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アルパインルート

阿弥陀岳南稜

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雪稜と岩峰の雄大なルート
山名 阿弥陀岳
山域 八ヶ岳
日程 1999年02月27日〜28日
天気 雨|快晴
入/下山地 舟山十字路/美濃戸口
メンバー MML 4人



【阿弥陀岳山頂より】下から南稜、権現岳、右奥に南アルプス、そして富士山

 八ヶ岳の阿弥陀岳南稜は、一般ルートでは物足りない人のためのアルパインルート初級のコースである。登攀ルートは短いが、稜線歩きが長いので技術よりも体力が求められる。

 2月26日22:30、談合坂SAで集合し、2台の車で八ヶ岳山麓の美濃戸口へ向かった。ノーマルタイヤのため、路面の具合が気になったが、案の定美濃戸口手前数百メートルは雪道となっていた。しかしながら、このところの陽気で雪はシャーベット状になっており、難なく美濃戸口の駐車場へ車を滑り込ませることができた。
 軽くワインで前夜祭を行い、そのまま車中泊。このときすでに雨がぱらついてくる。
 2月27日、朝から雨のため、天候の回復を待つ。この陽気では雪の状態が心配になる。昼には雨はやみ、1台の車は美濃戸口にデポし、もう一台の車で船戸十字路へ向かう(12:10)。
 林道の三叉路の駐車スペースに車をとめ、そこから歩き始める(12:30)。どういう訳か僕の装備が一番重いようだ。軽量につとめたつもりであるが、何が重いのだろうか。
◆今回の主な装備◆
80Lザック,ピッケル,アイゼン,ワカン,ザイル(9mm50m),シュラフ,シュラフカバー,レインウエア,ザックカバー,スパッツ,ハーネス,ヘルメット,カラビナ(6個),環付カラビナ,エイト環,ATC,コッフェル,バーナー,ランタン,ガス(3個),テルモス,水(2L),食料,ヘッドランプ,一眼レフ,デジカメ,フリース,手袋(インナー,ゴア,軍手),ゴーグル,携帯電話,ヘッドランプ,等
 林道の雪は次第に深くなり、阿弥陀岳方面を示す標識を右手に折れる(13:21)。やがてヤブの中の急坂にとりつき、ピッケルを使いながら登っていく。登り切ったところで一息つく。

 【林道歩き】次第に雪は深くなっていく

 【尾根にとりつき一息つく】

【青ナギ】

 立場山を通過(15:51)し、東側に切れ落ちた雪の急斜面の縁を慎重に進む。風も強く、飛ばされたら奈落の底に落ちてゆく。(振り返って撮影)



 いくつかの先行者の設営されたテントを横目に通過し、我々もテン場を求める。青ガレの少し先の藪の多い中をその地に決め(16:20)、テントを2張設営。
【幕営地の整地】

 この日最後の重労働。雪を踏み固め、平らにしていく。これで十分と思ってもシュラフの中にはいると以外と凹凸が気になる。



2月28日  まだ夜も明け切れぬ、04:00に起床。星が見えており、天気は良さそうだ。食事を済ませ、テント撤収。出発は06:18、空はかなり明るくなっている。気温は−20度であるがそれほど寒くはない。

【出発前】

 アイゼン、ハーネスを装着し、いよいよアルパインルートに挑む。



【目指す阿弥陀岳】

 無名峰を越えると視界が開け、阿弥陀岳に続く稜線が一望できる。(6:55)


Camera:CANON Power Shot A5

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