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天王山-京都府の山
天王山-京都府の山
天下分け目の合戦の地
天下分け目の合戦の地
【山崎合戦の地を望む】
○山行情報 | ||||
日程 | 2022年10月9日(日) | |||
山名(山域) | 天王山(京都周辺) | |||
入/下山地 | 山崎駅 | |||
メンバー | 山地A、山地B、福島 | |||
行動時間 | 3時間1分 | |||
歩行 | 距離 | 登り | 下り | 歩数 |
5.4km | 310m | 310m | 18,800歩 |
○コース(タイム)
山崎駅(07:49)-(08:27)旗立松展望台-酒解神社-(08:55)天王山(09:09)-山崎聖天登山口-(10:50)資料館
《山概略》
天王山は京都府大山崎町にある標高270mの山。勝敗や運命の分かれ目のことを天王山というが、この山が語源となっている。羽柴秀吉と明智光秀が戦った天下分け目の戦いが、天王山ふもとの山崎の地で行われ、先に天王山を占拠した秀吉側が戦況を有利に進め、勝利している。天王山には山崎城があったが、大阪城ができるまで、秀吉は山崎城を本拠地としていた。
《アプローチ編》
苦労して申し込みを行ったサントリーの山崎工場を見学するために京都へ行くことになった。そこで近くに手ごろな山があるということで、この天王山を登ることにした。京都駅近くのホテルに前泊し、翌朝JR京都線で山崎駅へ向かう。駅前で仲間二人と合流して天王山を目指す。なお、駅でハイキングマップを入手しようとしたが、期待したようなマップを得ることはできなかった。
《天王山へ》
山崎駅前を出発し、妙喜庵裏手の線路沿いの道を京都方面へ進む。妙喜庵は秀吉が山崎城を築城する際に利休を呼び寄せた際に建てた茶室で、国宝に指定されている。(拝観休止中)
左手の踏切を渡ろうとするのだが、開かずの踏切なのか、なかなか遮断機が開かず、ようやく開いても渡りきる前にまたすぐに遮断機が下りて警報が鳴り響く。
なんとか踏切を渡りきると、正面に天王山登り口がある。さっそく登り坂となり、道脇にある観光案内板などを見ながら登っていく。道が二俣に分かれ、右はアサヒビールの大山崎山荘美術館への道で、左を進む。続いて石段があるので登っていくと大念寺の境内に出る。そこを通り抜け、続いて宝積寺の中へ入る。聖武天皇勅願所とあり、仁王門がある。宝積寺は山崎合戦の際の秀吉の本陣となっている。境内には秀吉が一夜で建てたと言われる三重の塔がある。
宝積寺の奥に天王山へのハイキングコースが続いている。道は山道に変わり、杖の置き場所が有り、クマやカエンタケに注意の案内がある。整備された道を歩き、モノレールの軌道と並行した道に変わる。
ひと登りすると秀吉の中国大返しの陶板画がある。コース上にはこのような陶板画が6基あるようだ。天王山ハイキングコースは、山崎合戦にまつわる物語を学習をしながらの登山となる。
広場となっている青木葉谷展望台にでて、奥の方からは大阪方面の眺望が見られる。すぐに分かるのは、あべのハルカスだ。すっかり大阪のランドマークとなっている。ここからの展望は、乙訓景観十景(おとくに)に選ばれている。
広場を後にし、緩やかな坂を登っていく。観音寺からの道と合流し、酒解神社(さかとけじんじゃ)の鳥居をくぐる。その先に旗立松展望台がある。秀吉が山崎合戦の際に自らの旗を掲げたと言われる松の木や山崎合戦の碑、その説明板などがある。バルコニー状の展望台からは、戦場となった山崎の街並みを一望できる。また、2枚の大きな陶板画がある。
このコースは見所が多く、なかなか先に進まない。登りを再開し、石段を登っていくと十七烈士の墓がある。時代が変わり、幕末の禁門の変に関わる墓である。墓の周りは綺麗に掃除されている。
続いて酒解神社の中に入る。酒という文字が入っているが酒とは関係ないようだ。天王山の名前の由来となる牛頭天皇を祀る神社である。重要文化財の古い板倉形式の神輿庫がある。
酒解神社からひと登りすると広場に出て、そこが天王山の山頂(270.4m)である。山崎城趾でもあり、広場となっているのは天守台があったからだろう。石垣などは無いが、所々に礎石が残されている。 山頂からは反時計回りに周遊コースを歩いて下ろうかと思っていたが、どうも道がよく分からない。来た道を降りることにした。
下りは途中から観音寺方面の道を降りて行った。観音寺には立ち寄らずにそのまま道なりに降りていくと、車道に出たところで大山崎瓦窯跡にでる。国指定史跡で、平安京の瓦を作っていたようだ。跡と言っても何も残ってはなく、発掘して埋め戻した跡がある程度だ。場所は高台に有り、眺めは良い。
6枚目の陶板画(登りで通らなかったので最初の陶板画)を見て、大山崎山荘美術館の庭園を散策した。そして、大山崎駅の方へ降りていき、大山崎町歴史博物館に立ち寄り大山崎の歴史を学ぶ。山崎駅へ戻り、駅前の洒落たレストランで昼食を取り、ようやく本来の目的である、サントリー山崎工場へ向かった。ちなみに天王山周辺は京都だったが、サントリー工場手前に県境が有り、その先は大阪府になる。
○前泊の宿 | |
コンフォートホテル京都東寺★★★ | |
場所:京都府京都市南区西九条島町54-1 | |
TEL:075-662-0311 | |
料金:2泊朝食 12,700円 | |
大浴場:無し | |
その他:珈琲自由 |
Camera:CANON EOS M6