週末は野山にいます

○しま情報
所在	沖縄県宮古島市（宮古島）
情報	面積	周囲	人口	標高
	158.93K㎡	133.5km	55,026人	114.8m

○しま情報
所在	沖縄県宮古郡多良間村（多良間島）
情報	面積	周囲	人口	標高
	19.73K㎡	19.0km	1,010人	34.2m

　《山概略》
　宮古島は主に石灰岩からなる低い台地で、特に山と言えるものはない。あえて言えば島の中央に野原岳があり、標高は108.7mである。しかし、最高地点としては、島の北東にある高腰城址（たかうすじょうせき）の113.1m（四等三角点・ナカオ嶺）となる。
　宮古島の西方67kmにある多良間島の最高地点は遠見台の34.17m（四等三角点・遠見台）である。

　《アプローチ編》
　羽田から直行便のある土地で行ったことがないのが宮古島だった。その理由は山がないから。たいていの島には山があり、そこを登るべく訪れていたのだが、宮古島には山がないので訪れる理由が無かったのだ。しかしながら、日本全国津々浦々訪れている身としては、宮古島に行かないわけには行かなかった。そこで、山がなくてもその島の最高地点を目的地として訪問することにした。

　《宮古島へ》
　羽田から宮古までは、飛行機で2時間15分である。宮古ではレンタカーを借りていて、橋を渡って伊良部島に行くなどドライブをする。この日は「最高地点」へは行かず、午後の便で多良間島へ行き、そこの最高地点も訪れることにする。
　多良間島へはプロペラ機で25分。到着した時は雨模様だった。宿の近くでレンタル自転車を予約していたので、そこまでは島内バスで移動する。バスは、飛行機の到着に連絡していてスムーズに乗り込み、島の集落が集まる役場前で降りる。
　役場の近くにあるレンタル自転車屋は人気が無く、店員はいないようだった。電話をして少し待つとどこからともなく主人が現れ、自転車に乗ることが出来た。さっそく、八重山遠見台目指して自転車をこぐ。
　多少小雨がぱらついているが、気にせずに（カメラが濡れるのは避けなければならないが）自転車を進める。ほぼ平らな島とはいえ、最高地点に向かっていくと上り坂となり自転車をこぐ足に力が入る。

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　八重山遠見台公園の入口に自転車を駐め、緑に覆われた公園の中へ入っていく。八重山遠見台は17世紀の頃、船舶の監視のために作られたようで、珊瑚礁の岩を積み上げて数メートルの高さの台が作られている。その上に標高34.2mの三角点がある。 　遠見台の隣には十数メートルの立派な展望台が作られ、自由に上へ登ることが出来る。そこからは島の周囲を一望することが出来、石垣島も間近に見えている。宮古島や多良間島と違い、見るからに山の島である。
　展望台を降り、今夜の宿である夢パティオたらまへ向かう。島では定番の宿で、人気があるようだが、この日の宿泊客は自分一人だった。

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　翌朝も小雨は降り続いた。バスの時間まで自転車で散策し、フクギ並木や塩川御嶽などを見て回る。この島は要所要所でヤギが繋がれ草を食んでいる。
　自転車を返却し、バスで多良間空港へ向かう。そして宮古島へ戻り、再びレンタカーを借りて島の最高峰へ向かうのだが、その前に来間島と友利のあま井、イムギャーマリンガーデンに立ち寄る。
　島の最高地点は高腰城址なのだが、場所が分かりにくい。カーナビには載って無く、GoogleMAPの情報をピンポイントでアプローチしなければならない。舗装道から離れ、草地を車で進むと高腰城址の案内板が見えてくる。城址と言っても城の痕跡は何も残っていない。ただ草地が広がっているだけだ。GPSを頼りに三角点の方へ進むが、奥の方は草地が生い茂っている。普通の山なら草をかき分けてでも三角点を探すのだが、沖縄の草地はどんな凶暴な生物が潜んでいるか分からないので、三角点捜索は諦める。（後から知ったのだが、宮古島にはハブがいないそうだ）

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　レンタカーを返却し、宮古空港へ送ってもらう。雨期では無いはずだが二日間雨に降られたものの、充実したしま旅となった。
　帰ってからよく調べると、宮古島の中央部に野原岳という標高108.7mの山があることが分かった。最高地点では無いが、島では唯一の山では無いだろうか。機会があれば訪れたいものだ。

○多良間の宿
夢パティオたらま　★★★★
	場所： 沖縄県宮古郡多良間村塩川１８（TEL:0980-79-2988）
	料金：6600円（一泊二食）