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富士見山-山梨百名山 富士見山-山梨百名山 道は荒れ、ヤブ漕ぎ下山 道は荒れ、ヤブ漕ぎ下山 【富士見山展望台】
コース(タイム)平須登山口(07:57)-(11:07)見晴台-(11:27)富士見山(11:47)-御殿山分岐-(12:22)堂平分岐-(13:49)堂平登山口-(14:02)平須登山口
《山概略》
《富士見山へ》 炭焼き園を出発し、林道左手の山道に入り登っていくと、先ほどの山腹道路に出る。山側に階段があり、そこが平須の登山口である。町営バスのバス停もここにある。時刻表を見ると1日一本しか無い。これは山では使えない。バスの行き先は病院だった。 階段を登り山の中へと入っていく。山を直登するような感じでいきなりの急坂である。足下はやたら枝が落ちていて歩きにくい。あとで分かるのだが、台風の影響で登山道が荒れているのである。 道は左の方へトラバースし、少し楽になる。登山道脇に大岩が現れ登山道に落ちてきそうだが、お約束の細い枝でその岩を支えている。この岩自体、昔落ちてきたものだろう。岩の先には壊れた小屋やトイレがある。奥殿参道と書かれた指導標があるが神社でもあったのだろうか。
眺望の無い植林帯をしばらく登ると、再びトタンが散乱する場所に出る。右手に鳥居もあるので、このあたりに神社があったのだろうか。標高1000m手前の場所である。ここで小休止して、先に進む。 山頂まで2.5kmの指導標を通過。尾根の直登が続く。道は左にトラバースし、今回の難関である崩落地にさしかかる。ここで仲間の一人がギブアップし、二人が引き返すことになった。ある程度想定していた事態だ。トラバース道の崩落地は道が完全に無くなり、虎ロープが張られている。なんとも心細いロープだが、あまり当てにしないでその場所を通過する。
標高1250mの標識のあたりから紅葉が目立ち始め、秋らしい山道となる。山頂まで1kmの標識を通過し、尾根を登りきると稜線に到着する。富士見山山頂は左手になる。まだ景色は見えず、300mほど進むと富士見山展望台に到着する。指導標が山頂として距離の表示をしているのはこの場所だが、実際の山頂はまだ奥の方にある。 富士見山展望台からは、当然の事ながら富士の眺望が見られるはずである。しかしながら雲が多く、富士山の一部がちらっと見えるのみであった。展望台には鳥居や祠、石碑もあり、富士見山と書かれた切り株の標柱が立ってある。ご丁寧に標高1640mと書かれているが、ここの標高は1620m程度だ。何が何でもここを山頂としたい意志が感じられる。
展望台から更に奥へと進む。少し進むと早川町の指導標があり、富士見山まで20分と書かれている。意外と距離がありそうだ。目の前に山が見えていて、それが本当の山頂だろう。少し下って登り返すと富士見山の山頂に到着する。山梨百名山の標柱はここにある。その前には二等三角点の石柱。樹林に囲まれ見通しは良くないが、富士は完全に隠れてしまったようだ。 富士見山を登頂したことで、とりあえず山梨百名山完登である。日本百名山を終えて、9年と3ヶ月が経過している。ずいぶん時間が掛かったものだが、難関の山が数座含まれていたので、元々完登できるとは思っていなかったのである。しかしながら難関と思われた山も実際に登ってみると登れるものである。
下山は周遊コースで降りることにする。下山中は何組かのパーティーとすれ違う。それなりに人の入る山だ。山梨百名山というブランドの効果だろうか。展望台を通過し、登ってきた稜線出合まで戻る。そこからは稜線を直進する。指導標の行き先は御殿山となっている。 しばらく稜線を歩くと、堂平下山道の分岐がある。そこから左の方へ行くと御殿山のようだ。地図で見ると結構距離がある。左の方に見える山はまだ御殿山ではなさそうだ。堂平の下山は右手となる。 堂平らの下山は、初めは調子よく進んでいたものの、やがて道が不明瞭となる。植林帯のあたりは道があっても怪しいもので、作業道でどこに行くのか分からない。作業小屋の横を通過するところまでは、何とか予定通りの道だったが、そこから先は道を見失う。道を見失うのは、枝葉が落ちて完全に道が埋まっているからである。こうなったら強引に下っていくしか無い。GPSがあるので大まかな方向は分かっている。枝葉が落ちて歩きにくい急坂を下っていくと何とか登山道と合流した。するとすぐに堂平の集落に出る。
甲斐やすらぎの宮の脇を通り、堂平のバス停がある林道に出る。そこからは車道を歩き、鉄橋を渡る。この橋の上からも富士が見えるようだが、雲の中である。間にある毛無山はよく見えている。 炭焼き園の駐車場まで戻ると、先に下山した二人が待っていた。下山後の温泉は下部温泉へ向かった。平須の集落はやたらと通行止めの場所が多く、何度もUターンしてようやく国道へ出る。下部温泉会館まで30分ほどかかった。
Camera:CANON EOS 6D Mark II
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