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比叡山-日本三百名山 比叡山-日本三百名山 比叡山を越え大原まで 比叡山を越え大原まで 【ケーブル山頂駅からの眺め】
コース(タイム)滋賀里駅(09:10)-(12:16)比叡山-(13:46)横高山-(15:36)三千院-(16:18)大原バス停
《山概略》
《比叡山へ》 滋賀里電停は無人駅で改札もないが、ホームの端にICカードリーダはある。suicaで乗車しているので、それをタッチしてホームを出た。電停前の横断歩道を渡り、住宅地の中へ入っていく。道で一番迷いやすいのが住宅地なのだが、このあたりは遊歩道として、ところどころで案内図があるので分かりやすい。八幡神社の鳥居の前を通過し、西の方へと進むと東海自然歩道と合流する。東海自然歩道の指導標はかなり古く、文字が判別しにくいので今後が不安になる。 舗装道がしばらく続き、赤い前掛けの地蔵群を通る。そして右手に百穴古墳の史跡がある。道からすぐ側にあるようなので見学することにした。説明板によると、百穴古墳は古墳時代の墓で、この辺り一帯に無数の横穴式石室があり、羨道の入り口が穴のように開いているのが分かる。石室の中にはミニチュア炊飯器セットなどの副葬品があったらしく、博物館に置いてあるなら見てみたいものだ。
百穴古墳から東海自然歩道を歩き続ける。左に岩を穿った石仏を見て、その先に開放的なお堂のような建物がある。中をのぞくと立派な石仏が安置されている。志賀の大仏と言われる石像阿弥陀如来座像である。大きな頭でほのぼのとしたお顔をしている。お堂はあるものの、よく見ると大仏様は雨ざらしである。どういうことだろう。 大仏を後にして振り返ると、大きな岩の板が立っていた。それが大仏の背中である。道は舗装道が続き、二俣に分かれるので右に進む。そこからいよいよ山道である。崇福寺跡付近を通り、二俣を右手の弥勒堂跡方面へ進む。切り通しのような道を進み、金仙滝を右に見る。指導標があり、ケーブル延暦寺駅まで5.7kmとある。 道は砂防ダムのある谷筋となり、登りがきつくなる。東海自然歩道の案内板に従って、道を右へ左へと蛇行しながら進む。ひとしきり登りが続き、柵のある尾根のようなところに出る。周りは植林帯だが、しばらく歩くと木々の間から琵琶湖が見えてくる。琵琶湖の奥は平野が広がっている。草津のあたりだろうか。
山歩きは続き、夢見ヶ丘という場所に出る。ちょっとした広場だが眺望はない。指導標の次の目標地点は無道寺谷3.3kmとなっている。広場からは下りが続く。下りきったところは狭い盆地状のところで、道は木道のある斜面へと続く。このあたりは道が分かりにくい。坂を登り切ると目の前にさらに過酷な階段状の坂が待っていて愕然とする。延暦寺へと続く修行の道だ。 階段を登り切っても尾根状の登りは続く。それを登るとスカイラインの脇をかすめるように道は続く。京都白川への分岐を右へ進む。この先拝観料が必要との掲示がある。道はトラバース道となり、鳥居がある。ちょっとした広場で、路傍休憩所となっている。ベンチのたぐいはないので休まず先に進む。 トラバースの緩やかな道は続き、コールポイント比叡7を通過する。このあたりはGPSのルートとかなり乖離しているため、一度引き返して道を再確認したが、結局道なりに行けばいいことが分かる。道は下りになり、舗装道へと変わる。再び鳥居をくぐるが、寺の割には鳥居が多い。というか延暦寺の中に神社があるようだ。
延暦寺の敷地の中を歩き、黄色い建屋のケーブル山頂駅に到着する。ケーブル駅の周りは展望台となっており、琵琶湖が一望できる。遠くの山は伊吹山だろうか。展望台の標高は654mで、東京スカイツリーより20m高いそうだ。比較するようなものではないが、逆に東京スカイツリーが飛び抜けて高いことが再確認できる。 ケーブル駅からは東海自然歩道から離れて大比叡の山頂へ向かう。指導標はないが、階段を登ってスカイラインの交差点に出て、横断歩道を渡って目の前の山の中へ入っていく。墓地のようなところで、墓標や地蔵が数多く並んでいる。その中の小径を進んでいくと、山道らしくなっていく。智證大師御廟(帰って調べると円珍だった)の前を通り、変わった形の大きなアンテナ施設を回り込む。その先に小さな小山があり、その上に言ってみると、そこが大比叡の山頂(848m)であった。
狭い山頂には先客が数人。周りは木で囲まれているので眺望はない。小山の中心地には一等三角点の標柱がある。休憩するときは小山から降りたところの方が広くて良さそうだ。しかし、特に疲れてないので先に進むことにする。見た道を戻り、先ほどの御廟まで降りずにその手前の分岐を左に進む。道なりに下っていくと、赤い寺院の建物がある。観光客も多いので、比叡山の何かの建物なのだろう。今回はじっくり見ていく余裕はないので先を急ぐ。 東海自然歩道の指導標があり、次は釈迦堂の方へ進むようだ。料金所を通過(特に請求されなかった)し、舗装道を歩く。次の料金所では、声をかけられたが、東海自然歩道を歩いていると言ったら道を教えてくれた。少し下がったところの山道を歩けばいいとのことで、その方へ進む。
橋を渡り、お堂を通過し、階段を下り、石畳の坂を下ると次のお寺に突き当たる。そこから左に進むと椿堂がある。さらにその先に立派な釈迦堂がある。広い前庭には釈迦牟尼仏が鎮座している。釈迦堂から引き続き道を北上し、奥比叡ドライブウエイと平行して進むことになる。このあたりの東海自然歩道は、京都一周トレイル道と共通で、時折身軽なランナーが通過していく。そして指導標はトレイル道の方がしっかりしている。もはや京都市は東海自然歩道ではなく、京都一周トレイルの方を整備している感じだ。翌日観光案内所に東海自然歩道の資料を求めたが、トレイル道の方しか用意されていなかった。
それでも古わびた東海自然歩道の指導標を頼りに、仰木峠方面へ進む。スカイラインの下のトンネルをくぐり、モミの天然林の中を歩く。足下のササはミヤコザサらしい。右にドライブウエイを見ながら山道を進み、玉体杉という大木の前を通る。道は下りとなり、下りきると地蔵のある峠である。 その峠からまっすぐ登り返せば横高山だが、東海自然歩道は右手の巻き道となっている。ここは山ヤとしては山の方へ行きたいので、横高山の方へ進んだ。斜面は急坂だが距離は短く、息を切らせて横高山の山頂(767m)に到着する。ここも眺望のない山頂である。一休みして、稜線を歩き、三角点のある水井山を越えて仰木峠へ下った。
仰木峠(573m)は滋賀と京都の県境である(今まで歩いていたのも県境だが)。ここから京都側へ下っていくことになる。東海自然歩道の指導標も京都風に変わる。次の目標は三千院だ。植林の薄暗い少々荒れ気味の道を下っていくと赤い小さな神社がある。その先に、ケモノ除けのフェンスがあり、扉がヒモで結ばれているので、それをほどいて外に出る。 フェンスの外に出ると、空が広がり明るくなる。見通しが良くなり目の前に大原の町並みが見える。まっすぐ道なりに進んで町中にはいると、東海自然歩道の案内板がある。この先の道を確認し、三千院へ向かう。
静かな大原の町の中を歩き、観光客に混じりながら三千院の門の前に到着する。有名な三千院だが来るのは初めてなので、中をを拝観することにする。ここの見所は、往生極楽院の国宝阿弥陀如来像等三尊である。 三千院を出て大原のバス停まで歩き、今日の自然歩道歩きは終わりである。明日は再びこの地に戻り、続きを歩くことになる。京都駅行きのバスに乗り、この日は市内のビジネスホテルに泊まった。 Camera:CANON EOS 6D
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