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三原山-東京都の山

三原山-東京都の山

東京にも火山があるんです

東京にも火山があるんです

【カルデラに浮かぶ三原山】

カルデラに浮かぶ三原山

山行情報
日程 2019年6月1日(土)
山名(山域) 三原山(南関東
入/下山地 三原山頂口
メンバー 林夫妻、山地、浜岡、岡西、中田、福島
行動時間 3時間42分
歩行
距離
登り
下り
歩数
8.6km 395m 395m 18,116歩
三原山マップ

コース(タイム)

三原山頂口(11:50)-(12:36)火口展望台(火口茶屋跡)(13:11)-(13:50)剣ガ峰-火口西展望所-(15:32)三原山頂口

 《山概略》
 三原山は伊豆大島にある標高758mの火山である。1986年11月に大噴火し、全島民1万人が島外に避難したことは記憶に新しい。帰島は1ヶ月後に行われたが、火口周辺への規制は10年続いた。
 大島は伊豆半島の東側にあり、丹沢など本土からよく見ることができる。奄美の大島と区別するために伊豆大島と呼ばれるが、行政区分としては東京都に属し、島内を走る車のナンバーは品川である。

 《アプローチ編》
 三原山を訪れるのは二度目であるが、前回は大雪のため山頂まで行くことができなかった。今回は時期的にそのような心配はない。久里浜港9:35発の高速ジェット船に乗り、大島の元町港に上陸した。三原山頂口の登山口まではレンタカーを利用して標高556mの駐車場まで一気に登った。

 《三原山へ》
 三原山頂口の駐車場はけっこう埋まっていた。この日は大型船の入港が無かったはずなのだが、どこから来た利用者なのだろうか。駐車場の西側に行くと、元町港や大島空港を見下ろすことができる。本土の方には富士山が見えるはずだが、この日は靄っていて見えなかった。


山頂口駐車場を出発
【山頂口駐車場を出発】
   外輪山の中は舗装道
【外輪山の中は舗装道】

 駐車場から茶屋を通り抜けて左へ行くと、展望所があり、カルデラに浮かぶ三原山が正面に見える。その山肌には、溶岩流の痕跡が確認できるが、かなり緑が復活してきている。溶岩流跡の左にはジグザグの道が見え、そこを人が歩いているのがわかる。また、山の上には鳥居や展望台があるのが見える。
 展望所は外輪山となっていて、そこから下って三原山に向かう。道はアスファルトで舗装されている。自転車で走れば気持ちよさそうだが、通れるのは人だけのようだ。外輪山の中は国立公園の特別保護地帯となっている。
 道の脇ではオオシマツツジが咲いている。ほぼ平坦な道を進み、三原山の真下まで来るとシェルターがある。その横には黒く固まった溶岩があるが、1986年の噴火の際の溶岩流の先端部ということだ。黒い溶岩の上には何羽ものカラスが留っている。

つづらの登り道
【つづらの登り道】
   ゴジラ岩
【ゴジラ岩】

 溶岩流のあたりから本格的な登りが始まる。先ほど見た、ジグザクのつづらの登りだ。御鉢の上まで達すると、溶岩の上に四等三角点がある。標高673.2mで点名は三原火口である。三原山のお鉢にある三角点はここだけで、他には四か所に水準点がある。  三角点の先にある鳥居をくぐり、少し下ると三原神社がある。三原山を御神火として信仰する神社である。過去の溶岩流はこの神社を避けて流れていったそうだ。
 神社から展望台に行く途中、ゴジラ岩なる溶岩がある。確かにゴジラに見えなくはないが、これにあやかってか、大島の土産物屋にはゴジラカレーやらチョコが売られている。展望台は高さ8mほどで上に上がると360度の展望だ。富士山が見えないのは残念。展望台の下で、昼食休憩をとった。

展望台に立ち寄る
【展望台に立ち寄る】
   火口壁の道
【火口壁の道】

 展望台から反時計回りに御鉢を進んだ。ようやく地面は舗装から土へと変わる。御鉢には各所に観測装置のようなものがある。観測装置の先にホルニトという、溶岩が噴出したときにできた塚がある。その噴出部の穴の深さは6mはあるようだ。
 火口壁の御鉢歩きは続き、剣ケ峰に向かって登りが続く。右手には広大な表砂漠が広がっている。何もない中にポツンと避難小屋だろうか、小屋が立っている。
 三原山には木が一本も生えてないので、御鉢歩きは眺望が抜群である。徐々に海も見えてくるようになる。そして御鉢の火口も見えてくる。一見活動してない火口だが、ところどころで水蒸気が噴き出している。

噴火口は迫力がある
【噴火口は迫力がある】
   この辺りが剣ケ峰749m
【この辺りが剣ケ峰749m】

 左に迫力ある火口を見ながら進み、最高峰と思われる剣ケ峰(749m)に到着する。道標の類が全くないのでおおよその場所だ。記念写真を撮って、剣ケ峰を降りていく。少し下るとテキサスコースと大島温泉ホテルへの道の分岐がある。今宵は大島温泉ホテルへ泊まるので、そっちの道を歩きたいところだが、車を回収しなければならないので直進する。

周遊を終え下山
【周遊を終え下山】
   茶屋から三原山を見返す
【茶屋から三原山を見返す】

 御鉢を一周し、さらに少し登った火口展望場へ立ち寄った。標高705mの展望場だが、剣ケ峰からほどはよく見えない。しかしちょうど反対側から見る形になり、剣ケ峰直下の赤茶けた火口壁をよく見ることができた。
 展望場から来た道を戻り、駐車場へ向かう。外輪山を登り返し三原山頂口から振り返ると、この日一番の青空の下、緑の三原山はより鮮やかに見ることができた。

付近の山 長九郎山(2015.02.06)、天上山(2018.09.15)、八丈富士(2014.02.27)、八丈三原山(2014.02.28)

立ち寄り湯情報
 
大島温泉ホテル 三原山温泉★★★★
場所:東京都大島町泉津字木積場3-5(TEL:04992-2-1673)
泉質:単純温泉
料金:800円・時間:6:00~9:00、13:00~21:00
休館:-
食堂:無、露天:有
Camera:CANON EOS 6D Mark II

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