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丹沢三峰縦走−丹沢

丹沢三峰縦走−丹沢

宮ヶ瀬から大倉への長丁場...

宮ヶ瀬から大倉への長丁場...

【ブナとシロヤシオ】

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山行情報
日程 2009年05月23日(土)
山名(山域) 高畑山・丹沢三峰・丹沢山(丹沢)
入/下山地 三叉路/大倉
メンバー 大山、伊達、太田、福島
行動時間 9時間30分
歩行
距離
登り
下り
歩数
20.9km 2,115m 2,140m 49,427歩

コース(タイム)

本厚木(7:50)=三叉路(8:45)−(10:11)高畑山(10:18)−(13:58)丹沢山(14:17)−(15:17)塔ノ岳(15:28)−(17:51)大倉=ほたる=(21:40)横浜

 《山概略》
 丹沢の主要なピークを登りつくし、しばらくマイナー尾根や沢を登っていたが、今回歩く丹沢三ツ峰や高畑山はまだ未踏だった。裏丹沢に位置するこの尾根は距離が長く、下山も大倉尾根としたことから、より長丁場のコースとなった。ちょうどこの時期はシロヤシオのシーズンとも重なり、また日も長いため最適な日程となった。

 《アプローチ編》
 今回は縦走なので、久しぶりに電車でのアプローチとなった。仲間との集合は本厚木駅前のバス停で、宮ヶ瀬行きのバスが発車寸前に4人が揃った。下車する三差路までは距離が長く料金も高い。バスが50分ほど走ったところで下車した。

 《高畑山へ》
 バスを降りたところでスパッツを装着する。これから入る山域はヒルが出るというので、ささやかな対策である。塩もすぐに取り出せるよう準備している。
 バス停の少し先を左に入り、200mほど車道を進んだところの右手に分かりにくい登山道入り口がある。階段を上り、杉植林の中の道を上っていくと登山ポストとともにヒル避けのスプレーがご丁寧に置いてある。しかも薬剤が残っていたので早速そのスプレーを登山靴に吹き付けた。
 今回歩くコースは人気があるのか、後ろからは同じバスに乗っていた三組ほどのハイカーが迫ってくる。我々が花の写真を撮っている間に次々と抜かれてしまう。
 道は樹林の中の歩きやすい道で、尾根の真上よりも山肌を歩くことが多い。ところどころで現れる指導標の指し示す方向は丹沢山で、最初の指導標には4時間と書かれていた。丹沢山はこの日の行程の半分にしか過ぎないので、ゴールの大倉は遠い。


樹林の中を行く
【樹林の中を行く】
   高畑山の展望台
【高畑山の展望台】

 シカ避け柵の扉を通り、その7分先で再び扉を出る。山肌のトラバースが続き、 第1ベンチを通過する。左手の斜面の下に黄色い花が咲いていた。ジャケツイバラだそうだ。下まで降りて写真を撮った。
 高畑山の巻き道は登山道崩落のため通行禁止となっていた。禁止でなくとも山頂は踏むつもりだった。急な坂を登っていくと、木で組んだ櫓のような展望台が見えてくる。それほど高いものではなく、まわりの木の方が高いのであまり展望は無さそうだ。
 高畑山山頂(766m)に到着。さっそく高さ5mほどの櫓に登り、展望を楽しもうとするが、やはり周りの木がじゃまして展望はない。櫓の階段の側には三等三角点がある。
 山頂のベンチでは大阪から来たという夫婦が休憩していた。この時期大阪から来たと言われるとどきっとする。豚インフルエンザが大阪で蔓延しているとマスコミが騒ぎ立てているためだ。
 金冷シを通過。丹沢山まで6.1kmとある。丹沢には金冷シと言う場所がいくつかある。肝を冷やすほど危険な場所という意味だろうか。このあたりはトラバースの道が狭かったり岩場があったりし、道の崩れたところには、簡単な橋が渡してある。
 本間ノ頭の手前から特別保護区に突入する。これまで丹沢に特別保護区があるとは知らなかったが、案内板によると丹沢山、塔ノ岳、蛭ヶ岳、檜洞丸周辺の尾根が特別保護区になっている。丹沢全体は丹沢大山国定公園であるから、特別保護区は特に保護されているのだろう。この先、周りの樹相にブナやモミが目立ってくる。
 丹沢山にかけて、ナンとかの頭が続くが、丹沢三峰は本間ノ頭(東峰)、円山木ノ頭(中峰)、太礼ノ頭(西峰)の三つのピークである。その他に無名ノ頭、瀬戸沢ノ頭等があり、要するにそれだけアップダウンが続くと言うことである。
 本間ノ頭に入ってから、シロヤシオの花びらが地面に落ちているのが目立ってくる。 木にはもう花はついておらず、時期が遅かったかと思われたが、歩き進むにつれて満開のシロヤシオの花々が見られるようになる。

シロヤシオ
【シロヤシオ】
   ミツバツツジ
【ミツバツツジ】

 堂平分岐の手前あたりがシロヤシオの最も盛んなところで、一面に白い花が咲き誇っている。そして時々見られる赤い花はミツバツツジだ。すれ違う登山者も多く、この花を狙って来ている人たちだろうか。
 丹沢山頂(1567m)に到着したのは2時近かった。登り初めから5時間以上かかったことになる。山頂にはこの時間でも多くの人たちが休んでいたが、みやま山荘の泊まり客だろうか。
 我々が休憩したところのテーブルに、GPSを見ている人がいた。よく見るとそれは最新版のOREGON 300ではないか。早速声をかけ見せてもらった。日本では10万以上するそのGPSだが、ポンドで買ったので3万程度だったというようなことを言っていた。英語版だが、日本語版の地図が入っており、問題なく表示・操作できるようだ。もちろんOSをいじっている。日本語の入力はできないようで、中国語の漢字が入力できると言うことだった。見ているとなかなか良さそうで、我がVISTA HCXもモデルチェンジの潮時だろうかと思ってしまう。


塔ノ岳へ向かう 【塔ノ岳へ向かう】

 丹沢山から塔ノ岳にかけてもシロヤシオやミツバツツジの花が咲いている。見通しの良い場所もあり、気持ちよく歩ける。

 尊仏山荘の手前で鹿がひたすら草を食べていた。5mほどの距離から声をかけても無視している。このあたりの鹿は以前では人が近寄ると寄ってきたものだが、登山者が餌を与えなくなったためか、人を無視しているようだ。
 塔ノ岳(1491m)で小休止し、大倉尾根を一気に下った。大倉尾根は何度も上り下りしているので、ほとんど写真を撮ることもなくなった。午前中は天気も良く晴れていたが、この時間はすっかり雲が広がり見通しも悪くなった。大倉尾根で天気が良かったという記憶はほとんど無い。

《登山道の風景》
キンラン フタリシズカ ジャケツイバラ(蛇結茨) 
 【丹沢山頂のトイレ】
 【塔太郎2号】
 【どんぐりハウス】

 大倉に着いたのはすでに6時に近い時間だったが空はまだ明るい。前回ここに降りたときは、バス停近くのドングリハウスで水分補給の生ビールを飲んで下山後の至福の時を過ごしたものだが、今回は少し足を伸ばしてでも温泉に入りたかった。仲間に声をかけ、伊達さんと行くことになった。
 渋沢から2駅の東海大学前で途中下して「丹沢湯彩 ほたる」へ立ち寄った。館内は未だかつて無いほどの混みようだった。どうも新聞の折り込み広告で、割引券やソフトクリーム無料券などを配布していたようで、セコな秦野市民が殺到したようだ。それでも湯に浸かって疲れを癒し、併設の食堂で生ビールとともに黒酢あんかけ唐揚げ定食を食べて栄養補給した。

《登山道の花》
キンラン フタリシズカ ジャケツイバラ(蛇結茨)
 【キンラン】
 【フタリシズカ】
 【ジャケツイバラ】
ヤマウツボ(山靫) ギンリョウソウ クワガタソウ(鍬形草)
 【ヤマウツボ】
 【ギンリョウソウ】
 【クワガタソウ】
シロヤシオ サラサドウダン(更紗灯台) ワチガイソウ
 【シロヤシオ】
 【サラサドウダン】
 【ワチガイソウ】
ミツバツツジ シロガネソウ
 【ミツバツツジ】
 【シロガネソウ】


立ち寄り湯情報
丹沢湯彩 ほたる★★★
場所:神奈川県秦野市南矢名2-13-13(TEL:0463-78-0026)
料金:700円(休日)・時間:10:00〜23:00・休館:第3火曜日
食堂有
http://www.supersento.info/ver1/hotaru/

Camera:Canon IXY 910is

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