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東京都のしま山

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櫛形山-東京都の山

櫛形山-東京都の山

裏砂漠は五里霧中

裏砂漠は五里霧中

【裏砂漠を歩く】

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○山行情報
日程 2023年5月19日(金)
山名(山域) 櫛形山(南関東
入/下山地 月と砂漠ライン駐車場
メンバー 林夫妻、福島
行動時間 55分
歩行 距離登り下り歩数
2.6km71m71m---歩

櫛形山マップ

○コース(タイム)

月と砂漠ライン駐車場(10:43)-もく星号遭難の地-(11:05)櫛形山-(11:32)月と砂漠ライン駐車場

 《山概略》
 櫛形山は東京都大島町にある671mの山。三原山剣が峰の東に位置し、三原山外輪山の一部で、裏砂漠の中にある。表砂漠は火山性ガスの影響により、一面黒いスコリアに覆われほとんど植生がない。国土地理院の地図では日本で唯一「砂漠」と表記された場所である。

 《アプローチ編》
 平日の大島便は久里浜発がないので、熱海からの高速ジェット船で大島入りした。島に着いてまずは予約していたレンタカーを受け取る。この日は午後から雨が予想されたので、午前中のうちに登山は終えたいところだ。大島一周道路を南に向かって車を走らせた。
 大島一周道路から月と砂漠ラインに右折し、舗装された道を登っていく。道は広くなく、すれ違いは難しいが、午前中から車は降りてこないと思っていたら、一台降りてきて離合に苦労する。




 《櫛形山へ》
 月と砂漠ラインの行き止まりが駐車場で5~6台は駐められそうだ。ここまで舗装されていて、標高はすでに610mになる。三原山頂口の駐車場より高い位置になる。雲の中に入ったようで、周りは白いガスで覆われている。
 雨具の上だけ着て登山口を出発する。道は車が一台通れそうな幅があるが、車両は侵入禁止となっている。この先は国立公園の特別保護地区になる。



 樹林帯を抜けると黒いスコリアが広がり、いわゆる裏砂漠地帯だ。ほぼホワイトアウト状態で、道も不鮮明になる。うっすらと残るトレースに従い歩いて行くと、白い案内板があり、もく星号遭難の地とある。昭和27年に国内で初となる旅客機の墜落事故だそうだ。今日のように視界がない中、標高650mのこの地に激突したようだ。斜面を少し登っていくと、別に石碑が立っていた。
 斜面を降りて、外輪山に沿って北上すると、裏砂漠第1展望台と書かれたケルンがある。展望台だがホワイトアウトで何も見えない。黒い地面と白い空に覆われている。そこを通り抜け、奥へと進んでいく。



 丘陵を登るように進み、ピークに到達すると、地殻変動観測施設と書かれた鉄柱が立っている。櫛形山の山頂を示すものはないが、GPSで確認するとそこが山頂で間違いないようだ。相変わらず周りは真っ白。天気の回復の見込みはないので、そのままUターンする。
 帰りは道を見失いがちだ。GPSが無ければ遭難の可能性も高い。樹林帯の入り口まで戻るとひと安心である。雨が降り出す前に駐車場に戻ることができた。
 車に乗り山から下り、大島一周道路を右回りに回る。波浮港に立ち寄り、地層台切断面を車窓から見て、ぶらっとハウスでスフとクリームを食べ、郷土資料館を見学する。レンタカーを返す前にガソリンを入れると、207円/Lだった。
 この日の宿は、いつもの大島温泉ホテル。岡田港からの送迎バスに乗り、山の上にあるホテルへ向かった。明日は早朝から船に乗り、利島に行く予定だ。

○立ち寄り湯情報
大島温泉ホテル 三原山温泉★★★
大島温泉ホテル 場所:東京都大島町泉津字木積場3-5(TEL:04992-2-1673)
泉質:単純温泉
料金:800円・時間:6:00~9:00、13:00~21:00
休館:-
食堂:無、露天:有
Camera:CANON EOS M6