《山概略》
達沢山は笛吹市の南西に位置する標高1358mの山である。その山から流れ出す京戸川の扇状地には釈迦堂遺跡があり、縄文時代の土偶が大量に出土している。登山コースは京戸川を遡って登るコースもあるが、最近は余り歩かれていないようなので、反対側の御坂みちの方からアプローチすることにした。
《アプローチ編》
横浜の自宅を出発し、国道16号を北上。最近開通した高尾山ICへ向かった。これまでは相模湖ICを利用していたが、高尾山ICの方が若干近くになる。休日の朝に渋滞を避けるためには1分でも早く首都圏から離れる必要があるので、多少料金は高くなっても今後は高尾山ICを利用することになるだろう。
中央自動車道の笹子トンネルを越え、釈迦堂PAの先の一宮御坂ICで降りる。御坂みちに入り、河口湖方面へ向かうと目の前に高架が建設中である。何かと思ったらリニアの実験線の延長工事のようだ。宮崎時代からかれこれ30年以上実験が続いているが、果たして生きているうちに実用化されることはあるのだろうか。
御坂みちから立沢というところで左に入る。工事現場などがありダンプが行き交い、何度か分岐があり戸惑うが、注意して見ると達沢山への指導標が出ている。林道に入ると道は荒れていて、車高が高いエクストレイルでも何度か底を擦った。
林道終点には駐車スペースがあることは分かっていたが、最後まで進むことができるのか不安になり、途中の駐車スペースに駐めて歩くことにした。
【林道脇に駐車】
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【残りの林道を歩きます】
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《達沢山へ》
林道を歩き始める。思ったよりも荒れ方は酷くなく、まだ車で上ってきても良さそうだった。10分ほど歩くとちょっとした広場になり、そこが林道の終点だった。車は4~5台は駐められそうだ。広場の奥が登山口で達沢山を示す指導標もある。登山道は整備はされているようだが、あまり人が歩いているようには見えない。
【林道の終点にも駐車スペース】
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【樹林帯が続く】
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小さな沢を越え、ヒノキやカラマツの植林帯の中へ入っていく。登山道はほとんど直登状態で急な登りが続く。周りの景色も変わらず、ひたすら歩き続ける。湿度が高く、Tシャツはすぐに汗でびっしょりとなる。そろそろ稜線に到着するところで右の方へトラバースし、指導標のある稜線に到着する。北側の斜面は落ちやすいのか、転倒注意の看板とともにロープが張られている。
【湿度が高く蒸し暑い】
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【稜線に到着】
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稜線を左に行き、もう一息登ると
達沢山頂(1358m)となる。山頂は狭く、樹林に囲まれ景色もない。山梨百名山の標柱だけが立っている。座るところもないので、立ったまま汗を拭き、タオルを絞ると汗がしたたるほどだった。水分を補給して来た道を下山した。
【達沢山山頂】
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【下山時に気づいた巨木】
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下りでは誰ともすれ違うことはなく駐車スペースに戻った。山で誰とも会わないのは滅多にないことだ。寂しい山梨百名山だった。引き続き、
釈迦ヶ岳へ登るため、荒れた林道に車を走らせた。
立ち寄り湯情報
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ももの里温泉★★★★
場所:山梨県笛吹市一宮町金沢387-1 (TEL:0553-47-4126)
泉質:アルカリ性単純温泉
料金:600円・時間:10:00~21:00
休館:木曜日(祝日の場合は翌日)
食堂:有、露天:有
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