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摩耶山-兵庫県の山 摩耶山-兵庫県の山 新幹線駅から登る山 新幹線駅から登る山 【神戸の水甕、布引貯水池】
コース(タイム)新神戸駅(09:07)ー布引の滝(雄滝)-(11:41)摩耶山-摩耶山史跡公園-(13:36)王子公園駅
《山概略》
《摩耶山へ》 新神戸駅の改札の先にあるエスカレーターで階下に行き、左手の方に行くと線路の下をくぐる通路があるので、そこを通り抜けていく。突き当たりの壁には、六甲地域の案内図があり、摩耶山へのルートを確認できる。まずは布引の滝を目指していけば良いようだ。 駅の裏道からはさっそく上り坂である。住宅地を通り抜け、新生田川に掛かる煉瓦の水路橋(砂子橋)を渡る。橋の下は渓谷で、このあたりの川は断層に沿って流れているそうだ。川に沿った道を進むと雌滝が現れる。滝はダムに注がれていて、手前に堰堤が見える。 布引の滝はいくつかの滝から構成され、雌滝からさらに上流に歩いて行くと、落差43mの白い岸壁から流れる雄滝が見えてくる。白い岩は花崗閃緑岩で、岩肌と滝が白い布のように見えているのが名前の由来だろう。 布引の滝から遊歩道を奥へと歩いて行くのだが、摩耶山を示す道標はしばらく現れない。道に分岐も現れるが、どちらに行けば良いのか迷いやすいところだ。みはらし展望台に出て、神戸の町並みが見えるが、まだ標高が低いので半分は樹林に隠れている。トイレがあるのでここでしばし休憩。少し雨が降ってくる。
道なりに歩くと、左手に猿のかずら橋がある。普通の橋だが、伐採したサルナシのツルを巻き付けてその名を付けたようだ。この橋は渡らない。柵に挟まれた狭い道を進むと、目の前に大きな堰堤が見えてくる。階段を登ると堰堤の上に出て、布引貯水池が広がる。明治33年に完成したこの五本松堰堤が決壊すると神戸市が水浸しになるところだろう。 道は貯水池にそって続く。振り返ると上空をロープウエイが動いている。貯水池の奥には、分水隧道などの古い水利施設が残っている。その先に茶屋が続き、ようやく山道らしくなる。摩耶山への指導標が現れるのもこのあたりからである。道は六甲全山縦走路の一部となる。
稲妻坂を登り、天狗道を進み、山頂付近はガスが濃くなる。雲の中に入ったのだろう。NHKのアンテナ施設の横を通り抜ける。なぜか向かう方向の指導標は掬星台を示している。後から知ったのだが、摩耶山の山頂付近を掬星台というらしい。その方向に歩いて行くと、樹林に囲まれた摩耶山山頂(698.6m)に到着する。山頂には三等三角点が設置されている。 白い靄の中の山頂で、周りに人の気配も無く、写真だけ撮って下山することにする。舗装された遊歩道の方へ出ると、摩耶山周辺図があるのでルートを確認する。すぐ近くにある摩耶ロープウエイで降りてもよかったのだが、それではあっけないのでロープウエイと平行した史跡公園経由の道を下ることにした。
階段状の道を下り、石垣だけの三権現社跡の脇を通り、倒れて案内板を直撃した旧天上寺の親子杉の下をくぐる。広場所に出るが、そこが摩耶山史跡公園のようだ。摩耶山天上寺の跡地で、古代では太平記にも出てくる摩耶山城の跡でもあるようだ。 階段を下ると、右手に旧摩耶の大杉がある様なので寄ってみる。80mほど進むと枯れているようだが、幹周り8mのどっしりとした杉が立っていた。 下山道に戻り、階段を降りていくと山門がある。跡地に残る唯一の建築物のようで、かつて睨みをきかせた仁王様は現在の天上寺に移されたらしい。
階段の下りは続き、神戸の町並みがチラリと見える。摩耶ケーブルの虹の駅を通過して、さらに山道を降りていく。展望台が何度か続き、下になるほど神戸市街の見通しが広くなってくる。市街の奥の方には大阪湾越しに紀伊半島も見えている。道は最後まで急坂が続き、住宅地に隣接する登山口に出る。このあたりは灘区で坂の町である。住宅地の中を20分ほど歩くと阪急の王子公園駅に到着する。 【展望台からの眺め】 この日は港島のポートピアホテルに宿泊して、翌日は六甲山を登ることになる。 Camera:CANON EOS 6D Mark II
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