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燧ヶ岳-日本百名山

燧ヶ岳-日本百名山

夏の湿原、冬は雪原。残雪歩いて山頂へ

夏の湿原、冬は雪原。残雪歩いて山頂へ

【熊沢田代からの燧ヶ岳山頂】

熊沢田代からの燧ヶ岳山頂

山行情報
日程 2011年05月05日(木)
山名(山域) 燧ヶ岳(尾瀬周辺
入/下山地 御池
メンバー 大山、伊達、勝野、鈴木、福島
行動時間 6時間30分
歩行
距離
登り
下り
歩数
8.7km 893m 893m 17,363歩
燧ヶ岳マップ

コース(タイム)

御池駐車場(7:39)-広沢田代-(11:28)燧ヶ岳(12:30)-熊沢田代-(14:12)御池駐車場

 《山概略》
 燧ヶ岳は福島県の最高峰であり、東北の最高峰でもある。

 《アプローチ編》
 前日に会津駒を登っていて、麓の檜枝岐の民宿こまどりに宿泊していた。ここは10年以上前にも泊まったことがあり、常宿となっている(回数は少ないが)。この時期、檜枝岐の民宿はオフシーズンであるが、我々のような残雪登山者がちらほらと泊まりに来るようだ。
 民宿を出発し、国道352号を走り御池の駐車場に向かう。途中、燧ヶ岳の山頂が見えたので車を駐めて写真を撮った。ちょうど尾瀬国立公園の看板があり、撮影スポットだったようだ。道が峠道になると、数カ所で車線規制がある。まだ山肌には多く雪が残り雪崩対策のようだ。20分ほどで御池の駐車場に到着する。
 御池の駐車場は夜間閉鎖されており(道が凍結するからだそうだ)、朝7時から入ることができる。そのため無理に早起きしてやって来る必要はない。7時半に到着したときは20台ほどの車が入っていた。駐車場は除雪されていて、周囲には雪の壁ができている。かなりの広さがあり、五月連休といえどもこの時期はここが満車になることは無さそうだ。奥只見方面の国道もまだ通り抜けができない。


国道で撮影停車
【国道で撮影停車】
   御池駐車場
【御池駐車場】

 《燧ヶ岳へ》
 今回も自分以外のメンバー4人はスキー装備で望むことになる。登山口は駐車場の奥の方にある。以前同じ時期に来たことがあるが、やはり今回の方が周囲の雪は多いようだ。樹林帯の中を燧ヶ岳の方へ向かっていくが、雪上は特に決まったルートはなく、あちこちに足跡やスキーのトレースが残っている。山頂方面へ向かって緩やかな樹林帯を登っていく。
 雪は絞まっているので登山靴で楽に歩くことができる。ワカンも必要ない。最初の急坂を登り切ると、目の前に雪原が広がる。広沢田代といい、夏は湿原となる。この広沢田代からもう一つピークを越えたところにももう一つの湿原(雪原)がある。

駐車場からすぐに雪
【駐車場からすぐに雪】
   広沢田代
【広沢田代】

 広沢田代の木陰で小休止してから、直射日光の降り注ぐ雪原を進んでいく。目の前のピークは直接登らず、左の方へ回り込んでトラバースし、ピークを越える手間を省いた。
 ピークの反対側に出るとふたつ目の雪原に出る。熊沢田代だ。ここに来てようやく燧ヶ岳の山頂が見えてくる。熊沢田代を横断し、急坂に取り付く。斜面をあえぎながら登っていると、上から二人組の女性がヒップソリで降りて来た。スキーヤーが多い中でヒップソリは珍しい。僕の持っているヒップソリより一回り小さくコンパクトだ。
 俎嵓山頂直下は急坂で、雪の上を這いつくばるようにして登る。滑り落ちたら危険だが、こんな急坂は夏山ではどうなっているのだろう。何とか登り切ると、すでに山頂では多くの登山者が休憩している。山頂はハイマツが顔を出し、岩場の辺りだけ雪がない。

熊沢田代からの燧ヶ岳
【熊沢田代からの燧ヶ岳】
   山頂直下の急坂
【山頂直下の急坂】

 燧ヶ岳の山頂のひとつである俎嵓(2346.0m)からは360度の眺望が広がる。眼下には日本有数の高層湿原である尾瀬沼が見えるが、この時期は雪原となっている。日光方面の山もまだ雪をかぶって真っ白である。今立っているピークのすぐ隣にもう一つのピークが見え、それが柴安嵓(2356.0m)である。こちらの方が高いが、今回はそこまで行かない。山頂手前で四つんばいになって登っていく人の姿が見えた。

山頂からの眺望 【山頂からの眺望】
左から至仏山、柴安嵓、平ガ岳、八海山、越後駒ヶ岳、未丈ヶ岳、浅草岳など。


柴安嵓と至仏山を望む
【柴安嵓と至仏山を望む】
   スキー組も山頂へ
【スキー組も山頂へ】

 山頂では宿で作ってもらった弁当を昨日に続いて食べた。普段山では腹一杯食べることはないのだが、この弁当は量が多く腹一杯になった。食事休憩をしている間にも次々に登山者はやって来て、山頂は賑やかになる。

俎嵓山頂
【俎嵓山頂】
   熊沢田代で燧を振り返る
【熊沢田代で燧を振り返る】

 山頂からの下山で本領を発揮するのはスキー組である。二つの田代は平地だが、その前後は快適に滑走することができるようだ。自分は尻ソリで降りていく。歩きよりは若干早い程度だ。それでも下りはかなり早く、二度ほどの休憩を経てあっという間に登山口に戻ることができた。

 下山後は、檜枝岐の燧の湯に入り(前泊の宿で無料券をもらっていた)、一路横浜の自宅を目指す。西那須野塩原ICから高速に乗り、首都高、東名を乗り継ぎ、途中目立った渋滞もなく、23時過ぎには帰り着くことができた。

付近の山 会津駒ヶ岳(2011.05.04)、平ガ岳(1999.07.19)、至仏山(2002.10.19)、
白根山(1994.10.09)、男体山(1997.10.11)、武尊山(1998.10.11)

立ち寄り湯情報
 
燧の湯★★★
場所:福島県南会津郡檜枝岐村上ノ台208-1(TEL:0241-75-2234)
泉質:単純硫黄泉(源泉58.5度)
料金:600円・時間:6:00~21:00(5月)
休館:無休
食堂:無、露天:有
Camera:NIKON COOLPIX P300

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