週末は野山にいます


鹿児島のしま山

▲尾岳(2023.5.2)
▲宮之浦岳(1992.11.8)
▲湯湾岳(2017.2.11)
TOP > しま山100選 > 遠目木山 counter

遠目木山-しま山100選

遠目木山-しま山100選

トンボロ見下ろす絶景の山

トンボロ見下ろす絶景の山

【山頂からトンボロの町並みを望む】

山頂からトンボロの町並みを望む

○山行情報
日程 2023年5月1日(月)
山名(山域) 遠目木山(九州
入/下山地 林道登山口
メンバー 単独行
行動時間 1時間8分
歩行 距離登り下り歩数
2.1km310m310m---歩

遠目木山マップ

○しま情報
所在 鹿児島県薩摩川内市(上甑島)
情報 面積周囲人口標高
44.1K㎡81.1km2,488人423m

○コース(タイム)

登山口(12:50)-(13:26)遠目木山-(13:58)登山口

 《山概略》
 遠目木山は鹿児島県薩摩川内市の上甑島にある標高423mの山、上甑島の最高峰である。甑島は上甑島・中甑島・下甑島の三つの島からなり、2020年に中甑島と下甑島が全長1,533mの甑大橋でつながったことにより、全島を車で行き来することが可能となった。九州本土からは川内港と串木野港から船で渡ることになる。

 《アプローチ編》
 甑島に車で上陸するためには、串木野港からのフェリーを利用することになる。川内港は高速船で、乗用車を乗せることはできない。
 垂水のホテルを朝出発し、桜島フェリーの乗り場に向かった。今回の旅では何度かフェリーに乗るが、この桜島フェリーだけは予約をしてなかった(というか予約は受け付けていない)。GW中で混雑が心配されたが、それは杞憂でガラガラだった。乗船もドライブスルー方式で、料金所で料金の1950円を払うと、すんなりと船の中へと導かれた。
 船は7:07に桜島港を出発し、13分ほどで鹿児島の港に到着した。そのまま市街を通り抜け南九州自動車道に入る。串木野港には予定よりかなり早く到着した。串木野港からは10:15発のフェリーニューこしき(940トン、全長73m)に乗り、1時間かけて上甑島の里港に到着する。
 里港の観光案内所で遠目木山登山口の駐車場の状態を確認してからカーナビをセットし遠目木山へ向かった。




 《遠目木山へ》
 林道脇にある登山口は分かりにくいが、地図上で正確な位置を確認していたので、迷うことなくたどり着くことができた。駐車スペースは思ったより狭いが、1台駐める分は問題なかった。登山口の標高は129mで、遠目木山の山頂までの標高差は294m程になる。



 登山口には登山口を示す標柱が一本立っているだけのシンプルな場所である。細い道を進んで緑に覆われた密林の中へ入っていく。新緑に光が透けて鮮やかだ。道ばたでは関東でも見かける花がちらほらと咲いている。
 遠目木山650mと書かれた指導標を通り過ぎ、やがて空が広がる山頂に到着する。遠目木山の山頂には一等三角点本点がある。全国に330点設置されているもので、鹿児島県内には27点あるらしい。点名は上甑島で標高は422.67mとなっている。



 山頂からは里集落のトンボロを見下ろすことができる。トンボロとは陸繋砂州のことで、海岸と島が砂州によって陸続きになることで、その代表的なものは函館のトンボロである。函館山から箱根の市街を見下ろす姿は、この里集落の姿とそっくりである。この二つのトンボロと、和歌山県の潮岬のトンボロが日本三大トンボロと言われている。小豆島のエンジェルロードもトンボロであるが、満潮時は海に沈んでしまう。
 トンボロから左の方に目を転じると長目の浜を眺望できる。長目の浜は長さ4kmの砂州で、池と海を仕切っている。京都の天橋立のようだが、天橋立は両脇とも海になっている。



 この日は天気も快晴で、山頂からの絶景を堪能することができた。しま山の醍醐味である。いつまでも見ていたい風景だが、上ってきた道を降りていく。
 車に戻り、残りの時間はドライブで上甑島を巡る。長目の浜展望所、田之尻展望所に立ち寄り、長目の浜を近くから眺めた。観光客は少なく絶景を一人で独占することができた。この日は上甑島のホテルに宿泊し、翌日は下甑島の尾岳を登ることになる。

《登山道の花》
《登山道の花》
192x144→144x108 ■■ ■■
 【1.ガクウツギ】
 【2.オニタビラコ】
 【3.ヒトリシズカ】
■■ ■■ ■■
 【4.タツナミソウ】
 【5.ノアザミ】
 【6.アマドコロ】

○今夜の宿
ホテルエリアワン 甑アイランド★★★★
甑アイランド 場所:鹿児島県薩摩川内市里町里1619-15
TEL:09969-3-2121
料金:7,060円
大浴場:有るが工事中
その他:朝食付
Camera:CANON EOS 90D