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沼津アルプス縦走-静岡県 沼津アルプス縦走-静岡県 低山でも健脚向け、眺めは抜群 低山でも健脚向け、眺めは抜群 【小鷲頭山からの眺望】
コース(タイム)沼津駅(8:02)-(9:19)香貫山-横山-(10:55)徳倉山-志下山-(12:12)鷲頭山-(13:00)大平山-(14:43)大嵐山-(15:43)原木駅
《山概略》
歩道は狩野川堤で、広くて歩きやすい。時折自転車が走り、犬の散歩で歩く人がいる。ふと左を見ると、川越しにビルの合間から富士山が見えている。富士の上空だけ雲が集まっているのが気になるところだ。しばらく歩道を歩いて、右手に下りていき、信号を左に曲がった。県道沿いの歩道を歩き、甲羅本店の前を通り過ぎると、アパートの手前に香貫山登山口がある。近づかないと分からない場所だ。 登山口から階段を上り、始め舗装された山道を歩く。道なりに登ると車道を横切り、その先が香陵台で、五重塔がある。塔の前は広場で、少し登っただけだが、沼津市街を一望することができる。眺めの良い場所に牧水の歌碑もある。
五重塔からは車道歩きとなる。車は進入禁止の道だ。少し歩くと左手に展望台の近道があるので、その山道へ進んだ。斜面を登っていくと石垣があり、道なりに行くとアンテナ施設が見えてくる。階段を上りきったところは展望台となっている。多くの人が日溜まりで休んでいた。そしてこのあたりはやたら猫が多い。アンテナの立つ上の方まで行くことができ、そこまで行くと絶景が広がる。 展望台からは富士や愛鷹山、南アルプスの山並みも見え、伊豆や駿河湾も一望できる。しばらくここで写真を撮ることに専念した。 展望台で時間を費やしたが、まだ山頂には到達していない。展望台から少し離れたところに丸い球体のようなアンテナが見えるのが、香貫山だろう。展望台から下りて、その方向へ進んだ。道は舗装道である。舗装道から左に山道があり、そこを登っていくとアンテナのフェンスがあり、その先に香貫山の山頂(193m)がある。山頂の周りは樹林とフェンスで眺望は全くない。
香貫山の次は横山へ行くのだが、本来は来た道を舗装道まで戻らなければならない。このときは無意識に奥の方へ行ってしまったため、しばらく歩いてから間違えに気づき、戻る羽目になった。道には道標はあるのだが、横山という文字はなく、地元の人しか分からない地名ばかりが書かれていたため、余計に分かりにくかった。 舗装道まで戻り、道なりに歩いて行くが、この道で正しいのか自信がない。ついに他のハイカーからも横山への道を聞かれる始末。お互いに分からないので、さらに別の散歩をしているおじさんに尋ねると、道を教えてくれた。 舗装された道を下り、左カーブのところで八重方面下山と書かれた道標があるので、その方向へ行けばいいようだ。地元の人にしか分からない地名だ。山道を下りていくと右手にゴルフ場がある。そしてそのゴルフ場のネットを支えるため、山道の足下にワイヤーが横断している。しかもそれが何本もあり、歩行者を転ばすためのワナのようだ。足下に注意しながら進まなければならない。 山道を下ると舗装道に出るので、そのまま道なりに進む。少し歩くと、ついに横山・徳倉山方面を示す手作り指導標がある。舗装道から左の方へ下り、次の車道に出るので、そこを左に進む。歩道を歩いていくと、右手に横山の登山口がある。 横山の登山道はけっこう急勾配だ。張られたロープに頼りながら登る場面もある。足下には白い石灰岩が見られた。樹林の中の登りが続き、横山の山頂(183m)に到着する。山頂には香貫山と同様の手作り道標が立っている。周りは樹林に覆われ、眺望はないためそのまま通過した。 道なりに下り、横山峠から登り返しとなり、鎖のある階段状の急坂を登っていくと二基の祠がある。そしてすぐその先に徳倉山の山頂(256m)がある。広めの山頂で眺めも良いため、多くのハイカーが休んでいた。
徳倉山を下り南行する。このあたりは手作り道標があるので安心して歩くことができる。登山道の脇に大きな穴があり、防空壕のようだ。敗残兵84才なる人物が作った説明がある。手作り道標もこの人の作だろうか。 しばらく樹林の中の縦走路が続く、アップダウンが激しくいくつかのピークを通過する。千金岩(黄色いペンキで大きく描かれている)を通過すると、駿河湾が視界に広がる。日溜まりの道を歩いていくと、さざなみ展望台がある。 志下山(214m)を通過し、目の前に二つのピークが見えるが、小鷲頭山と鷲頭山だろう。小鷲頭山のピークにかけて、いくつかのポイントがある。奥駿河パノラマ台がと名付けられた展望があり、馬込峠にはバス停へのエスケープルートがある。道は登り返しとなり、き★らら展望台なる場所があり、その先にぼたもち岩という大きな岩がある。さらに樹林帯を歩いて行くと岩の壁に突き当たり、穿たれた岩の下に石像があり、何かが祭られている。案内板によると、鷲頭山の洞窟に隠れていた平重衡(中将さん)が自害して果てた場所だそうだ。 中将岩を右に回り、坂を登っていくと小鷲津山の山頂(330m)がある。沼津の街並みや長い海岸線、その奥には南アルプスの山並みを見ることができる。 続いて鷲頭山のピークに向かうのだが、繰り返しアップダウンに疲れたのか、腿が引きつってきた。ゴールまでまだまだ距離はあるので、休憩を多めにし、だましだまし進むことになる。 鷲津山(392m)の山頂は祠のある広場で、休んでいる人が多い。桜の木が多いので、シーズン中は人気の場所になるのかもしれない。少し休んで先に進んだ。樹林に入るところには御神灯の灯籠があった。 樹林の切れ目に大平山のピークが見えてくるが、ここもまた急坂のようだ。多比峠、多比口峠を経て大平山の山頂(356m)に到着する。ここも広場になっているが眺望はあまり良くない。そのまま通過した。 急斜面を下り、岩に立てかけられたハシゴを登って進んでいく。このあたりは沼津アルプスの中でも難所のようで、ロープを渡したトラバースや、急斜面のハシゴが続く。ちょっとしたピークに出ると道は左右に分岐する。左はバス停への下山ルートで右が縦走継続コースだ。足が痛いので下山も一瞬頭をよぎったが、わざわざ沼津まで来たので縦走継続コースを進んだ。 徐々に高度を下げながら進み、伊豆の山々が近くなったと感じる頃に柵のある場所に出る。今歩いてきた道を無視するような柵だが、その隙間から中にはいると、柵の柱に日守山(大嵐山)と書かれているので、そこが山頂のようだ。ほとんど山頂らしくない場所だ。道なりに進んでいくと芝生の広場に出て、その奥に展望台がある。
展望台には三等三角点(192.2m)があり、見晴らしが素晴らしい。富士山から箱根の山々、伊豆の山を見渡すことができる。そして、なぜか双眼鏡が設置され、コインを入れなくても見ることができる。 展望台でしばらく眺望を楽しんでから下山する。箱根が見える方へ階段があり、そこを下っていくとつづらの遊歩道となる。10分も下ると登山口に出て、先ほどの展望台の周辺が日守山公園だったことが分かる。左手に公園駐車場が見えていた。 公園入口の正面に車道を挟んで土手が見えるので、その土手の上にある遊歩道を右に歩いた。ひょっとしたら今朝歩いた堤の延長上の道かもしれない。土手から左手には富士が見えるのだが、朝から雲がかかっていた富士はここに来てようやく山頂が見えてきた。 しばらく土手を歩くと狩野川にかかる鉄橋が見えてくる。歩道のない橋だが、この石堂橋を渡って対岸に渡り、左に曲がってすぐ右に入り、住宅地の中を歩いて行くと交通量の多い車道に出る。右に曲がって最初の信号を左にまっすぐ行くと伊豆箱根駿豆線の原木駅が見えてくる。 【日守山公園からの眺望】 Camera:CANON PowerShot S100, CANON EOS Kiss X6i
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