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東京都の山

高水三山


駅から登る秋晴れの高水三山
日程 2004年10月23日(土)
山名 高水山,岩茸石山,惣岳山
山域 奥多摩
入/下山地 軍畑駅/御嶽駅
メンバー 単独行


横浜(6:22)=立川=(8:26)軍畑(8:30)−(9:41)高水山−(10:10)岩茸石山−(10:45)惣岳山−(10:36)御嶽=横浜

 マイカー所有者にとって、電車で山へ行くというのは少々抵抗がある。普段、土日しか運転する機会がない中で、車を置いて出かけると言うことは、何のために車を買ったのか分からない。とは言っても市街の遅々として進まない渋滞は耐え難いものがあり、精神的にもよくない。電車で行かれるところは、電車で行った方が、コストも安いし居眠りもできる。特に、駅から歩いて、駅に到着するような山へ行く場合はなおさらである。
 青海線沿線にある山は、その駅から登って駅に降りる山が多い。さらに、ホリデーパスというフリー切符を使うと普通の運賃よりも安く上がるのである。ホリデーパス(休日のみ利用可能)は東京近郊のJRを一日乗り放題の切符で、2,300円。通常、横浜から御嶽駅を往復すると\2,420になるので、それだけでもお得である。
 出発当日、横浜から川崎、立川、青海と電車を乗り継ぎ目的地の軍畑駅(IKUSABATA)には8:26の定刻に到着。駅を出て左手の線路沿いに少し歩くと遮断機のない踏切があるので、それを渡る。ちょうど上り電車が通り過ぎていった。途中、売店でパンを2個買った。しばらく車道に沿って歩く。脇には半溝川の清流がある。空は雲一つ無い快晴。山頂からの眺望が楽しみである。しかし眺望のある山かどうかは調べていなかった。
 車道が二つに分かれるが、左手に進む。道標もあるので分かりやすい。さらにその先を右手に進む。右手に高源寺を門を見ながら、道はコンクリートの車道の登りとなる。大きな砂防ダムに行き当たり、左側の階段を登る。このあたりから登山道となり、三合目(9:02)の石碑が見えてくる。石碑は高水山の山頂まで続くのだが、たいした距離でもないので、次の四合目まで3分とかからない。五合目(9:11)、八合目(9:25)と通過し、常福院に立ち寄る。ここまでは北側の上成木から車道が続いているようだ。

【常福院】

 十合目の石柱がある
 常福院で行われる高水山古式獅子舞は有名らしい

 常福院は鐘楼や石像の四阿など有り、小さくはないのだが人気はなくひっそりとしている。裏手の方に進んでいくと、高水山の山頂(759m)がある。高水三山の最初のピークである。このあたりの雰囲気はどこかと似ていると思ったが、神奈川県の弘法山のあたりだったろうか。

【高水山の山頂】

 常福院の裏手を少し登ったところにある


 三山縦走となると、当然上り下りを繰り返すことになるのだが、この山はさほど標高差があるわけではないので、さほど苦労せずに次のピークへ移ることができる。  二俣尾から岩茸石山に寄らないショートカットもあるが、岩茸石山への登り返しに挑む。それを登り切ると岩茸石山に着く。高水山からは30分ほどかかった。山頂は北側が少し開けており、山並みが見える。

【惣岳山】

 山頂の青渭神社は、なぜか金網で囲まれている。


 岩茸石山から関東ふれあいの道となるらしく、石標がある。百軒茶屋から7.4KM、御嶽駅まで4.0KMとある。スギの林立するなだらかな道を歩き、ときどき展望が開ける。さらに30分ほどで、惣岳山(そうがくさん)の山頂。金網で囲われた青渭(あおい)神社の建物がある。山頂は広くひっそりとしているが、隅の方で作業員とおぼしき人たちが鍋を囲んでいた。
 惣岳山を下っていくと、井戸窪という水場がある。神棚があり、御神域となっている。御嶽駅に続く尾根をぐんぐん下っていき、途中で眼下に御嶽の町並みが箱庭のように見えてくる。踏切を渡り、右手に行くと御嶽駅に到着する。

【御嶽の町並み】

 御嶽駅まで一気に下る。


 御嶽駅では、ちょうどタイミングよく10:41発の列車がやって来た。このまま直ぐに帰るのはフリー切符がもったいないので、横浜から更に横須賀まで乗り継ぎ、三笠公園へ戦艦三笠を見に行った。先日、『坂の上の雲』を読み終わったばかりで、余韻のあるときに行っておきたかったのだ。この本を読んだのは2度目で、戦艦三笠を訪れるのは三回目だ。今年は日露開戦100周年、来年(2005年)は日本海海戦100周年で、この公園では大きなイベントが計画されている。(参考:http://www.100z.jp/)

Camera:SONY DSC U30

NOYAMA
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