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烏尾山-神奈川県の山 烏尾山-神奈川県の山 幻の貴婦人を捜しに丹沢へ 幻の貴婦人を捜しに丹沢へ 【ガスの中の三ノ塔】
コース(タイム)ヤビツ峠(8:53)-(9:53)二ノ塔-烏尾山-行者ヶ岳(11:28)ー書策新道-(14:17)大倉
《山概略》
《表尾根へ》 ヤビツ峠に到着し、すぐに歩き始める。しばらく車道を寺山方面へ歩く。道ばたの花を気にしながら歩いていくが、けっこう色々な花が咲いている。下り坂がしばらく続き、富士見橋を渡ると、左手に表尾根の入口がある。 左に曲がり、少し舗装道を歩くと右手に登山口がある。ここから三ノ塔まで2.0kmである。樹林の中の急坂が続き、一度林道を横切る。ときどき休憩ベンチがあるが、黙々と歩いているうちに二ノ塔の山頂に到着する。テーブルがあり、ここで少し休憩する。
二ノ塔から三ノ塔のピークが見えるが、雲で見え隠れしている。日が出てない方が涼しくてちょうど良い。三ノ塔(1204.8m)までは距離が短くすぐに到着する。山頂は少し広く、緑屋根の避難小屋がある。ここは止まらず通過する。 木道を歩き、ヨモギ平からの尾根と合流するところに小さな地蔵が立っている。そこから左へ下り坂となる。滑りやすく慎重に下る。下りきったところはやせ尾根で左右が切れ落ちている。
登り返しの最後は木道の階段となり、それを登り切ると三角屋根の烏尾山荘が見えてくる。烏尾山(1136m)のピークである。ここも止まらずに次の行者ヶ岳へ向かう。 小さなアップダウンが続き、右側に山内安全と書かれた石碑がある。岩場のコルで人が集まっているところがあり、岩場を覗き込むと黄色い花が咲いている。サガミジョウロウホトトギスである。沢筋に降りないと見られないと思っていたが、稜線上であっけなく見ることができた。このあたりでは四輪ほどが咲いていた。岩場に近づき写真を撮った。
ひとまず、丹沢の貴婦人ことサガミジョウロウホトトギスを拝むことができたので安心する。しかし、本命はセドの沢で群落を見ることだ。やせ尾根を登って行者ヶ岳(1188m)のピークらしきところに着く。このあたりは道標がないので分からない。左手から2人組が登ってきたので、ここが書策新道かと訪ねて確認した。花ですか?と聞かれたので、そうですと答えると、「きれい」と強調して返ってきた。当然サガミジョウロウホトトギスのことだろう。
書策新道はけっこう荒れていて道も不鮮明である。藪っぽいところも感で下らなければならない。水無川本谷に出て岩場を見渡すがなかなか花を見つけることができない。どんどん下っていくうちに戸沢まで下ってしまい、結局沢で見つけることはできなかった。 源治郎沢との出合のところにはロープが張ってあり、書策新道が立ち入り禁止であることに気づいた。登り口の道標も全て撤去されているようだ。 戸沢山荘からは長い林道歩きが続く。歩いているうちにも何台もの車が後ろから追い抜いていく。車は便利だが縦走できないのが難点である。
長い林道をひたすら歩き、途中にある竜神の泉が唯一のオアシスである。涸れることのないわき水がコンコンと出ている。車で汲みに来る人もいるが、幸いこの日は誰もおらず、待たずに飲むことができた。 大倉に到着する頃にはすっかり歩き疲れている。バス停の行列も無く、ベンチに腰掛けてバスを待つと数分でバスはやってきた。この日は温泉に寄らずにまっすぐ帰った。
Camera:CANON PowerShot S100
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