この週末は残暑から逃れて涼しい秩父の沢へ仲間数人と行く予定だった。しかし、天気の具合が良くないので早々に中止となっていた。それでも神奈川県地方の天気は良かったので、急遽当日の朝になって丹沢へ行くことになった。
ヤビツ峠行きのバスは満員。峠道は長く感じ、眼下の町がみるみると小さく遠くなっていく。バスは曲がり道にさしかかるたびに警笛を鳴らしまくり登っていく。
ヤビツ峠には一般者用の無料駐車場があるが、半分も埋まっていなかった。バスは満車なのに駐車場が空いているというのは、どうしたことだろう。
峠からは北へ下る。谷筋の暗い道はかなり荒れている。土砂崩れもあったようだ。いつもは枯れ沢だが、この日は多くの水が流れている。
【いつもは枯れ沢】
ヤビツ峠から門戸口へ下る沢筋の道。長雨でかなり荒れている。ほとんど人は入らないところだが、前回来たときは警察が捜索訓練をやっていた。
門戸口で木橋を渡り、気まぐれ喫茶の横を通り抜ける。車道を札掛方面に10分ほど歩くと、BOSCOオートキャンプ場の看板があるので、左の道に入っていく。BOSCOは雰囲気の良いキャンプ場だ。キャンプ場入り口で管理人に一声かけ(そうせよと看板に書いてある)、奥の方へと進んでいく。川を渡ったその奥がヨモギ平方面の登山口となっている。
【気まぐれ喫茶】
ここを訪れる客は、登山者かヤビツ峠を越えてくるドライバーくらいしかいないと思われるが、そのうちどれくらいが喫茶店に寄るのだろうか。
さてこれから登りが始まろうかと言うところで、突然靴底が剥離した。10年近く靴箱に眠っていた軽登山靴を久しぶりに履いてみたのだが、すっかり劣化していたようだ。標準装備のテーピングテープを持ってきていたので、靴をぐるぐる巻きに補修して歩行を続行した。しかし安心したのもつかの間で、しばらく歩くともう片方の靴も剥離した。
道の方は、スギ植林のつづらの登りで、黙々と登っていく。道が緩やかになり、開けた場所に出ると、そこがヨモギ平だった。
ヨモギ平は緑に囲まれ、同行のChifuさんはお気に入りの場所らしい。しかし、この日は長雨で地面が湿っていて湿度も高かったので、あまり快適とは言えなかった。別の季節に来れば印象も変わるのかもしれない。砂地のところで少々休憩した。
ヨモギ平から表尾根に向かう。途中、トラバースの道と分かれるが、ここで間違えずに尾根の方の道に進む。
ヤビツ峠から他の登山者と会うことはなかったが、初めて二人組とすれ違った。その際にマルバダケブキが咲いていたか聞かれたので、この辺では有名な花なのかもしれない。道中たくさん咲いていた。
【ヨモギ平尾根からの出合い】
表尾根に合流したところ。右手に行けばいったん下って烏尾山。この日は反対側の三ノ塔方面へ向かった。
三ノ塔まではたいした登りもなく、楽に山頂に到着する。さすがに表尾根は人がよく歩いている。ヤビツ峠まで同じバスに乗っていた顔も見られた。
【三ノ塔頂上小屋】
三ノ塔頂上は標高1204.8m。小屋のまわりでは大の字になって寝ている人が数名。ここではゆったりとした時間が流れている。ガスのため眺望はない。
三ノ塔からは二ノ塔を越えてヤビツ峠へ向かう。
富士見山荘の正面には新しい公衆トイレができていた。
【富士見山荘へ】
位置的にどう考えても富士山は見えそうにない。山荘の正面には真新しい公衆トイレができていた。道を左に進むと護摩屋敷の水があるが、右手のヤビツ峠方面へ向かった。
富士見山荘の前からは林道を歩く。ヤビツ峠から結構車が下りてくるが、どこへ行くのだろうか。
ヤビツ峠から秦野行きのバスは約1時間に一本だが、13:25に到着してバスは13:50発だった。バスは早めに到着し、乗り込むや眠りに落ちた。
《登山道の花》
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【マルバダケブキ】
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【気まぐれ喫茶付近の木】
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【ニガナ】
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【ヨモギ平で】
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【ゲンノショウコ】
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帰りは東海大学前で途中下車し、前回訪れて気に入った温泉施設、「丹沢湯湯彩ほたる」へ向かった。湯上がりに生ビールが飲めるので、山よりもこちらが楽しみだったりする。この九月から入浴料が50円値上がりしていたのは残念なことだった。
ほたるを出て、ほろ酔い気分で良い気持ちだが、登山靴はぼろぼろだ。テーピングは案外効果的で、自宅まで何とか持つことができた。
累積標高(+)907m
累積標高(-)-925m
立ち寄り湯情報
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丹沢湯彩 ほたる★★★
場所:神奈川県秦野市南矢名2-13-13(TEL:0463-78-0026)
料金:700円(休日)・時間:10:00〜23:00・休館:第3火曜日
食堂有、眺望有
http://www.supersento.info/ver1/hotaru/
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