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雁坂嶺・破風山-山梨百名山 雁坂嶺・破風山-山梨百名山 長大な日帰り縦走路を行く 長大な日帰り縦走路を行く 【稜線から甲武信ヶ岳方面】
コース(タイム)道の駅(6:56)-(9:26)雁坂峠-(10:12)雁坂嶺-(11:07)東破風山-(11:32)西破風山-(13:26)木賊山-徳ちゃん新道-(16:28)道の駅
《山概略》
《雁坂峠へ》 道の駅からは来た道を少し戻ると左手に雁坂峠登山道入口と書かれた指導標がある。ここから登山道入り口までの長い林道歩きが始まる。道なりに進み、橋を渡りキャンプ場の前を通る。指導標に従い左に曲がった先に登山道ガイドマップの案内板がある。 案内板で今日のコースを確認し、右へ進む。道は地面になるが、すぐに舗装された林道に出る。林道には白いペンキでカリサカ→と書かれているので、分岐があってもその方向へ進めばよく、わかりやすい。この林道はトンネルの補修用で一般車は通行止めなのだろうか、車が通ることはなかった。 林道は徐々に高度を上げ、トンネルの料金所を見下ろす場所を通る。雁坂トンネルは利用したことはないが710円という料金はちょっと高めだ。ETCカードも使えないようだ。
林道は続く。路面の矢印に沿って進み、広場のようなところを通過する。登ったり下ったりしながら歩いて行くとようやく林道終点で、登山口となる。道の駅から50分弱かかった。 山道は沢沿いの道で、左に沢が流れている。ナメラ沢への分岐があり、下から一人の男が登ってきた。彼はそのまま峠の方へ登っていくのだが、峠まで後ろをつけられることになる。 沢沿いの道は続き、そのときはその沢がナメラ沢かと思ったが、帰ってから地図を見ると、ナメラ沢は別の方へ伸びている沢で、この沢は峠沢となっていた。くつきり沢出合という二俣の沢を徒渉すると、峠まで2時間の標識がある。
道は沢の左手に変わり、徐々に沢から離れていく。井戸ノ沢と赤く書かれたガレ場を通過し、つづらの坂を登っていく。気温は思ったより高くはなく、吹く風が気持ちが良い。それでも汗は大量に出てくる。ある程度登ると眺めがよくなり、富士の姿も見えてくる。 途中何組かの登山者を追い抜くが、彼らも結構健脚で、その後抜きつ抜かれつのデットヒートが展開されることになる。歩き始めから2時間半で案内板やベンチが豊富な雁坂峠に到着する。
標高2082mの雁坂峠では、日本三大峠雁坂峠とかかれた標識が出迎える。日本三大峠とは三伏峠(南アルプス)、針ノ木峠(北アルプス)を加えたものだ。 ベンチに腰を下ろし休憩する。風が強く、かいた汗がすぐに乾きそうだ。正面には富士が見え、後ろには三枚の案内板がある。峠付近の植生、秩父往還の歴史、奥秩父案内図が書かれている。これを読むだけで雁坂峠プチ博士になれる。少し休んでいるうちに、これまで追い抜いた人たちが到着しだした。
《破風山へ》 峠を後にし、稜線を西に進む。稜線は森林限界を超えていないためシラビソなどの林の中だ。足下の笹はきれいに刈られて道ができているようだ。目の前のピークに向かって登りきると雁坂嶺の山頂(2289m)である。三等三角点とテーブル、山梨百名山の標柱もある。周りは木々に囲まれているので眺望はない。
雁坂嶺の先は緩やかな下りとなる。コルのあたりは立ち枯れの林で周りがよく見える。岩が目立つようになり、急な登り返しが始まる。 東破風山の山頂(2260m)には割とあっけなく到着する。雁坂嶺とともに山梨百名山だが、間隔がずいぶん狭い。山梨百名山の標柱はここにはなく西破風山の方にあるようだ。
西破風山から先はシャクナゲの木が目立つ。まだ花を咲かせているところもある。シャクナゲは生命力が強いのか、登山道が圧迫され、かき分けて進むところもある。 シャクナゲ地帯を抜けると岩場の稜線で、岩を渡り歩く。このあたりは眺めもよく、今朝通過した広瀬湖がよく見える。富士は雲でだいぶ薄くなっている。再びシャクナゲ帯を抜けると西破風山の山頂(2318m)にでる。東よりも高いので、こちらが主峰なのだろう。木々に囲まれ眺望はない。
西破風山からの下りでは急に展望が開け、甲武信ヶ岳方面の稜線が一望できる。コルのあたりに山小屋があるのも見えている。このあと木賊山まで登って尾根を下るのだが、まだまだ距離がある。 快適な下りで笹平避難小屋にはあっという間に到着。小屋の前にはいくつもテーブルがあり、休んでいる人も多い。小屋の中は観察しなかったが、窓がないので真っ暗だろう。煙突があったのでストーブはあるのだろう、外観はきれいだった。小屋の前を素通りし、木賊山につづく最後の登りに取りついた。
木賊山の手前に賽の河原という場所がある。眺めの良い岩場なので休憩適地である。風も心地よく、少し休憩した。岩場からは今歩いてきた破風山や富士山が見渡せる。この日は小雨が降っていたが濡れるほどではなかった。昨日まではもっと天気が良かったのだろうが、灼熱の稜線を歩くよりはましだろう。 賽の河原から樹林の中の登りとなり、甲武信小屋へのまき道分岐を通過する。少し登ると、木賊山ピーク手前の尾根分岐である。今回のコースの最高峰で2444m。ここから戸渡尾根、徳ちゃん新道と一気に下り、標高1080mの道の駅みとみまで戻った。
Camera:CANON PowerShot S100
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