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日本百名山火打山 |
高谷池(5:45)−雷鳥平(6:31)−(6:59)火打山(7:12)−(8:10)高谷池−(9:31)富士見平−(11:23)笹ヶ峰=(11:55)苗名の湯妙高山を登った翌日、高谷池のテン場の朝は一面ガス。雨もパラパラと降っていた。この時期、横浜は一滴の雨も降らず、すこぶる快晴な日が続いているというのに、新潟まで来て雨にたたられている。北海道や東北も夏休みで雨にたたられることが多かったが、北陸もダメである。唯一、南アルプス南部だけは天気が良かった。夏休みは南ほど天気が良いようだ。そんなわけで、上下カッパに身を包み火打山山頂を目指した。 【ガスの木道】 視界は7メートルほど。晴れればきっと素晴らしい景色なのだろうが、真っ白で何も見えず、ただ歩くだけだ。 景色のない山歩きというものは、時間が経つのがやけに遅い。歩いても歩いても目的地に着かない。視界に標識が見えてきて、山頂かと思ったら雷鳥平というところで、実際は半分しか歩いていなかった。 ようやく到着した火打山山頂(2462m)は火星のように土と石ころが転がっている。こちらは妙高山と違って、立派な山頂を示す標柱が立っている。周りはもちろん真っ白。先着の二人は夜中の12時に笹ヶ峰から登り始めて来たらしい。7時間近く歩いてきていることになる。元気というか無謀というか、眺望もないので闇の中を歩いても同じことだろうが、如何なものでしょうか。 【火打山】 昨日の妙高山山頂に引き続き眺望無し。 下山中は多くの登山者とすれ違う。面白いことにその誰もが山頂まであとどれくらいかと聞いてくる。山ヤが山頂までの時間を他人に聞くことはタブーなことであるが、この山はどうやら時空の歪みがあるらしい。ずいぶん時間がゆっくり流れているようだ。1時間強の登山時間が3時間くらいに感じられてしまうのだ。 テン場に戻りテントを撤収して、下山準備に取りかかる。計画では次は本命の雨飾山へ行く予定であったが、すっかにその気は失せてしまった。言い訳を列挙すると、・疲れた・天気が悪い・足が靴擦れ・食料が調達できない、と言うことになる。今日中に横浜へ帰るつもりである。 高谷池ヒュッテで近くの温泉のことを訪ねたら、杉野沢の苗名の湯を紹介してくれていた。笹ヶ峰から国道18号に向かう最初の集落にその温泉はあった。酔いを早く覚ますために温泉に入る前に、ビールを飲む。生が無く缶しかないのが残念。広間はなぜか皆寝ていてマグロ市場状態、入り込む余地がない。浴室は空いていてゆったりとはいることができた。 十分に酔いを覚まし、横浜へ向けて出発。国道18号を小諸市まで向かい、小海線沿いの国道141号を南下する。須玉ICから高速に乗り、渋滞手前の大月ICで下りる。都留市から道志へ抜け、国道413、412、厚木市を経由して国道246で横浜入り。ほとんど下道であったが、これが意外と順調に走れたのだった。
Camera:CANON Power Shot G2 |
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