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竜門岳-日本三百名山
竜門岳-日本三百名山
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【竜門岳山頂】
○山行情報 | ||||
日程 | 2023年4月29日(土) | |||
山名(山域) | 竜門岳(大峰山周辺) | |||
入/下山地 | 龍門岳山口登山口 | |||
メンバー | 単独行 | |||
行動時間 | 2時間50分 | |||
歩行 | 距離 | 登り | 下り | 歩数 |
5.5km | 643m | 643m | ---歩 |
○コース(タイム)
竜門岳登山口(08:09)-(09:35)竜門岳(09:52)-竜門の滝-(10:59)竜門岳登山口
《山概略》
竜門岳は奈良県の宇陀市と吉野町の境にある標高904mの山。龍門岳とも表記する。日本三百名山のひとつ。吉野側の中腹には、天平時代に龍門寺が建てられ、久米仙人、菅原道真、松尾芭蕉などが足跡を残している。寺は応仁の乱後に廃寺となり、寺跡から山頂に延びる道だけが残されている。
《アプローチ編》
横浜をマイカーで出発。まずは名張まで行きホテルに宿泊。翌朝、ホテルで朝食を食べてから出発。吉野の山口神社を目指して一時間ほど走る。県道から住宅地に入り、山口神社の鳥居の前から左手の道に入る。そのまま道なりに進むと、林道となり、トイレのある駐車スペースがある。駐車のキャパは少なく3台程度しかないが一番乗りだった。
《竜門岳へ》
登山口のトイレは国が設置した真新しいバイオトイレだ。立派なトイレの割には駐車場が狭いので利用者は少ないのではないかと思うのだが。そのトイレは利用せずに出発する。トイレの裏手には蛇口があり、沢の水を引いてるようだ。こちらは下山時に利用することになる。
林道は車が一台通れるほどの幅がある。周りは吉野杉だろうか、手入れが行き届いた木々が天高くまっすぐに伸びている。道の脇には沢が流れ、せせらぎを聞きながら歩いて行く。
このあたりは、奈良時代に創建された龍門寺の跡地となっていて、当時は金堂や三重塔、宿坊などの伽藍が立ち並んでいたといわれている。かなり大きく由緒ある寺だったようで、上皇や菅原道真などが訪れていたようだ。江戸期には松尾芭蕉も訪れ、「酒飲みに語らんかかる滝の花 龍門の花や上戸の土産にせん」という句を残している。
久米仙人窟跡の石碑を左に見て、竜門の滝の入口を通過する。滝は下山時に見ることにした。道は山頂に向かってほぼ直進で急登となる。途中眺望もなく、杉の木だらけだ。季節がもう少し早いと花粉症に苦しんでいたかもしれない。
沢の流れは右へ左へと登山道とクロスしながら続き、沢音がなくなると本格的な登りとなる。相変わらず周りは杉の植林で、近畿自然歩道の道標が現れる。西谷登山口からの道と合流し、さらに急坂をひと登りすると高皇産霊神を祀る祠の建つ山頂に到着する。標高904.3mで、一等三角点がある。しかしながらここも杉木立に覆われ眺望がない。写真を撮っていると奥から一人やってきた。山ヤではなく無線ヤさんだった。奥のルートは鉄塔のところだけ眺望があったとのことだった。
山頂はベンチなどなくあまり長居するような場所ではないので早々に下山する。急坂を慎重に下り、登りで立ち寄らなかった龍門寺塔跡や竜門の滝に立ち寄る。久米仙人が修行したとされる竜門の滝は三段、高さ20数メートルで奈良県で「やまとの水」として選定されている。
下山中は数組とすれ違った。誰も来ない山かと思ったが杞憂だった。登山口の蛇口で顔を洗い駐車場に戻る。この日は大阪南港から船に乗り九州に行く予定だ。
Camera:CANON EOS 90D