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宮路山・五井山-愛知県の山

宮路山・五井山-愛知県の山

三河湾を一望する低山散歩

三河湾を一望する低山散歩

【五井山頂からの眺望】

五井山頂からの眺望

山行情報
日程 2011年12月30日(金)
山名(山域) 宮路山・五井山(三河地方
入/下山地 第一駐車場
メンバー 単独行
行動時間 2時間20分
歩行
距離
登り
下り
歩数
8.7km 628m 628m 16,687歩
宮路山マップ

コース(タイム)

第一駐車場(10:08)-(10:25)宮路山-(11:14)五井山-(12:27)第一駐車場

 《山概略》
 東名高速を西へ向かい、豊川ICを過ぎた辺りで左手に見える山が宮路山である。低山のため、真冬に登るには最適の山である。横浜から福岡へ車で帰省する途中に登る山として、この山を選んだ。宮路山だけでは物足りないので、峰続きの五井山まで足を伸ばすことにした。

 《アプローチ編》
 愛知県の山はあまり情報がないので、駐車場のある登山口を探すのに苦労する。『分県登山ガイド愛知県の山』によると、宮路山の山頂直下に第一駐車場があるようなので、そこを登山口とすることにした。低山なのでもう少し麓から登りたかったが、駐車場捜しに思い煩うよりは計画的に登れた方が気分が良いだろう。
 当日は横浜の自宅を4:40に出発。厚木ICから高速に乗り、一気に豊川まで行くつもりだったが、前方で事故渋滞の案内が出ている。しかも、それが徐々に延びているようだ。いったん高速を降り、渋滞の先で再び高速に乗ることにした。その判断はどうやら正しかったようで、国道は順調で、乗り直した高速もその後は順調だった。音羽蒲郡ICで降り、国道1号を少し戻って宮路山へ向かった。
 宮路山の舗装林道は車が一台通れる程度だが、対向車と会うこともなく数分で第一駐車場に到着した。駐車場も他に利用者はいなかった。駐車場には公衆トイレがある。


第一駐車場
【第一駐車場】
   宮路山登山口
【宮路山登山口】


 《宮路山へ》
 駐車場には宮路山遊歩道案内図がある。案内図によると山頂までは2本のコースがあるが、所要時間は15分とわずかである。赤坂駅まで65分となっているので、駅から登ることもできるようだ。案内図の後ろの道を挟んで反対側に宮路山登山道入口があり、階段で始まる。
 登山口の階段を上ると分岐があり、左手が赤坂駅と山頂、右手も山頂となっている。右手の山頂の方が所要時間が短く、17分となっている。右手に進むことにした。
 宮路という名称は更級日記など古代の文献にも登場するようで、東海道が開通する前は宮路越えの道があったようだ。その宮路古道切り通しが今回の道と重なっている。かつては多くの人が行き交っていた道なのだろう。少し歩くと再び分岐と案内板があり、右手に進む。
 第一駐車場からだと大して歩いていないが、ベンチやあずま屋が多く、休憩を誘っている。北面の道はやや凍っていて、雪も少し残っている。もう少し降るとアイゼンが必要かもしれない。宮路山頂にかけての上り坂周辺はコアブラツツジの群生地のようだ。春は白い花、秋は紅葉が楽しめるようだが、この時期は枯れ木である。


宮路山山頂
【宮路山山頂】
   山頂からの三河湾
【山頂からの三河湾】

 難なく宮路山の山頂(361m)に到着する。山頂には宮路山聖跡と書かれた大きな碑が目立つ。その碑の向く方向に三河湾や弓張山地が一望できる。明後日は元旦だが、ここで初日の出を拝む人もいるのだろう。
 山頂は日だまりになっているが、風が強く寒いので、のんびり休むわけにはいかない。一通り写真を撮って五井山へ向かうことにした。

五井山頂をピストン
【五井山頂をピストン】
   階段を上ると林道
【階段を上ると林道】

 宮路山山頂を少し下ると、五井山への分岐がある。指導標によると3.1km、50分とある。これを往復することになる。五井山までの縦走路はほとんどが樹林帯で、眺望はない。しかも上空では強い風がうなり声を上げて流れていて、樹林帯といえども風が吹き込んでくる。風は塊となって移動しているようで、音によって近づいては遠ざかっていく様子が分かる。
 宮路山では人と会うことはなかったが、縦走路では数人とすれ違うことができた。暮れの忙しい時期なのだろうか、総じて登山者は少ないようだ。  登山道は林道と平行して延びているようで、ときどき右手に林道が見える。そして階段状の坂を登るとその林道に出る。林道を右手に少し歩くと、右手に再び登山道が続いている。その登山道に進んだが、実はそこは行く必要が無く、再び林道に出ることになる。続いて林道の左手に五井山頂を示す指導標があり、その方へ進むと五井山山頂(454.4m)にたどり着く。
五井山山頂
【五井山山頂】
   下りはあずま屋をくぐる
【下りはあずま屋をくぐる】

 五井山頂は宮路山山頂以上に眺望が良い。三河湾は意外と大きく、地球の丸みを感じさせるほどだ。渥美半島の山なみや、知多半島も見える。湾岸に広がる町並みは蒲郡市だろう。五井山は豊川市と蒲郡市の境に位置し、蒲郡方面が一望できるようになっている。このような素晴らしい眺望の地だが、なぜか蒲郡側からの登山道はなく、市の観光協会のサイトでも五井山は紹介されていない。
 五井山頂から来た道を戻るのだが、指導標は国坂峠経由御堂山を指し示している。先ほどの林道が国坂峠へ向かっているのだろう。帰り道は足早に歩いて宮路山の方へ向かった。
 宮路山直下の分岐からは登ってきた道とは違う道で下った。山の斜面に立つ立派な展望あずま屋に立ち寄るが、ここからは海は見えず山しか見えなかった。駐車場まで戻り、いつもなら温泉を考えるのだが、周辺に適当な温泉はないので今回は入らないことにした。ちょうど昼時なので、御油まで移動して五味八珍で浜松餃子の定食を食べた。
 引き継き西へ向かって車を走らせ、翌日の大晦日に歩く予定の奈良県の大和三山に備えた。この日の宿は、伊賀の道の駅で車中泊となる。

付近の山 本宮山(2010.04.11)、吉祥山(2011.03.05)、衣笠山(2010.11.20)

Camera:NIKON COOLPIX P300

NOYAMA
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