湯湾岳-鹿児島県の山 湯湾岳-鹿児島県の山 雨期の奄美の最高峰へ 雨期の奄美の最高峰へ 【奄美の森を歩く】
コース(タイム)登山口(14:35)-(15:32)湯湾岳ー(16:35)登山口
《山概略》
《湯湾岳へ》 湯湾岳公園というのは、駐車場にそのように書かれた案内板があったのだが、事前に入手できる地図にはそのような記載はない。なので、事前に湯湾岳公園の場所を知ることは難しいだろう。とにかく、登山口に行くためには宇検村から湯湾岳に向かって林道を走り、あとは道標を見逃さずに進むしかない。 駐車場は広く、トイレもある。周りは寒緋桜だろうか、赤い花が咲いている。ここからは海を見ることができるが、山に入ると山頂を含め眺望は全くない。この日も天候は不安定で、時折雨が降ったりする。車から降りて出発するときもちょうどパラパラと冷たい雨つぶが降っていた。 駐車場を出発し、トイレの前を通ると赤い鳥居が見えてくる。そこが登山口のようだ。鳥居の先は山道となる。山に一歩はいると南国特有の森で、緑の植物が密に生えている。ハブに注意しながら進まなければならない。鳥居の近くにハブ避け用の棒があったのでそれを手に持っている。登山口から山頂までの標高差は220mなので、登山道は緩やかな登りが続く。
山の中は見慣れない緑が多く、ときどき草むらの中でごそごそと音がしてどきっとするが、たいていは鳥である。ハブには会いたくないが、クロウサギは見てみたいと思っていたが、どちらも夜行性なので昼間見かけるのは難しいようだ。 しばらく歩くと、特別保護地区の立て札がある。奄美の中でも特にこの付近でしか生息していない動植物があるようだ。ここは左の方からの道と合流しているが、そちらは廃道となっている。
山道は特に見所もなく単調な密林が続く。やがて道は木道の階段となる。途中、その階段も左から合流している。山頂西の方にも登山口があり、そちらの方が距離が短いと言うことを聞いていたが、何しろ林道がどう繋がっているのか分からないので、今回の確実なコースを歩いている。
階段が終わると広場のような場所に出る。奄美岳大師御堂という小屋や馬のオブジェや祠がある。近代の祭祀場のようだ。ここで珍しく二人組の登山者と出会う。撮影のためのロケハンできているらしい。公園駐車場に車はなかったので、西の登山口から登ってきたのだろう。 神社広場から再び密林の中を歩いて行くと突如湯湾岳の山頂が現れる。緑に覆われた一角にあるのでとても山の頂とは思えないが、棒が立っていて、日本国有地奄美岳694と書かれている。奄美岳とはふつう表現しないが、湯湾岳のことだろう。山頂は3人も立つと満員である。先ほどの登山者と入れ替わりに記念写真を撮った。
湯湾岳山頂は休むような場所ではないので、滞在時間1分ほどで下山する。下りは雨で滑りやすいので登りと変わらないペースで歩く。今回は3人で歩いたのでかなり遅いペースとなった。湯湾岳公園の駐車場まで戻るが、車は相変わらず1台だけだった。雨なので登山者はほとんどいなかったのだろうが、天気が良ければまた違った印象の山になるのだろう。ハブに出会うことはなかったので、ひとまず安心した。 下山後は大和村の方へ車を進め、西海岸沿いを走って今夜の宿へ向かった。予定より時間がかかっているので、宿に着いた頃にはすっかり暗くなっていた。翌日は晴れとなり、奄美の北部を回って旅を締めくくった。 今回の奄美旅のちょうど一週間前に、ブラタモリの撮影があったらしく、知人の旦那が案内人を務めている。三月から四月にかけて三回放映されるようで、これも楽しみである。これから奄美も観光で賑わってくることだろう。
Camera:CANON EOS 6D
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