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栗駒山-日本二百名山 栗駒山-日本二百名山 眺望は黄砂で霞む東北の山なみ 眺望は黄砂で霞む東北の山なみ 【近いようで遠い栗駒山頂】
コース(タイム)いこいの村(5:20)-(6:30)イワカガミ平-(8:02)栗駒山(8:58)-(9:37)イワカガミ平-(10:11)いこいの村
《山概略》
《栗駒山へ》 いわかがみ平へのゲートは9時にオープンされる。それを待たずに、いこいの村から歩くことにした。いわかがみ平までは約1時間かかるが、ゲートのオープン時間より早くいわかがみ平を通過しなければ意味がない。朝4時に起きて登山準備をすると5:20から歩き始めることができた。 除雪した車道から樹林帯に入るには1m近い雪の段差を越えなければならない。なるべく低い場所を選んで雪の上に登った。いわかがみ平までは車道のつづらの右側をかすめるように、斜面を登ることになる。登山道ではないが、雪ですっぽりと覆われているのでどこでも歩くことができる。 車道がつづらとなっているところを直登するのだからけっこうな斜面である。しかし雪はある程度固まっているので歩きやすい。ときおり車道の方が見えるが、除雪された道の両脇は3メートルほどの高い雪の壁となっている。この道はつい先日まで全面通行止めだった。一部車道を歩く所があったが、道路脇の日当たりの良い場所は、いくつものふきのとうが顔を出していた。
歩き始めから1時間余りで駐車場のあるいわかがみ平に到着した。当然まだ車は一台も駐まっていない。ここにきてようやく山頂が見えくる。小休止した後、再出発した。 いわかがみ平からは樹林帯が無く、雪原を歩くことになる。天気が良くサングラスもしないで歩いたものだから、雪目になりかけた。下りではゴーグルを着けたが遅かったようだ。目の前の山頂はなかなか近づかず、単調な雪面の坂を一歩一歩確実に登っていった。
山頂直下の急坂を登り切り、最後に階段状の坂を登ると、そこだけ地面が露出した栗駒山頂(1627m)に到着する。広い山頂はあまり眺めが良くないので、少し西の方へ移動した。すると、三角錐の綺麗な形をした鳥海山が見えてきた。我々は関東の人間なので、東北の山はあまり分からない。それでも、月山や蔵王、焼石岳であろう山は分かった。いずれもまだ深く雪に覆われていた。この時期はジェット気流に乗った黄砂が東北の空を覆っているらしく、快晴でもすっきりしない眺望だった。
下山はスキーヤーにとっては真骨頂である。登りの10分の1足らずの時間であっという間に下ってしまう。自分はスキーではないので、ヒップソリを持ってきていた。しかしヒップソリはよほどの斜面でないと効力を発しない。山頂直下こそ軽快に滑り降りることができたが、それ以外は滑らないことが多かった。それでも登りよりもはるかに短い時間で下ることができた。 いわかがみ平が近づいた頃、車道のゲートが開いたようで、続々と登山者が登ってきていた。駐車場は早くも満車のようだった。我々はいこいの村まで更に歩いて下った。 下山後の温泉は、山脈ハウスへ向かった。いこいの村から車で数分下ったところにある。この辺りはいくつかの温泉があるが、たぶん一番安い温泉だろう。名前や建物からは温泉であることが分からず、単なるドライブインにしか見えない。事前にネットで調べていたので、躊躇無く入ることができた。源泉かけ流しの単純な風呂場だったが、湯船の湯は極めて熱かった。蛇口の水をじゃぶじゃぶ入れてようやく入ることができた。 風呂から上がり、仲間が店の人に、どうして"さんみゃくハウス"と言うんですかと訪ねると、"山なみハウス"です、と指摘されていた。翌日は泉ヶ岳へ行くため、仙台方面へ向かった。
Camera:NIKON COOLPIX P300
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