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モミソ沢−丹沢 モミソ沢−丹沢 狭隘な沢の障害物を越えて... 狭隘な沢の障害物を越えて... 【モミソ沢】
コース(タイム)横浜(6:50)=大倉(9:00)−モミソ沢−堀山の家−(16:40)大倉=(19:40)横浜
《山概略》 【風の吊り橋とオキナグサ】 秦野戸川公園ではおきな草まつりが行われていた。公園の一角では多くのオキナグサが花を咲かせている。山でオキナグサを一輪でも見つけると狂喜乱舞するところだが、ここでは簡単に栽培されているようだ。 大倉でバスを降り、多くの登山者が向かう大倉尾根登山口方面とは反対の秦野戸川公園に入っていく。立派な風の吊り橋を渡るとオキナグサの植栽地がある。貴重な薬草と言うことだが、一面に花が咲いている。道沿いにはおきな草まつりの幟が立てられ、先ほどバス停の近くではオキナグサの即売会の準備も行われていた。 ばらく戸川林道歩きが続く。単調な林道歩きは退屈だと言いたいところだが、道路脇には様々な花が咲いている。いちいち写真を撮るため、なかなか前に進まない。昨年9月に歩いたときとは違った花が咲いていて、季節の違いを楽しめる。 新茅山荘を通過して300mほど歩いたところで、林道と別れて左手に降りていく。石づたいに水無川を渡ると、目の前に大きな岩が見える。クライミングの練習に適した岩で、懸垂岩と言われているらしい。高さは10mほどある。懸垂岩の左手に岩に挟まれた狭い沢の流れがあり、それがモミソ沢だそうだ。懸垂岩の下で沢靴に履き替え、沢登りの準備をする。
25000分の地図にはモミソ沢の部分に水色の川の流れはなく、ただの谷になっている。実際に水量は少なく、濡れることは無さそうだ。沢は狭く、V字型の底を歩くような感じになる。インディージョーンズのように巨大な石の玉が転がってきそうな谷だ。逃げ道はなく、登るか戻るしかない場所である。GPSの電波も届きそうになかったが、案外良く取得できていた。 【岩登りが続く】 次々と岩が現れる。簡単な岩にもボルトが打たれていることが多い。ロープワークの練習になりそうだ。 岩に手を付いて登ることが多く、ふと手に付いた葉を払おうとするとヒルだった。すぐにはじき飛ばしたが、すでに吸われた後だった。今回はヒル対策を全くしてこなかった。その後、足にも張り付いていたが、今回吸われたのは自分だけだったようだ。 【残置ロープがある垂直な登り】 残置ロープはつかまないのが鉄則だが、これがあるとかなり楽だ。ロープは水流の中にあり、腐るのも早そうだ。 モミソ沢のクライマックスが大棚と呼ばれる岩場である。高さ8mほどで、フリーで登るのは危険である。ザイルを出して登ることになるが、それはChifuさんだけで、大山さんと私は左手の草付きを巻いた。しかしその巻も簡単ではなく、急斜面で足場が悪い。そしてボロボロと岩が落ちてくる。そこを登って大棚の上に出て、トップロープでChifuさんが登って来る。
右手の斜面の上の方に山桜が咲いていた。大山さんは写真を撮るべく、その急な斜面を登っていった。そこは手がかりもなく滑りやすい。そしてボロボロと落石を起こしている。大山さんはそのまま尾根まで登っていくようで、我々2人は谷に沿ってそのまま登った。斜面は徐々にきつくなり、こちらも危険をはらみながら四つんばいで登ることになった。やがて左手に鹿よけの柵が見え、そこへ向かって移動すると、大倉尾根の一般道に出た。 大倉尾根はひっきりなしに登山者が歩き、団体が来たときには沢装備の我々がモデルとなって、丹沢が沢登りのメッカであることをガイドが説明していた。 【大倉尾根】 モミソ沢では間近な場所で桜を見ることはできなかったが、大倉尾根に出るといくらでも桜が咲いていた。マメザクラなど数種類見られた。 大山さんと合流するまで一波乱あったものの、堀山の家の前で無事合流することができた。小屋の前では小屋の人たちがテーブルを作っていた。その横でしばらく昼食休憩し、大倉尾根を下った。 下界が近づいたところの細い道は以前来たときよりも様子が変わっていた。まわりの伐採が進み、明るくなっている。このあたりも花が多く、進む足が止まるので時間がかかる。あるおばさんが大山さんに紫の花の名前を聞いていた。その花はキランソウで、おばさんは「地獄の釜の蓋」でしょ、と言っていた。花の名前は知らなくても粋な通称を知っているものだと感心した。そのおばさん、花の名前を教えてもらったお礼か、大山先生に合掌していた。キランソウは薬草として知られ、地獄に蓋をして病人をこの世に戻すことからその別名が生まれたようだ。 【大倉のしだれ桜】 大倉バス停までに立ち並ぶ民家には路地野菜の無人販売があったり、見事な庭木の桜があったりする。道の向こうには大段幕があり、この週末が丹沢の山開きで、丹沢まつりが行われていることが分かった。道理で人が多かったのだろうか。 大倉バス停の前にあるドングリの家という食堂に入り、打ち上げとなった。今回は電車で来たので、ビールを飲むことができる。小一時間飲食しているうちに、窓から見えていたバス停の行列も少なくなってきた。
Camera:Canon IXY 910is
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