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神奈川県の山屏風山 |
横浜(5:00)=駐車場(6:40)−箱根関所入口−(7:13)屏風山−甘酒茶屋(7:38)−箱根関所−(8:33)駐車場=幕山公園−幕山−南郷山−幕山公園=嵯峨沢の湯=(16:00)横浜 登山口の近くに恩賜箱根公園の有料駐車場があるので、そこに車を停めようと思っていた。しかし、朝の6時という時間ではさすがに入口は閉鎖されていた。開門は9時と書いてあった。ここで3時間も待つわけにはいかない。別の駐車場を探した。すると芦ノ湖海賊船乗り場近くに駐車場があったのでそこに停めた。特に有料とか無断駐車お断りといった表示もなかったので、無料駐車場なのだろう。周りの店舗もまだ開いていない。これから行く山は所要時間2時間ほどなので、山へ行って戻ってきてもまだ店は開店前だろう。 車中でコンビニ弁当を朝食を食べ、コンタクトレンズを付けてから登山準備をするのは最近のパターンになってきた。車から出て箱根関所の方へ歩き出す。国道1号線から屏風山に向かって登山口があるはずだ。その登山口は箱根関所跡の入口の反対側にあった。民家の脇の細い道で、ちょうど車がその入口をふさぐ形で停められていたのでわかりにくかった。 民家脇の細い道を入っていき、裏山を登るような感じになる。道はすぐに急坂となる。階段状につくられた道は一段が膝ほどあり、登るのに苦労する。この坂に沿ってなぜか電柱が立っている。電線はどこに繋がっているのだろうか。 急坂を登り切ると、車道の終点に出る。その車道は切り返し用のスペース程度しかなく、駐車はできそうにない。再び山道に入ると急坂も続く。 【屏風山頂上】 標高948.1m。かつては砦があり眺めが良かったのだろうが、今は木々に覆われ何も見えない。 屏風山の頂上(948m)には思いがけず到着する。周りは木立で眺望はなく、頂上を示す標識がなければ通り過ぎるところだ。 新規外輪山の一つで、須雲川上流沿いの絶壁が屏風に似ているので、その名が付いたそうだ。 この頂上は休むようなところでもないので、次は甘酒茶屋を目標に先へ進む。今度は下り坂の急坂だ。ぐいぐい下っていく。途中ベンチがあり、初めてそこで少し休憩する。このあたりは木の種類も多く、木には名札が付いている。 道は旧東海道の車道に出る。来るときに車で通った道だ。その車道沿いの歩道を箱根湯本方面に歩く。数分で左手に自動販売機見え、その隣が甘酒茶屋だ。この時間でもう営業しているようだ。店の周りにはこの茶屋や旧箱根街道の由来が書かれた案内板がある。 甘酒茶屋の裏手がハイキングコースとなっている。元箱根の方向へ歩く。道は途中から石畳になる。一度、車道を横切り再び石畳が続く。案内板によると、この石畳は江戸時代からあるもので、その製法の解説もある。しかしこの石畳は凹凸が多く、歩きやすい道とは言い難い。当時からこのような感じだったのだろうか。 【旧東海道の石畳】 この石畳は延宝八年(1680年)に江戸幕府が敷設したものだそうだ。 石畳の前方を一人の人が歩いていた。背中には、なつかしい黄色のキスリングを背負っている。ここまでほとんど人とは会っていないので、この道自体を歩いていること自体も珍しい。そういえば、この人は車で旧東海道を走っていたときに一度追い抜いていた。そして今度は、徒歩で追い抜くことになった。追い抜き際、その人も今日歩いている人を初めて見たと言っていた。元箱根まで話しながら歩くことになった。 その年配の男性は、小田原から歩いて来たそうだ。昨夜からすでに7時間以上歩いていることになる。50年前に遠足で同じ道を歩いていて、それ以来何度か同じ道を歩いているそうだ。夜は暗いでしょうと言うと、灯火管制を経験しているので暗いのは慣れていると言っていた。背中の荷物は絵の道具が入っているそうだ。箱根で仲間との集まりがあるようだ。 【旧街道の杉並木】 江戸時代から旅人に木陰を与えたり風雪から守ったりしたという。近年杉の生育上の問題が見つかり、保護対策が施されたそうだ。 箱根八里の石畳が終わり、車道の上をまたぐ橋を渡る。そこからは見事な杉の立ち並ぶ街道となる。山でもっともよく見かける杉はひょろひょろなのに、ここの杉は貫禄がありどっしりとしている。江戸時代に植えられたと言うから、樹齢は300年以上になる。これだけの年数を経てようやく杉は一人前になるという感じだ(もっとも屋久島の杉は1000年以上経過しないと屋久杉という称号を得られないと言うが)。 元箱根で男性と別れ、国道1号線沿いの歩道を関所跡方面へ向かう。芦ノ湖の向こう側に見えるはずの富士は全く見えない。この日の天気予報は快晴だったのに残念である。改装中の箱根関所跡を通り抜けて駐車場まで戻った。 時間はまだ9時前。引き続き、湯河原の南郷山を登ることにした。車は大観山を経由して、椿ラインを抜けて幕山公園へ向かった。 幕山・南郷山へCamera:SONY DSC-U30 |
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