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日本国-新潟県の山

日本国-新潟県の山

歴史とロマンを秘めし山、日本国を訪問

歴史とロマンを秘めし山、日本国を訪問

【日本国山頂】

日本国山頂

山行情報
日程 2012年05月02日(火)
山名(山域) 日本国(東北
入/下山地 小俣登山口
メンバー 大山、福島
行動時間 3時間20分
歩行
距離
登り
下り
歩数
6.0km 590m 590m 16,000歩
日本国ルート

コース(タイム)

小俣登山口(11:42)-松ヶ峰-(13:07)日本国(13:34)-蔵王堂-日本国麓郵便局-(15:02)小俣登山口

 《山概略》
 日本国という山があることを最近知った。新潟県の最北の県境にあり、それほど高い山ではなく、散歩気分で登れる山のようだ。日本国とはたいそうな名前だが、江戸時代に書かれた出羽風土記に日本国というムラがあったという記載がある程度で、詳しい由来は分かっていないようだ。五月連休で東北へ行くことになったので、その日本国に立ち寄ることにした。

 《アプローチ編》
 前日は鶴岡市の民宿に宿泊し、朝七時からの朝食を食べてからのんびり出発した。しかも直接山へ向かうのではなく、反対方向の酒田市の土門記念館へ立ち寄った。以前から行きたかった場所で、今回の東北の山旅が絶好のチャンスだった。開館時間と同時に入り、この日のテーマである「女人高野室生寺」「風貌」などを見た。大伸ばしの写真は写真集で見るよりも迫力があって良かった。
 酒田ICから高速に乗り、開通したばかりのあつみ温泉ICまで飛ばし、国道7号を南下。新潟県に入り中継川の手前で左折した。県道52号を道なりに進んでいくと、日本国まであと何キロと書かれた指導標が現れる。日本国トンネルをくぐり、左の道路脇に日本国登山道入口と書かれた鳥居状の門が見えてくる。駐車場は登山口の正面に数台分のスペースがあるが、その隣の小俣小学校(廃校?)の一部が日本国ふれあいパークとなっていて、そこにも駐車場がある。


日本国登山口
【日本国登山口】
   ラジウム清水
【ラジウム清水】

 《日本国へ》
 小俣登山口の鳥居の横にはコース案内図がある。蔵王堂登山口に降りると周遊できるコースなので、その通りに歩くことにした。コースは自然歩道として整備され、ところどころにポイントがあるので迷うことはないだろう。
 鳥居をくぐって山の中に入る。植林帯のつづらの登りだが、すぐにラジウム清水の場所に出る。井戸のようなものがあり、ちょろちょろと水が注がれている。地元では有名な水場と言うことなので、ペットボトルにその水を汲んだ。
 道端には花が多く、新緑とあわせて写真を撮りながら進む。再び水場があり、こちらの方が水量が多い。松ヶ峰広場に到着するが、樹林に囲まれ眺望は良くない。木々の隙間から雪山が見えている。

新緑のトンネル
【新緑のトンネル】
   日本海に浮かぶ粟島
【日本海に浮かぶ粟島】

 周りはブナ林に変わり、新緑が鮮やかで気持ちが良い。学校登山だろうか、多くの中学生が小集団で何組も下ってくる。小学生だけでなく、一般のハイカーも多いのは意外だった。
 沖見休憩所では日本海を望むことができる。正面に見える島は粟島のようだ。周囲23km、人口400人あまりの小さな島だ。道は樹林帯が続き、左手にようやく日本国の山頂が見えてくる。まだ時間がかかりそうだ。思ったより登り甲斐のある山である。

ようやく山頂が見えてくる山頂
【ようやく山頂が見えてくる】
   蛇逃峠のあずま屋
【蛇逃峠のあずま屋】

 あずま屋がある蛇逃峠に到着する。蔵王堂からの道もここで合流する。峠には鷹待場の案内板があり、昔ここで多くの鷹が捕れたこと、それを将軍に献上したところ「とれた山は今後日本国と名付けよ」と仰せられたことなどが書かれている。
 峠からはいったん下って、登り返しを一気に登ると日本国山頂(555m)に到着する。山頂は広く、展望台や避難小屋、三角点などがある。展望台は高さ3mほどだが、登ってみても周りの樹林帯を越えるわけではなく、あまり眺望は得られなかった。展望台にも日本国の由来が書かれいる。

日本国山頂555m
【日本国山頂555m】
   山頂は憩いの場
【山頂は憩いの場】

 山頂のベンチに腰掛け、行動食を取った。周りにも何組かの登山者がくつろいでいた。下山は来た道を戻り、蛇逃峠から蔵王堂へ下った。蔵王堂は小さなお堂だが、中を覗いてみると、立派な仏像が安置されていた。
 蔵王堂から少し下って鳥居をくぐると舗装道にでる。この道は旧出羽街道で、戊辰戦争の跡地も近くにあるようだ。駐車場まで旧出羽街道を歩き、村上藩小俣口留番所跡、日本国郵便局の前を通過し、左手に日本国ふれあいパークが見えてくると小俣登山口の駐車場はすぐ隣である。

蛇逃峠から蔵王道を下山
【蛇逃峠から蔵王道を下山】
   蔵王堂
【蔵王堂】

蔵王道の登山口
【蔵王道の登山口】
   日本国麓郵便局
【日本国麓郵便局】

《瀬波温泉へ》
 この日は瀬波温泉の民宿に泊まることになっている。よって、下山後の温泉はその民宿の温泉となる。国道7号を日本海を眺めながら南下し、海に面した瀬波温泉の民宿にチェックインし、すぐに温泉に浸かった。
 明日から東北地方の天気は下り坂で山では雨となることが予想された。予定では二王子山へ行くつもりだったが、登らずに直接帰ることになった。この日まで5日間天候に恵まれ十分に東北の山旅を満喫しているので、惜しい気持ちはない。民宿の夕食は豪華で、名物の鮭も堪能した。

《登山道の花》
チゴユリ ■■ コシノカンアオイ
 【1.チゴユリ】
 【2.コブシ】
 【3.コシノカンアオイ】
スミレサイシン ■■ エンレイソウ
 【4.スミレサイシン】
 【5.■■】
 【6.エンレイソウ】
トクカワソウ ミズバショウ リュウキンカ
 【7.トクカワソウ】
 【8.ミズバショウ】
 【9.リュウキンカ】
ユキツバキ スミレ
 【10.ユキツバキ】
 【11.スミレ】
 

立ち寄り湯情報
 
瀬波温泉 民宿きくもと★★★
場所:新潟県村上市瀬波温泉2-9-21(TEL:0254-52-2739)
泉質:塩化物泉(源泉95度)
料金:7800円(一泊二食)
Camera:NIKON COOLPIX P300

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