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須磨アルプス-兵庫県の山

須磨アルプス-兵庫県の山

低山でも立派なアルプス

低山でも立派なアルプス

【馬ノ背を前にして】

馬ノ背を前にして

山行情報
日程 2019年3月23日(土)
山名(山域) 横尾山・栂尾山・鉄拐山(西日本
入/下山地 板宿駅/須磨浦公園駅
メンバー 単独行
行動時間 3時間39分
歩行
距離
登り
下り
歩数
8.9km 734m 735m 20,196歩
須磨アルプスマップ

コース(タイム)

板宿駅(09:26)-(10:23)東山-(10:58)横尾山-(11:23)栂尾山-(12:17)鉄拐山-旗振山-鉢伏山-(13:03)須磨浦公園駅

 《山概略》
 須磨アルプスは兵庫県神戸市にある六甲山系の西部に位置する約9kmの稜線である。景勝地である岩稜の馬の背がアルプスと名がつく由縁と言える。主なピークに横尾山、栂尾山があり、それぞれの山頂からの神戸や明石の眺望も素晴らしい。

 《アプローチ編》
 前日は六甲山を歩き、有馬温泉に宿泊した。有馬温泉から神戸電鉄に乗り、六甲山を貫く長いトンネルを通る。新神戸を通過して新開地で山陽電鉄に乗り継ぎ、板宿駅で下車する。ほとんど地中の移動だった。地上に出るとビル群の中で、この付近に山があるとは思えない場所である。


地下鉄の板宿駅出口
【地下鉄の板宿駅出口】
   宅地の坂を登る
【宅地の坂を登る】

 《須磨アルプスへ》
 板宿駅からは西の方へ行けば良いのだが、方向感覚が全くないので、スマホで方角を確認しながら歩き始めた。少し歩くと用水路のような妙法寺川に突き当たり、川に沿って北上した。右手にはダイエーの建物があるがまだ営業しているのだろうか。横浜の店舗はつい先日閉店となった。
 川沿いに前池町というバス停があり、その先で橋を渡ることにした。念のため、山の入口がどこにあるか人に尋ねると、全く知らない様子で、八幡神社ならそっちだと指さされた。もう一人の人も、近くには住んでいるが、山には一度も行ったことが無いとのことだった。話を総合すると、八幡神社とやらへ行けば道が分かるようなので、まずはそこを目指すことにした。

八幡神社に到着
【八幡神社に到着】
   里山は分岐が多い
【里山は分岐が多い】

 急斜面の住宅地にある細い道を登ってくと、赤い鳥居のある板宿八幡神社にたどり着いた。すでに小高い場所で、境内からは須磨の町並みを見渡すことができる。中心に見えるのはさっきのダイエーだ。板宿八幡神社は菅原道真を祀った神社で、創建は987年と古い。
 神社に入る道に戻り、階段の脇の山道に入ると、須磨アルプスコースガイドと書かれた古い案内板がある。マップは判読不能だが、この道を進めば問題ないようだ。山道に入ると、周りは里山の風景に一変する。道なりに歩いて行くと、横尾山と書かれた指導標が現れる。その横尾山の方へ向かへば良いのだが、反対方向に四等三角点のピークがあるようなので、立ち寄ってみる。

東山の山頂からの横尾山
【東山の山頂からの横尾山】
   馬の背を振り返る
【馬の背を振り返る】

 里山のお気楽散歩道が続く。ときおりトレラン風の人が通り抜けていくが、この道も六甲全山縦走路の一部なのだろう。鉄塔の下を通り、ヤセ尾根を渡ると東山のピークに到着する。子供連れの集団が休んでいる。ピークの少し奥に行くと、横尾山を正面に見ることができる。その間の稜線は岩稜がむき出しで、けっこう厳しそうな道だ。尾根に掛かる階段を登っていく人が見える。
 東山から横尾山へ向かう道は、危険な場所があるので十分注意するよう注意書きがある。鞍部への下りは問題ないが、途中から、むき出しの風化した花崗岩となる。そこからが須磨アルプスの核心部だろう。標高300m程度とは言え、馬ノ背と呼ばれる岩稜を通過するのはスリリングである。市内でアルプスを楽しむことができるのは神戸くらいだろう。絶景を楽しみながら、馬ノ背を通過し、階段を登っていく。
淡路島方面の眺め
【淡路島方面の眺め】
   稜線の道
【稜線の道】

 再び樹林帯に入り、ひと登りすると横尾山の山頂(312m)になる。今回のコースの最高峰である。二等三角点があり、淡路島方向の眺望が開け、明石大橋を見ることができる。西に進んでいるので明石大橋は徐々に近づいてくる。横尾山を下り、道標が示す高倉台・鉢伏山方面に進む。少し登り返すと丸太で組んだ展望台のある栂尾山(とがおやま)のピークに着く。展望台の上に立つと、神戸のビル群から淡路島までパノラマが広がる。夜景で見るとさぞ綺麗なことだろう。

栂尾山山頂
【栂尾山山頂】
   住宅地の方へ降りていく
【住宅地の方へ降りていく】

 栂尾山からは、住宅地の中へ下りていく。長い階段を下り、車道まで下らずに、その手前で車道に沿って進む。すると、カラー舗装の歩道橋があるので、そこを渡って車道を横切る。しばらく住宅地を道なりに進みむと、目の前に小高い山が見えてくる。そこもまだ六甲山の続きである。

鉄拐山へつづく歩道橋
【鉄拐山へつづく歩道橋】
   鉄拐山山頂
【鉄拐山山頂】

 再び歩道橋を渡ると、山の上に向かって一直線に伸びる階段が現れる。かなりの斜度のその階段を登り切ると、高倉山と書かれた碑があり、その山頂周辺は公園となっている。道は舗装道である。奥の方へいくと、山道となり、やがて鉄拐山の山頂(234m)となる。そこも眺めがよく、眼下に第二名神須磨ICの料金所が見える。
 縦走路は続き、次のピークには茶屋やアンテナがある。旗振山(252.6m)のピークで、六甲全山縦走路の最後のピークでもある。大阪湾に向かって遮るものが無い眺めである。

旗振山山頂
【旗振山山頂】
   須磨浦公園駅に到着
【須磨浦公園駅に到着】

 旗振山から少し下るとロープウエイの鉢伏駅がある。そこからは舗装された遊歩道歩きである。海に向かって下りていく感じで、やがて、ロープウエイ下駅の隣にある須磨浦公園駅に到着する。
 時間があれば須磨水族館にでも立ち寄りたかったが、帰りの新幹線まで余裕が無かったので、そのまま電車で新神戸駅まで行き、横浜まで帰宅した。二泊三日の神戸旅行は三日とも予定した山に登れて充実していた。中でも須磨アルプスの馬の背は圧巻で印象的だった。

付近の山 摩耶山(2019.03.21)、六甲山(2019.03.22)、天保山(2008.05.04)

Camera:CANON EOS 6D Mark II

NOYAMA
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