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笠取山−山梨百名山 笠取山−山梨百名山 新雪ラッセル、山頂直下は這いつくばって 新雪ラッセル、山頂直下は這いつくばって 【笠取山へ】
コース(タイム)自宅(5:20)=八王子=作場平橋(9:25)−(11:51)笠取小屋−(13:22)笠取山−(16:58)作場平橋=青梅簡保の宿=自宅
《山概略》
《笠取小屋へ》 山登りの準備をしていると忘れ物をしたことに気がついた。以前デジカメを持ってくるのを忘れたことがあったため、自宅でパッキングしたとき、指さし点検でデジカメを忘れないようにしたのだが、今回は別のものを忘れた。それも3点も忘れたことをすぐに気がついた。それは、スパッツとサングラスと日焼け止めである。これらがないことで後々少なからず障害が発生するのである。 作場平橋の近くの作場平口から山道へ入っていく。指導標は水干(5.2km)を指し示しているが、地図に水干しという名称は見あたらない。積雪は30cmほどあり、踏み込んだ足が埋まっていくので、一歩一歩が体力を消耗する。新雪で踏み跡もないのでちょっとしたラッセル状態である。4人でトップ交代しながら進んだ。途中からワカンを付けたが、3人は登山靴のままで進んだ。どうやらワカンを持ってきたのは自分だけのようだ。 沢沿いの道無き道を進み、何度か沢を渡る。沢には簡単な橋が架けられているが降り積もった雪の下の状態がわからず慎重に渡る。歩き始めて一時間ほどで四辻の分岐に出る。稜線へのルートは二手に分かれ、ヤブ沢沿いの道と地図では一休坂となっている水干方面の道がある。ここから一休坂方面へ進むことになる。四辻の近くには新しいベンチがある。かまぼこ状に雪が積もっているので積雪量がわかる。だいたい30cm弱だ。 この時期に登る山は、たいてい鼻水を出しながらくしゃみを連発しながら登るのだが、今回はそのような症状が全く出ない。今回歩いた道はほとんどが自然林で杉がないためだ。笠取山は良い山だ。 登山道が雪で埋まっていても、周りの雰囲気からだいたいの道はわかる。陽の当たった雪面は光が強く、サングラスを持ってこなかったことが悔やまれる。日焼け止めも忘れてきたので顔も焼けてしまうだろう。ふと右の方を見ると真っ白な富士山が見えた。今日はどの山でもある程度の標高があれば新雪を楽しむことができるのだろう。黙々と道無き雪上を歩き続け、特に迷うこともなく笠取小屋に到着した。 笠取小屋周辺は人の気配が無く、小屋も無人のようだ。小屋前の広場にはテーブルがあるが、雪で埋まっている。小屋の軒下に移動して休憩した。
笠取小屋から山頂まではコースタイムで1時間ほどだが、雪のため倍くらいの時間を見込む必要がある。時間切れにならないよう早々に出発する。 《笠取山へ》 稜線は広いが窪地のような通路があり、そこを歩いた。途中から上にはい上がったが、雪の深さは変わらないようだ。景色は良くなる。雁峠分岐を通過し、小さな分水嶺という案内板のある場所に到着する。ここは三つの河川の分水嶺らしく、降った雨は荒川、富士川、多摩川に分かれる。いずれも太平洋側に流れる川なので、本来の分水嶺ではない。雪の上に石碑が顔を出し三面にそれぞれの川の名前が彫ってある。 小さな分水嶺からは笠取山の頂上が見える。すぐ近くに見えるが山頂直下はずいぶんと傾斜がある。山頂に向かってモヒカン刈りのように木が伐採されている。 山頂直下の急坂は見た目以上に急坂だった。はじめは一歩一歩地道に足を進めていけば良かったのだが、あと十数bというところで更に傾斜は急になる。坂が急と言うことはその分雪も深くなる。踏み込んでも足が下の方へ滑ってしまう。左手の樹林の方へ移動し、細い木ではあるがそれを頼りにして、腕力で登っていった。 急坂を何とか登り切ると、目の前に笠取山と書かれた柱が立っていた。標高は1953m、風が強く立っていられないほどである。少し低い場所に移るといくぶん風も弱くなり、そこで後続の仲間を待った。 山頂は眺めも良くゆっくりしたいところだが、記念写真を撮るとさっさと下山した。 【笠取山頂パノラマ】 《下山》 笠取山の急斜面を下り、少し登り返したところで休憩にした。皆はここで火を使った昼食を食べていたが、自分はすでにおにぎりを食べていた。以前雪山でシャリバテをしたことがあったので、早めに食料を食べるのが習慣になっていたのだ。しかし、ここでおでんをお裾分けしてもらった。 下山は自分たちが造った踏み跡をそのまま踏み直して戻る。大山さんと黒岩さんはあっという間に下っていった。今回キムさんとは初対面だったので、喋りながらのんびり下った。結局この日は誰とも会うことはなく、登山口の作場平橋まで戻った。
下山後の楽しみというよりは、登頂後の楽しみとなっているのが温泉である。山頂から下山しながら気持ちは温泉である。四人が車に収まると、登山口から離れて奥多摩方面へ向かった。目指すは丹波山村の"のめこい湯"である。日が落ちかかった頃、この温泉の駐車場に到着したが、受け付けが18時までとなっており時間切れで門前払いとなった。山奥の温泉なので早く閉まるのも仕方がない。次の温泉へ向かった。 次の温泉候補は奥多摩の"もえぎの湯"である。奥多摩湖を通過したあたりで携帯電波が入ったので、iPhoneを使ってその温泉を調べるた。しかしそこも受付が18時までだったので再びあきらめなければならなかった。もはや温泉はあきらめなければならないかと思っていたら、仲間の一人が青梅にある簡保の宿で風呂に入れるかもしれないと言った。早速そこを調べると、日帰り入浴が可能で24時まで入れるではないか。青梅まで移動してようやく風呂に入ることができた。今後、奥多摩方面で風呂に入りそびれたら、この風呂に入ればいいことになる。風呂と書いたが、ここも一応温泉であるらしい。
Camera:SONY DSC-WX1
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