週末は野山にいます


新潟県の山

金北山(2016.06.11)
越後白山(2000.02.27)
弥彦山(2014.10.26)
角田山(2023.08.11)
TOP > 新潟県の山 > 八幡山(粟島) counter

八幡山-新潟県の山

八幡山-新潟県の山

離島のアプローチは自転車で

離島のアプローチは自転車で

【八幡鼻への一本道を進む】

726x268

○山行情報
日程 2023年8月12日(土)
山名(山域) 八幡山(東北
入/下山地 粟島港
メンバー 単独行
行動時間 5時間2分
歩行(自転車) 距離登り下り歩数
16.5km440m454m---歩

粟島マップ

○しま情報
所在 新潟県岩船郡粟島浦村(粟島)
情報 面積周囲人口標高
9.78K㎡22.3km370人265.6m(小柴山)

○コース(タイム)

粟島港(10:40)-(12:50)八幡山-(13:10)釜谷-(15:01)粟島港

 《山概略》
 新潟県の島と言えば佐渡島が周知だが、もう一つ粟島という小さな有人島がある。その粟島の西端に標高101mの八幡山がある。島の最高峰ではないが、その山がしま山百選に選ばれているため、今回登る山となる。ちなみに島の最高峰は標高265.6mの小柴山である。
 粟島へは岩船港から高速船で1時間、料金は片道4,470円である。なかなか高額ではあるが、よく調べてみると粟島観光協会がお得な日帰りパックを販売していた。往復の船代と昼食、レンタサイクルがセットで8,600円というものである。さっそくそれを申し込み、旅立ちに備えた。

 《アプローチ編》
 前日に角田山を登り、新潟市内のホテルに泊まっていた。翌朝ホテルで朝食を取ったあと、すぐに出発して8時過ぎには岩船港に到着した。岩船港には無料駐車場があるのでありがたい。時間制有料だと島でのんびり過ごすことはできないところだ。
 9:30発のawalineきららは、25ノットの高速双胴船で格好が良い。就航した年にシップオブザイヤー2011で小型客船部門賞を受賞している。船が出港し、しばらくすると窓から粟島が見えてくる。平べったい島で高い山はない島である。高速船だとデッキに出ることができないので島の全景を撮れないのが残念なところだ。船は1時間ちょうどで粟島港に到着する。




 《八幡山へ》
 粟島に上陸し、まずは港の観光案内所で今回の日帰りパックの手続きをする。レンタサイクルの鍵もここで受け取り、案内所裏手の自転車置き場で鍵の番号の自転車を探す。アシスト自転車を期待したが、その番号の自転車は普通のママチャリだった。
 自転車のサドルをめいっぱい高くして出発。まずは日帰りパックご指定のご当地名物わっぱ煮定食を「食堂みやこや」でいただく。わっぱ煮とは、曲げわっぱの器に入った焼いた島の魚と味噌で味付けをした汁に焼けた「石」を投入し、汁を沸騰させる島伝統の漁師料理である。
 熱々のわっぱ煮で腹ごしらえし、自転車で再スタート。島の外周道路を時計回りに進む。初めは平地で快調に進んだが、途中から上り坂になる。真夏の暑い中、必至にこいで坂を登り切るとあずま屋のある展望台が現れる。標高85mほどの矢ヶ鼻展望台からは月山や日本国など山形の山が見られるようだが、雲が多くのでよく見えない。



 矢ヶ鼻展望台からは下り坂となり、一気に下っていく。勢いがついた自転車は左に曲がるべきところを通り過ぎ、引き返してその角を曲がった。道は行き止まりになるので、そこに自転車を駐めてようやく山へ入る。
 真新しい小屋があり、擬木の階段を上っていく。小さな祠があり、その先に神社がある。ここが八幡山のピークのようだが何も書いてない。さらに奥に進む分かりにくい道があるので、そこを進んでいく。八幡展望台まで260mという指導標が有り、新しい遊歩道だが、雑草に覆われた小道を下って、登り返すと眺めの良い八幡鼻に到着する。島の一番西の端である。眺めは海が見えるだけだが、粟島の海岸線は人工物がほとんど無く綺麗である。



 八幡鼻でこの島でのミッションは終了である。自転車の場所まで戻り、釜谷の集落経由で港に戻ることにする。山越えで戻ることになるので、少々体力が不安である。釜谷までは下りが多く快適に進んだが、すでに暑さもありバテバテである。自販機で炭酸飲料を買おうとしたら、店の人が出てきて、それは壊れているとのことだった。そこで店頭で水につかった飲料を購入。木陰に移動して、それを飲んで多少体力を回復する。
 道はいよいよ峠越えへ、途中何度も休憩し、峠山の直前は自転車から降りて押す始末。峠山付近からは島最高峰の小柴山へ行くこともできるのだが、もはや体力なし、今回のミッションにもないので素通りする。下りは一気に降りていき、内浦の集落へ入る。外周道路に突き当たるところに、粟島浦村資料館があるので立ち寄った。



 資料館の入館料は200円、館内は冷房が効いていて気持ちが良い。展示は島の模型や、縄文時代からの漁業を中心とした島の歴史が展示されている。受付の人が説明してくれた。興味深いのは文字に金箔が貼られた板碑(文和3年(1354))である。日本最古の金箔板碑だそうだ。資料館の隣の寺で見ることができる。
 資料館を出て、港に戻って自転車を返却した。近くに漁火温浴おと姫の湯という公共浴場があるので入りたかったが、船の時間まで微妙だったので入るのはあきらめた。船着き場周辺で時間を潰し、日帰りパック指定の16:00発の船で岩船港へ戻った。
 この日は郡聖籠町に宿を取っている。翌日は二王子岳へ行くつもりだったが、猛暑でまともに山歩きはできそうにない。山はあきらめ新発田城などを訪れることにした。

○立ち寄り湯情報
松海荘★★
準備中 場所:新潟県北蒲原郡聖籠町網代浜1611-62
TEL:0254-27-3009
料金:4400円(夕朝食事付き)
食堂:無し、露天:無し
松海荘は現場作業員のための宿泊所のようだった。山ヤにはこの程度の宿で十分である。料金は安くて風呂も大きく、食事もそれなりに美味しかった。
Camera:CANON EOS 6D Mark II