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塔ノ岳・鍋割山-神奈川県の山
塔ノ岳・鍋割山-神奈川県の山
山頂から富士が見えれば大満足
山頂から富士が見えれば大満足
【塔ノ岳山頂】
○山行情報 | ||||
日程 | 2022年10月14日(土) | |||
山名(山域) | 塔ノ岳・鍋割山(大倉の山) | |||
入/下山地 | 大倉バス停 | |||
メンバー | 単独行 | |||
行動時間 | 7時間50分 | |||
歩行 | 距離 | 登り | 下り | 歩数 |
18.3km | 1470m | 1470m | ---歩 |
○コース(タイム)
大倉バス停(07:19)-花立山荘-(10:33)塔ノ岳(10:54)-大丸-(12:04)鍋割山-後沢乗越-本沢渡渉点-(15:07)大倉バス停
《山概略》
塔ノ岳は神奈川県の丹沢にある標高1491mの山。丹沢山塊では5番目に高い山となっている。バスの便が多く便利なことから人気の山となっている。尊仏山とも呼ばれ、山頂には「尊仏石」という巨大な岩があったが、関東大震災で崖下へ落ちて無くなったらしい。山頂には尊仏山荘という宿泊できる山小屋がある。
《アプローチ編》
小田急渋沢駅から大倉行きのバスに乗る。乗客はほとんど登山者で満員となり、約15分で大倉のバス停(287m)へ到着する。バス停にはトイレや売店などが有り、登山基地としての役割を果たしている。売店の前にはテーブルが出て、入山者はもれなく登山届を書くように係員に声をかけられる。その後ろでは警察官まで目を光らせている。
大倉には登山者用の駐車場もあるのだが、これまで使ったことがない。駐車場のオープン時間は8時からと、登山で利用するには遅すぎる。そして、何より帰りの道は大渋滞するので、電車バスの方がアプローチは快適となる。
《塔ノ岳へ》
バス停近くの売店は朝7時から開店することは以前から変わらず、この日も開いていた。まずは売店で丹沢スタンプラリーのスタンプ台紙を500円で購入する。このスタンプ台紙に7ヶ所のスタンプを押すと記念品として「丹沢やまなみ手ぬぐい2023-2024」がもらえるのである。このイベントは毎年行われていて、デザインの異なる手ぬぐいを毎回もらっていたのだが、ある年から記念品が缶バッチに変わって参加を取りやめていた。そして最近になってふと調べてみると、今年は記念品の手ぬぐいが復活していたので参加を再開することにした。
最初のスタンプは、この売店に設置してあり、難なく押すことができる。次のスタンプは、塔ノ岳山頂なので、これからそこを目指すのである。店を出てさあ出発、と行きたいところだが、次は入山届けを書かなければならない。とりあえず塔ノ岳を単純に往復する予定で入山届を書いた。結果的にそれはウソとなるのだが、体調と時間と気分によっては予定したコースが変わることは多々あるものだ。
登山前の仕事を済ませ、ようやく歩き始める。しばらくは緩やかな上りの車道を歩いて行く。どんぐり山荘や大倉山の家など、登山者向けと思われる宿の前を通過する。登山口(325m)には「丹沢大山国定公園」と書かれた大きな石柱があるが、そこからも舗装道は続く。塔ノ岳まで6.4kmの指導標がある。
植林の道を進み、いつの間にか舗装は終わる。汗が出てきた頃に、小屋の横のベンチがある見晴台で小休止して上着を脱ぐ。いつもと同じパターンである。そこから山並みが見えるが快晴とはいえない天気だ。
秋のこの時期でも道の脇には様々な花が咲いている。ツリフネソウ、ミズヒキ、カシワバハグマ、ヤマトリカブト、ホトトギス、リンドウ、リュウノウギク、フジアザミなど。写真を撮っているうちに、後ろの登山者から次々と追い抜かれていく。登山者のほとんどは花には関心が無いようだ。
大倉尾根には多くの山小屋があるが、営業している山小屋は少ない。30年前はほとんどの山小屋が朝から開いていて賑わっていたが、この日は堀山の家と花立山荘、そして山頂の尊仏山荘だけが開店していたようだ。登山者の数は30年前とそれほど変わってないと思うのだが。
堀山の家(955m)まで登ってくると、ようやく富士山の姿が見えてくる。富士山が見えると言うことは天気が良いと言うことで、山頂からの富士も期待できそうだ。急登の登りが続き、花立山荘までが正念場である。見上げる高さの階段状の坂を一歩一歩登り、夏場だと氷の幟を目指して進むのだが、この時期はそれがない。体力の衰えを若干感じつつも、花立山荘まで登り切る。山荘前の広場のベンチで休憩し、体力を回復する。
花立山荘を出発し、鍋割山との分岐の金冷やし(1368m)を通過する。樹林はまばらになり、所々で富士が見える。塔ノ岳の広い山頂(1491m)に出ると空が広がる。多くの登山者が休憩し、奥には尊仏山荘が立っている。今回の重要任務は、山荘でスタンプを押すことである。スタンプは山荘の中の受付台の近くにある。昔から変わらない場所である。スタンプ自体も昔から変わらないのかもしれない。
塔ノ岳山頂には。多くの石仏や石碑が立っている。山頂を示す木柱の前では、富士をバックに記念撮影をする人が絶えないが、ここでは行列ができるほどではない。今年の富士の初冠雪は10月5日だが、この日の富士は山頂の先っぽにわずかに雪が残っている程度だ。
山頂から来た道を下山する。予定では大倉まで真っ直ぐ降りるつもりだったが、時間もあり、体力も問題無さそうだったので鍋割山経由で下山することにした。金冷しから右手の道に入り、大丸・小丸の稜線を歩く。このあたりはブナの森で、気持ちの良い森歩きができる。鍋割山まではアップダウンが続き、結構体力を消耗する。鍋割山(1272.5m)へ着いたときはホッとする。ここも人気の山で、若い登山者が特に多い。鍋割山荘の前には長い行列ができていて、そこで出される鍋焼きうどんが目当てである。行列がなかったら自分も食べたいところだが、並んでまで食べる気はしない。この日見た鍋焼きうどんの料金は1500円となっていて、また値上がりしていた。過去の自分の記録から価格の推移を調べてみると、以下の通りであった。
<鍋焼きうどん価格の推移>
1997年 800円
2010年 980円
2017年 1000円
2018年 1000円
2023年 1500円
鍋割山荘ではスタンプを押すことも忘れてはいけない。今回、塔ノ岳と鍋割山でスタンプをしたので残りは楽である。翌週にスタンプをコンプリートして、手ぬぐいをゲットした。
<丹沢手ぬぐい>
鍋割山からは南の尾根を下りていく。後沢乗越から左手に下り、沢沿いからは長い林道歩きとなる。1時間半ほどの林道歩きは結構つらい。仲間と歩くと話しながら歩くので、いつの間にかゴールなのだが、今回は単独行なので、単調な道を黙々と歩かなければならない。
大倉のバス停に到着したのは15時ちょっと過ぎ。なかなか良いペースで歩き通すことができた。バスは行ったばかりだったが、次のバスで座ることができた。下山後の温泉は少し離れているが、帰り道の途中下車でかしわ台にあるおふろの王様へ。食事もそこで済ませ、ほろ酔い気分で帰宅した。
○立ち寄り湯情報 | |
おふろの王様 海老名店 ★★★ | |
場所:神奈川県海老名市柏ヶ谷555-1(TEL:046-236-0268) | |
泉質:ナトリウム-塩化物温泉(7.7ph) | |
料金:950円(会員)・時間:9:00~24:00(最終受付23:00) | |
休館:無休 | |
食堂:有り、露天:有り |
Camera:CANON EOS M6