|
鍋割山-マルガヤ尾根から 鍋割山-マルガヤ尾根から 雪は少なく眺望抜群 雪は少なく眺望抜群 【雪の鍋割山荘】
コース(タイム)大倉バス停(08:26)ー(09:41)二俣-マルガヤ尾根-(13:27)鍋割山(14:00)-(14:39)後沢乗越-本沢渡渉点-(16:31)大倉バス停
《山概略》
《鍋割山へ》 大倉で降りた多くの乗客は、大倉尾根の方へ向かっていく。我々はそれとは別の西山林道の方へ行くため、バス停正面の道を渡って住宅地の中へと入っていく。指導標に従い、しばらく舗装道を歩く。周りが畑になり見通しが良くなると丹沢の峰々が見えてくる。雪山に来たつもりだったが、山にはあまり雪はなさそうで、拍子抜けする。 住宅地を右へ左へと曲がり、ようやく山道に入り、杉木立の中の西山林道に入る。最近舗装されたような白い道となるが、それは最後まで続かず、すぐに途切れてします。長い林道を歩き、二度ほど徒渉するとようやく二俣に到着し、ひと休みする。休んでいる間にも何組かのパーティーが通過していく。
林道歩きを再開し、それほど歩かないうちに小丸尾根への取り付きがあるのだが、なぜかロープが張られて通行止めになっていた。伐採作業のためらしく、昨年の夏から今年の一月末まで作業は行われるようだ。予定していた小丸尾根に行かれなくなったので、この先にあるマルガヤ尾根を登ることにした。こちらの尾根はバリエーションルートなので通行止めとは無縁だ。数年前にこの尾根を登ったときは狩猟の真っ最中で、猟犬の咆哮と猟銃の銃声がやたらうるさく、硝煙の臭いがただよい、鹿やカモシカが逃げまどうという、まさに戦場のような状況で歩いたものだ。 マルガヤ尾根の取り付きは特に目印はない。過去の経験からこのあたり、と言うところの尾根の急坂を登っていく。以前と違うのは、うっすらとトレースができていて、登るのにそれほど苦労しなくてすむと言うことだ。以前は力任せに直登していたが、トレースはつづらの道になっている。それでも急坂に変わりはなく、体力を振り絞って登っていく。尾根は徐々に細くなり、テラスのような場所に出て休憩する。周囲は杉植林からブナ林に変わっている。
尾根から振り向くと相模湾を一望することができる。この日は空気が澄んでいて遠くまでよく見える。伊豆大島はもちろん、その奥にある三宅島まで見えているようだ。左の方には江ノ島が見え、その奥には三浦半島、そして更にその奥に房総半島までよく見える。冬とはいえ、丹沢からこれだけよく見えたのは初めてだ。眺めの良いところまで登り、そこで早めの昼食休憩とした。
休憩したのは小丸直下の稜線のすぐ近くだった。ところどころで雪が積もっている。一般ルートに合流し、鍋割山の方へ向かう。雪は山頂が近づくにつれて深くなるが、多くの登山者で踏み固められているので問題はない。アイゼンも不要だ。ブナ林を抜けると鍋割山荘が見え、そのあたりが鍋割山頂(1,272.4m)である。小屋の前の斜面からは正面に富士を見ることができる。富士との間には山がうねうねと続いているが、雪は積もってなさそうだ。富士だけは半分ほど真っ白になっている。
最近は鍋割山に来ても名物の鍋焼きうどんは食べていない。しかし人気は相変わらずで、待ち行列ができているようだ。料金は1000円と、以前見たときよりも値上げしたようだ。 山頂の標柱の前で三人で記念撮影をしてから下山に取りかかった。下りは後沢乗越の方へ進む。こちらは下り始めるとすぐに雪は無くなり、歩きやすくなる。南尾根の下りで、樹林の切れ目から左の方を見ると登ってきたマルガヤ尾根が見える。こちらの尾根と平行しているようだ。
後沢乗越から左の方へ下り、西山林道へ出る。少し歩くと来たときに登ったマルガヤ尾根の取り付きに合流し、再び長い林道歩きが続く。この時期は日が落ちるのが早く、大倉のバス停に着くころには影も長くなり、すっかり夕暮れとなった。 大倉からバスで渋沢まで戻り、乗り換えた小田急は東海大学前で下車して、いつもの天然温泉さざんかへと向かった。山の後の温泉と生ビールもまた至福の時間である。
Camera:CANON EOS 6D
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |
ホームに戻る |