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遠見山-岐阜県の山
遠見山-岐阜県の山
岐阜のグランドキャニオンへ
岐阜のグランドキャニオンへ
【見晴岩からの眺め】
○山行情報 | ||||
日程 | 2023年11月3日(金) | |||
山名(山域) | 遠見山(中央アルプス周辺) | |||
入/下山地 | 川辺町北部公民館 | |||
メンバー | 単独行 | |||
行動時間 | 1時間8分 | |||
歩行 | 距離 | 登り | 下り | 歩数 |
1.4km | 168m | 168m | ---歩 |
○コース(タイム)
公民館(11:05)-(11:19)見晴らし岩-(11:42)遠見山-遠見岩-(12:07)公民館
《山概略》
遠見山は岐阜県河辺町にある標高272mの山。戦国時代に築城された下麻生城の別名として遠見山と呼ばれていた。飛騨街道の要衝に位置し、山頂からの眺めは岐阜のグランドキャニオンと呼ばれる絶景で、本家グランドキャニオンの『ホースシューベンド』に似た景色が広がる。
遠見山には三角点がなく、国土地理院の地図にも名前が記載されていない。登山のガイドブック等にも紹介されることもないが、近くの納古山の登山コースの一部として紹介されることはあるようだ。
《アプローチ編》
横浜の自宅をマイカーで4:30に出発。土岐南多治見ICまで高速を走り、飛騨川沿いの益田街道を進む。下麻生駅を過ぎたあたりで右手に鉄橋が見えてくるので、そこを右折する。鉄橋は渡らず、右側に公民館があるので、その駐車場に車を止める。立派な公民館で、建物の一階部分が駐車場になっている。事前の調査で、その公民館は登山者の利用がOKとなっている。川辺町はなかなか登山に理解のある町で、遠見山周辺に登山者も使える駐車場がいくつか用意されている。
《遠見山へ》
公民館駐車場の目の前には遠見山の岩峰が見えている。チャートでできた山である。国道の交差点の脇にある家の壁には大きく遠見山と権現山の指導標の看板が掲げられている。権現山は飛騨川の反対側にある山で、この山も地元ではよく登られる山なのだろう。標高は396.7mで国土地理院の地図には山名の記載が無いが三角点はあるようだ。
国道の交差点を渡り、ウナギ屋の横の石垣に沿った道を進む。このあたりにも駐車場があるが、うなぎ屋の駐車場もあるので、登山者が駐車するときは気をつけなければならない。遠見山の幟を通り過ぎ、畑のようなところに入っていくと遠見山への指導標があるので、それに従い進んでいく。道は小さなトンネルに続く。そのトンネルはJR高山本線の線路をくぐるためのものだ。タイミングが良ければ目の前を列車が通過するのだろう。
トンネルを抜けると山道が始まる。急な斜面を登り始めてすぐに休憩用のベンチがある。「一の笑」と書かれている。次のベンチは登山者が休憩していた。子供から年寄りまで多くの人たちが登っている山である。
ひと登りすると尾根にでたのか、道は左右に分かれる。左手の見晴岩の方へ進み、少し登ってから下りになり、木陰から見晴岩が見えてくる。目の前には見事な眺望が広がる。蛇行した飛騨川の向こうに島のように見える景色は、岐阜のグランドキャニオンと言われるものである。本物は見たことは無いが、雄大な景色である。奥に見える山は権現山だろう。飛騨川に沿って飛騨街道の国道41号が延び、その外側は高山本線の線路が並行している。景色を写真に撮っていると、電車が走ってきた。結構長い編成だ。
岩の周辺には地元と思われる5人ほどの先客がいて、もはや景色は見飽きたのだろうか、おしゃべりに興じている。彼(彼女)らにとってここはゴール地点かもしれないが、見晴岩は山頂ではないので、ここから背後にある山頂を目指す。
来た道を戻り、先ほどの分岐を直進する。左に行くと南天の滝があるらしいが、今回は立ち寄らない。道なりに登っていくと枯れることがないというため池が有り、その手前を右手に登っていくと遠見山の山頂(272m)である。国土地理院の地図には載っていない山頂なので、標高は山頂に書かれているもので知ることになった。
山頂には秋葉神社がある。秋葉神社と言えば火防(ひぶせ)の神様で、山頂にあることが多いようだが、今回初めて山頂の秋葉神社に行き当たった様な気がする。本家は静岡県浜松市天竜区にある秋葉山本宮秋葉神社(標高866m)であるが、いつか行ってみたいと思っている。
遠見山の山頂からも先ほどの見晴岩と同じような景色が広がるが、見晴岩の方が見通しは良いような気がする。写真を撮ってから下山する。先ほどのため池に行くと、切株の上に陶器のカエルが置いてある。何かの洒落かと思ったが、その下にある説明によると、モリアオガエルの卵塊が4月から5月にかけて木の枝に見られるそうだ。モリアオガエルは地域によっては国や県の天然記念物に指定されている。
遠見岩というのがあるらしく、立ち寄ることにした。近づくと目の前に等身大の岩が見えてくる。ちょうどその上に人が立っていた。その彼と入れ違いに自分も岩に登ってみる。眺望は南の方の川辺町の市街は見えたが、ホースシューベンドは見えなかった。
岩を降りて来た道を戻り下山した。まだ午前中なので、これから登ってくる家族連れなども多い。地元に親しまれている山だと言うことが分かる。公民館の駐車場に戻り、この日の宿がある多治見市へ向かった。明日は中津川市の苗木城(城山)へ行く予定である。
○今夜の宿 | |
ビジネス旅館 清楽★★★ | |
場所:岐阜県多治見市御幸町2-26 | |
TEL:0572-22-4640 | |
料金:5,000円 | |
大浴場:有り | |
その他:朝食付き |
Camera:CANON EOS 6D Mark II