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愛宕山-日本三百名山 愛宕山-日本三百名山 台風一過の荒れた登山道 台風一過の荒れた登山道 【山頂一帯は愛宕神社】
コース(タイム)清滝バス停(09:25)-(10:53)水尾分かれ-(11:40)愛宕山-愛宕神社社務所(12:09)-(12:30)水尾分かれ-(13:52)保津峡駅
《山概略》
《愛宕山へ》 清滝でバスを降りた8人ほどはいずれも登山者のようで、彼女ら(おばちゃんが多い)に先んじてすたすたと進む。道はすぐに二手に分かれ、左の方は下っている。どちらに行っても同じようなので右手を進んだ。右手の道もやがて下り、公衆トイレの前を通り、橋を渡る。橋の先で道が分かれ、どこへ進むか一瞬悩むが、左の道が参詣表登山道となっているようなので、そちらに進む。 愛宕神社と書かれた鳥居があり、東海自然歩道の指導標がある。今回歩くコースに東海自然歩道は含まれず、ちょうどここで交差することになる。いずれこの東海自然歩道も歩くことになるだろう。前回は大原から貴船までの東海自然歩道を歩いている。
鳥居をくぐっていよいよ上り坂が始まる。しかも急坂だ、落ち葉がへばりついた舗装道を登っていくと周りは植林帯となる。水場を通り過ぎ、倒木をまたいで進むと階段が続く。ひと登りすると祠のある火燧権現跡がある。しっかりとその説明が書かれた説明板がある。歴史のある登山道なので、いろいろと物語があるのだろう。山頂にかけてこのような掲示板は多い。 続いて壺割坂を歩き、樹林帯の山歩きは続く。道ばたにはときどき丁石があり、二十三丁を通過する。数は増えているようだが山頂が何丁かは分からない。あとでそれが五十丁まで続くことが分かる。それとは別に分母が40のプレートもありカウントアップされる。この案内板は登山者を励ます洒落たコメントが書いてある。
二十五丁目にあずま屋があり、茶屋跡の説明板。ちょうど中間地点であり、昔は茶屋兼宿屋があったようだ。三十丁目は料理旅館の水口屋跡で、ここにも休憩用のあずま屋がある。その先は赤い板垣があり、倒木とともにつぶれていて酒樽が数個転がっている。先ほどから倒木が多く登山道が荒れているが、どうやら先週日本を横断した台風の影響のようだ。
樹林の登山道で一瞬眺望が開ける場所がある。後にも先にも眺望があるのはこの場所だけである。京都の町並みと川が蛇行している様子を見ることができる。緩やかな道が続き、カワラケ投げが行われたという場所を通過する。 左側から保津峡駅からのコースと合流する。重要な分岐であるにもかかわらず指導標はなく、清滝方面を示す道標があるだけだ。下りは保津峡駅へ降りていくので、この場所は覚えておかなければならない。
続いて水尾分かれの小屋。あずま屋だが薄暗い中にあり、あまり休憩する気になれない。ここまでほとんど休憩はしていない。このあたりは丸太の木が何本も横たわっているが、階段のつもりだろうか。分岐の所には時刻表があり、保津峡駅発のダイヤはえらく少ないなと思ったが、後からそれは列車ではなく駅前バスの時刻であることが分かった。 しばらく一直線の道が続き、倒木の下をくぐったり、大量に落ちた枝を踏みながら進む。ハナ売場(昔シキミを売っていたそうだ)を通過して階段を登っていくと、黒い立派な門が現れる。その名も黒門で、白雲寺の惣門である。愛宕山も神仏習合の時代があり、その名残である。
黒門から少し登ると平地に出る。このあたりが山頂かと思ったが、そのまま石灯籠が続く道を進むと、目の前に長い階段が見えてくる。その階段を登り、鳥居や門をいくつかくぐると愛宕神社の社殿に入る。山頂一帯がこの社殿なので、三角点や山頂を示す標柱などは確認できない。軽くお参りをしてから、先ほどの石灯籠通りに降りていく。このとき御朱印帳を持ってくるのを忘れたことに気づく。
山頂の一段下にある石灯籠通りのベンチで一休みし、来た道を降りていく。平日にもかかわらず、多くの人とすれ違いながら降りて行くが、保津峡駅方面のツツジ尾根分岐の道に分かれていくと、人はほとんどいなくなる。道標の類も無くなり、踏み跡を頼りに降りていくと、ようやく荒神峠の看板がある。かつてはこの峠からの眺めは良かったようだが、今では樹林の中で眺望はない。峠から先の道は分かりにくいが、GPSで確認しながら尾根道を進んでいく。 長い尾根を下っていくと左手に保津峡が見えてくる。川の色は濁っているがこれも台風の影響だろうか。峡谷に架かる橋が見えるが、その橋こそ保津峡駅のようだ。 舗装道に降りて右の方へ進み、左手の赤い橋を渡ると保津峡駅が見えてくる。時刻表を見ると、京都行きは1時間に3本もあり、帰りの列車を気にする必要はなかった。ホームのベンチに座ってザックのパッキングをやり直していたら列車がやって来て、あわてて乗り込んだ。京都駅までは20分ほどである。
Camera:CANON EOS M3
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