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山口県の山

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大津山-山口県の山

大津山-山口県の山

100選選者は絶対登ってない山

100選選者は絶対登ってない山

【馬島港より】

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○山行情報
日程 2023年1月5日(木)
山名(山域) 大津山(砲台山)(山口
入/下山地 馬島港
メンバー 単独港
行動時間 2時間38分
歩行 距離登り下り歩数
9.3km360m360m---歩

大津島マップ

○コース(タイム)

馬島港(08:27)-(09:34)大津山-(10:16)回天記念館-(10:52)馬島港

 《山概略》
 大津山は山口県周南市の大津島にある標高174mのしま山。戦時中に高射砲があったことから地元では砲台山とも呼ばれている。大津島はもともと馬島と分かれていたが、戦中に海峡が埋め立てられひとつになったという。人口は200人程度で、人間魚雷「回天」の軍事施設があったことで知られている。

 《アプローチ編》
 大津島は離島なので徳山港からフェリーに乗ってアプローチすることになる。港の近くに広い有料の駐車場があるのでそこを利用する(最初の30分100円、以降1時間100円)。大津島行きのフェリーの始発は7:40で、まだ暗いうちからフェリーの出発を待つ。
 フェリーは大津島から来た船が折り返す形で、乗客を乗せるとすぐに出発した。船は大津島の刈尾港に立ち寄ってから馬島港へ44分かけて到着する。




 《大津山へ》
 大津島に降り立ちさっそく歩き始める。馬島港は船着き場の待合室がある小さな建物があるだけで、他には何もなさそうだ。大きな看板に「ようこそ回天の島 大津島へ」と書かれている。海沿いの道を北上する。
 左手にあるに回天神社、大津島公園、ふれあいセンターと通過し、天が浦の集落に入る。狭い住宅地の中を登っていき、ここから山道に入れるはずなのだが、なかなかそれらしき道がない。国土地理院の地図でははっきりと点線の道があるのだが、藪に覆われ廃道になっているようだ。仕方ないので、集落を回り込み、海沿いの道へ戻る。途中、樹齢350年と推定されるヤブツバキの巨樹があり、それを見られただけでも回り道の収穫だった。



 海沿いの道路を北上し続け、大津島砲台跡入口があるので、そこを左に入り坂を登っていく。少し登ると砲台山登山道のさび付いた看板がある。この先道幅が狭く、運転は困難です。と書かれているので、車でも通れる道のようだ。ここから林道で、舗装されているようだが落ち葉や倒木に覆われ整備されている様子はない。
 林道はやがて竹藪になる。しかも竹の倒木が林道を覆い尽くし、歩いて通るのも困難だ。倒木をくぐったり跨いだりしながら、意地で進んでいく。倒木帯はけっこう長く続く。
 左手に兵舎跡の広場が有り、高射砲台跡地まで150mの道標がある。竹藪は続くが、倒木は減ってくる。しかし道は荒れている。山頂近くまで来たと思われるところで、左に指揮所がある。レンガ造りの建物が見えるが廃墟で、植物に覆われている。近づくのも困難だ。



 指揮所の少し先に藪に覆われた高射砲台跡地がある。コンクリートで囲まれた穴があるようだが、写真で撮っても判別できないほどの荒れっぷりである。ここが大津山(砲台山)の山頂(186m)のようだ。しま山の山頂にしては珍しく眺望無い。
 藪漕ぎしながら砲台穴を回り込むと、大津島砲台の説明が書かれた看板がある。それによると、この砲台には12.7cmの連装高角砲が三門あったようだ。昭和20年の二度にわたる徳山大空襲の際に、果敢に迎撃を試みるも性能遙かに及ばず戦果は無かったようである。
 それにしても、この山頂の荒れっぷりは如何なものだろう。もちろん人の手が入らなければ、山は人が入り込めないほど荒れるものだが、しま山百選に選ばれた栄誉ある山である。百選の選者はこの山を登ったことがあるのだろうか、いささか疑問である。



 来た道を戻り、再び倒木の山を難儀しながら通過する。もちろん、この山で人に会うことは無かった。来るときに通過した、回天記念館に立ち寄ることにした。
 回天記念館は小高い場所にある。記念館前の道脇には都道府県と氏名が書かれた石碑が並んでいる。全国の各都道府県がまんべんなく出てくるので、初めは何だろうと思いながら、近くで掃除をしてる人に聞いたら、回天の犠牲者だそうだ。そりゃそうだ、馬鹿なことを聞いた。日本全国から回天の希望者(?)が、この島で訓練し、戦地へ向かって行ったのだ。
 記念館の前には、回天の実物大のレプリカが置いてある。形は魚雷そのもので、その中に人が入り操縦するとは残酷そのものだ。このレプリカは、映画「出口のない海」のために作られたもので、潜水試験をするなどかなり本格的なものだ。
 記念館に入り、回天に関わる遺品や年表を見学した。18歳の若者が出撃前に書いた遺書には胸が熱くなる。



 回天記念館を出て、港の方へ向かう。島の西側にある回天訓練基地跡に立ち寄ることも考えたが、帰りの船の時間との兼ね合いがある。それほどゆっくりとしてはいられないので、11:07発の船に乗ることにした。
 馬島港に戻り、券売機で帰りのチケットを買う。この島でお金を落としたのは、このチケットと開店記念館の入館料だけだ。特にお土産屋とかは無かったようだ。港で船が来るの待ち、定刻通りに来た船で、悲しい歴史の島である大津島を後にした。

○今夜の宿
HOTEL AZ 広島三原店★★★
準備中 場所:広島県三原市糸崎4丁目1番28号
TEL:0848-61-3310
料金:4950円
大浴場:無し
その他:---
Camera:CANON EOS 90D