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美ケ原−日本百名山 美ケ原−日本百名山 標高二千b、広大な高原散歩 標高二千b、広大な高原散歩 【美しの塔と王ヶ頭】
コース(タイム)横浜=八王子(7:05)=(10:09)八島ヶ原湿原(11:32)=山本小屋(13:30)−王ヶ頭−王ヶ鼻−(16:47)山本小屋(17:06)=武石温泉=横浜
《山概略》 【八島ヶ原湿原】 八島ヶ原湿原は霧ヶ峰にある三つの湿原のひとつ。他に車山湿原、踊場湿原がある。年間平均気温は5.8℃で、7〜8月には多くの花が咲くそうだ。今回は訪問時期が早すぎたようだ。霧ヶ峰は日本百名山で主峰の車山(2003年9月訪問)は標高1925mである。 《美ケ原へ》 八島ヶ原湿原の駐車場を出発し、ビーナスラインを北上する。手元の地図は古いのか、ビーナスラインには料金所の記載がある。しかし2002年には全線無料化されている。車は山本小屋がある駐車場に止まった。記憶にある場所だったが、2003年にもこの駐車場に車を止めていた。 まずは山本小屋の前にあるテーブルで取り腹ごしらえ。と言っても自分は何も用意して無く、仲間が持ってきた食料を分けてもらった。食べ終わると時間はすっかり昼過ぎで、登山というよりは散歩が開始された。山本小屋の標高はすでに1930mあり、ピークの王ヶ頭(おうがとう)は2034mである。標高差は100mほどしかないが移動距離は3km以上ある。
登山口は牧場の入口である。昨今の口蹄疫騒ぎで入口付近には石灰のようなものがまかれ、(ウイルスを媒介するため)牛や馬にふれてはいけないと書かれた張り紙がある。5mほどの道幅の砂利道の両サイドは柵がありその外は一面の草原である。木が一本も生えていないのはもともとそういう土地だったのだろうか。 右手に美しの塔が見えてくる。塔には遭難防止の鐘があり、塔の裏に回るとその鐘を鳴らすことができる。1954年に最初の塔が建てられ、その壁面には美ケ原を開拓した山本俊一のレリーフがある。塔の背後には山頂の王ヶ頭に何本ものアンテナが立っているのが見える。 美しの塔を後にして先に進むと、ようやく草原に牛や馬が見えてくる。牛や馬は仲良く同じ場所に集まっている。牛は牛だけ、馬は馬だけで固まることはないようだ。 日差しを遮るものがなく、紫外線の強さを気にしながら草原の間の砂利道を歩き続けると、徐々にアンテナ群が近づいてくる。王ヶ頭ホテルの前を通り抜けると御嶽神社奥の院の石祠があり、その先に三角点のある王ヶ頭が見えてくる。 山頂には美ケ原頂上王ヶ頭2034Mと書かれた岩があり、その周りだけ板状の石が敷き詰められている。先客たちは松本方面の眺望を見ているが、残念ながら北アルプスの山並みは見ることはできなかった。王ヶ頭からの眺めは、美ケ原が高原であることがよく分かる。南側は切れ落ちた絶壁となり、山は平らな草原が広がっている。草原より高い山はなく、まさにここが世界の中心であるかのようだ。
王ヶ頭から王ヶ鼻まで足を伸ばし、西側の眺望を期待した。王ヶ鼻は標高2008m。山頂の周りには多くの石仏が置かれている。風化が進み、かなり古いもののようだ。こちらの山頂の方が眺めが良い感じで方位盤も置いてある。 王ヶ鼻から少し戻ったところのベンチで少し休み、駐車場のある山本小屋へ戻った。途中、牧場の道をホテルのバスが何度も往復しながら宿泊客を輸送していた。観光を終えた客たちがチェックインする時間なのだろう。我々も車に乗り込み、近くの温泉を探した。 温泉は上田市方面に向かう途中にある武石温泉うつくしの湯。比較的大きな温泉施設で食堂もある。湯から出た後は、生ビールとトンカツ定食(800円)で、幸せなひとときを味わった。
Camera:SONY DSC-WX1
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