|
TOP > 神奈川県の山 > 衣張山
衣張山-神奈川県の山 衣張山-神奈川県の山 鎌倉詣でが思わず登山 鎌倉詣でが思わず登山 【衣張山頂からの眺め】
コース(タイム)鎌倉駅(7:45)-鶴岡八幡-(8:18)杉本寺(8:43)-(9:21)衣張山-(10:08)名越切通し-(10:36)逗子駅
《山概略》
鶴岡八幡の境内に入り、本宮へ続く階段の左手にある大銀杏を確認した。この大銀杏は2010年の強風で倒れたが、切断された根本の部分の再生を試みている。この大銀杏は1219年にこの地で源実朝を暗殺した源公暁が、その木陰で隠れていたとして知られている。 本宮で参拝し、右手の階段を下りていく。鶴亀石の前を通り、流鏑馬通りを歩く。境内を出てバス通りの県道を東へ進む。バス停を二つ分ほど歩くと左手に杉本寺がある。いままで訪れたことのない寺で、今回ここへ立ち寄るのも目的のひとつだった。 杉本寺は鎌倉最古の寺院として有名で、三体の十一面観音がご本尊となっている。この観音様は写真が公開されていないので、実際に訪れなければそのお姿を拝見することはできない。
杉本寺は本堂の吹き替え工事が行われているようで、本堂の周りには足場が組まれている。拝観することはできるが外から本堂を見ることはできなくなっている。本堂の中に入ってすぐに二体の観音像があるが、これは本尊ではなく、暗い奥の方に立っているのが三体のご本尊のようだ。暗くてよく見えず、シルエットだけである。寺の人に聞くと、毎月1日と18日は護摩が行われ、そのときは近くまで進んで見ることができるそうだ。
杉本寺を出て通りの方をふと見ると、衣張山への指導標が目についた。実はこのときまで山へ行くつもりはなかったのだが、急遽衣張山まで行ってみようと思い立った。道の反対側にある橋を渡り、住宅地の中を歩いて行くと、今度は釈迦堂切通しへの指導標が目に入る。釈迦堂切通しは、崩落のおそれがあり通行止めとなっていることは知っていた。しかし、行けるところまで行ってみたら少しは見えるかもしれないと、立ち寄ることにした。住宅地の奥へと進んでいくと道は林道になり、すぐに立ち入り禁止の看板が何枚も立っている。通行止めの先を見ても切通しらしきものは見えず、だいぶ奥の方にあるようだ。来た道を引き返して、衣張山のルートへ復帰した。 衣張山の登山口も住宅地の奥にあり、浄明寺1丁目12の住所表記がある電柱が立っている。平成巡礼道という道標もある。
登山道は緑の多い植林帯で、道は綺麗に整備されている。階段状の坂を上り、大岩の手前に男女の地蔵を見て進んでいく。それ程登った気がしないうちに、広場状の場所に出て、目の前に富士や相模湾が見えてくる。小さな石塔が建ち、ここが衣張山の山頂のようだ。日だまりの山頂で気持ちが良い。周囲は桜が植えられ、花見の季節に来るのも良いだろう。山頂ではしばらく景色を堪能した。 山頂から南の方へ下っていくと、笹に隠れた三等三角点(宅間・120.1m)がある。ガイドマップには浅間山と記載されている。ここからも眺望はあるが、衣張山の方がよく見えた。
浅間山から南へ下ると公園のような場所に出る。右の方へ回り込んでいくと、関東の富士見百景とかかれた案内板があり、その先には富士山が見えている。公園内の遊歩道をさらに進み、鎌倉市子ども自然ふれあいの森という案内板があり、この公園の名前がようやく分かる。案内板でパノラマ台というところがあり、立ち寄ってみることにした。 公園の奥にあるちょっとした高台が、パノラマ台で、衣張山と同じような眺望を得られる。パノラマ台には無線屋と犬の散歩の人が来ていた。
パノラマ台を下り、指導標に名越切通しというのがあるので、そこへ行ってみることにした。歩きやすい山道はさらに続き、市指定の石造建造物石廟の前を通る。その先の登山道で猫がたたずみ、ニャーと鳴いている。山に猫は珍しい。 柵に囲まれた墓だか石碑を回り込んで進むと、その先に名越切り通しがある。国指定の史跡となっているようだ。名越切り通しは吾妻鏡にも登場するほど、昔からの幹線道路だったようだ。中世の頃からこの細い道を人馬が行き交っていたのだろうか。 切通しの先はすぐに住宅街となる。左の方へ道なりに進み、突き当たりの信号を右に曲がり、しばらく進むと逗子駅に到着する。鎌倉駅から三時間弱で充実した散歩を楽しむことができた。 Camera:CANON PowerShot S100
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |
ホームに戻る |