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五竜・鹿島槍縦走−日本百名山

梅雨明けの三連休に北アへ

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コース(タイム) − 三日目

冷池山荘(4:48)−爺ヶ岳−(9:50)扇沢=大町駅=遠見
距離9.7km、累積標高+697m、累積標高-1685m



爺ヶ岳の地図
【三日目】
 冷池山荘の布団で寝付けぬ夜を過ごし、朝3時半に起床。すでに起きている人は多く、小屋の中はざわついている。自炊部屋で朝食を済ませて、出発準備をする。小屋のトイレは宿泊人数に比べて少ないように感じたが何故か朝の行列はなく、速やかに事を済ませることができた。

冷池山荘 【小屋の廊下でパッキング】

 各部屋は20人ほどが寝られるようになっているが、布団がびっしりと敷かれていて全員が寝ると身動きが取れなくなる。ザック置き場はあるが、パッキングは廊下で行うことになる。


 小屋を出発したのは4:50。歩き始めてすぐ右手に小さな池がある。

冷池 【これが冷池】

 直径数メートルの小さな池。冷池と案内板がある。この池が小屋の名のいわれのようだ。どんな干ばつでも枯れることは無い、ということなのだろうか。


 空はうっすらとガスがかかっていたが、出たばかりの太陽がぼんやりと見え、この日は晴れそうな感じであった。
 道は初めだけ下りだったもののすぐに上り坂になる。この日は爺ヶ岳のピークを越えなければならない。オオシラビソの樹林帯を抜けると赤岩尾根の分岐(冷乗越)となる。今回唯一のエスケープルートが赤岩尾根だが、利用する必要はなく、予定通り扇沢方面へ向かう。
 

爺ヶ岳 【爺ヶ岳中峰】

 2669m  爺ヶ岳のピークは三つあり、いずれも巻くことができる。しかし三百名山だったような気がして中峰はピークを踏んでおいた。帰って調べると、やはり日本三百名山だった。

爺ヶ岳南峰 【爺ヶ岳南峰に向かう】

 ガスが徐々に取れてきて見通しが良くなる。

 爺ヶ岳南峰からの下りでようやくガスが晴れてきて周りの山なみが見えるようになる。 蓮華岳や針木岳と供に槍ヶ岳が見えてくると北アルプスに来たことを実感する。
爺ヶ岳からのパノラマ 【稜線からのパノラマ】

 雪渓を通過して種池山荘に到着する。
種池山荘 【種池山荘】

2008年開設期間:4月26日〜5月6日、6月中旬〜10/20
1泊2食:8,800円、素泊り:5,800円、天幕料(1人)500円(山荘から約3分)
水の補給1リットル:150円


 種池山荘のベンチで小休止する。正面には蓮華岳が見えるが槍はすでに影となって見えない。まだ続く後立山の稜線が蓮華岳に向かって伸びているのが分かる。種池山荘では生ビールが売られていた。缶ビールは飲む気がしないが、生ビールなら飲みたいところだ。しかし5時間後には車を運転している予定なので断念。

種池山荘からのパノラマ 【種池山荘からのパノラマ】

 種池山荘から稜線と別れ、扇沢に向かって柏原新道を下る。二時間半ほどの下りで、正面には終始、針木岳が見え隠れする。

雪渓通過 【雪渓は落石注意】

 よほど落石が多いのか、谷筋の雪渓の手前には丁寧な注意書きがある。
 登山口に向かって、水平道、石畳、一枚岩と指導標が現れ、やがて扇沢の駐車場が遠望できるようになる。さらにケルン、八ツ見ベンチと続き、登山口に出る。

 扇沢の登山口は思ったほど登山口らしからぬ所だった。車道からほんの数十メートルの林道があり、何台かの車が所狭しと止められている。数分間歩いたところには扇沢駅の大駐車場があるのに、数分の歩きを惜しむかのようにこの狭い場所に駐めている。一番奥(下山から見て手前)には一台のタクシーが客待ちをしていた。

扇沢橋 【扇沢橋】

 車道は扇沢で行き止まりだが、多くの車が行き来している。

 登山口から扇沢駅までは車道の路側帯を10数分かけて歩くが路面の照り返しで暑い。バス停手前の数十メートルはかなりの急勾配で、ゴールに向かって最後の力を振り絞った。
 扇沢駅のバス停に到着すると、タイミング良く大町駅行きのバスが停まっていた。出発は5分後だったので、さっそくバスに乗り込んだ。
 仲間二人は途中の大町温泉郷で降り、自分ひとりだけで車を回収に行くことになった。大町駅に到着すると、こちらは運悪く下り電車が出たのは数分前で、次の下りは2時間後だった。がっかりしていると、駅員さんが30分後の特急が臨時で神代駅に停まることを教えてくれた。特急料金がかかるが二時間も待つわけにはいかないので、みどりの窓口で特急券と乗車券を買い求めた。特急はあずさ三号で、八王子から何度か乗ったことはあるが、大町駅で乗ることになるとは思わなかった。到着した自由席は空席だらけで八王子から乗るあずさとは隔絶の差がある。

【登山道の花】
ワタスゲ @ A
エンレイソウ C ゴゼンタチバナ
E F
 神代駅で降りた乗客は自分と高校生らしい女の子だけだった。その高校生は改札とは反対の方へ歩いていった。無人駅なので改札を通る必要もないようだ。駅を出ると、ちょうどマイクロバスが駅前に横付けされるところあった。噂に聞く、テレキャビンまで行く無料送迎バスかもしれない。運転手に聞くとその通りだったので、そのバスに乗った。乗客は自分だけで、バスはテレキャビンへ向かった。1kmほど歩くところだったが運が良かった。普通電車だったらこのマイクロバスは連絡してなかったのかもしれない。
 広いテレキャビンの駐車場は満車だった。連休最終日に多くの観光客が訪れているようだ。
 大町温泉郷の薬師の湯まで車を走らせ、再び仲間と合流した。扇沢に下山した登山者はほとんどがこの温泉を訪れるようで、縦走中見たことがある顔がちらほらと見られた。

 豊科IC(13:43)から高速に乗る。梓川SAで煮カツ重+とドリンクバーを注文し、三日間のダイエットを帳消しにする。笹子トンネルで事故渋滞、談合坂で渋滞との情報に接し、り、一宮御坂IC(15:25)で高速を降りる。御坂越えのルートで河口湖、道志を経由して自宅へ帰った。
 歩数:19日15,661歩、20日20,777歩、21日25,481歩

立ち寄り湯情報
湯けむり屋敷 薬師の湯★★★
場所:長野県大町市大町温泉郷(TEL:0261-23-2834)
泉質:単純温泉・料金:600円・時間:5:00〜21:00(夏期)
無休・食堂有、眺望有

費用

 とおみ駅−アルプス平駅:860円、手回り品:200円、テン場:500円、山小屋:5,800円、共同食料等:1,400円、コーラ:400円、扇沢−大町駅:1,330円、大町駅−神代駅(特急):1,130円、薬師の湯:500円、ガソリン・高速(割勘):5,500円

Camera:Canon IXY 910is,EOS KISS X2

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