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笹山-山梨百名山 笹山-山梨百名山 急登5時間、ようやく眺望 急登5時間、ようやく眺望 【笹山山頂からの眺望】
コース(タイム)奈良田湖バス停(05:33)-(07:14)水場入口-(10:33)笹山 (黒河内岳)南峰-(10:44)笹山(黒河内岳)北峰(11:07)-(13:32)水場入口-(14:53)奈良田湖バス停G
《山概略》
《笹山へ》 出発が遅れたかと思いつつ、急いで準備をし笹山へ向かおうとすると、一人これから登ろうとしている人が奈良田温泉の方から歩いてきた。声をかけて、多少話をしてから先に出発した。 駐車場の目の前には、奈良田湖にかかる吊り橋がある。登山者のために立派な橋を造ったものだと思ったが、そうではなくて水力発電施設へ行く職員のためのものだった。渡ると良く揺れる橋で、結構長い。対岸に降り立つと道が良く分からない。とりあえず左手の湖岸に沿った道を進んだ。車が通れるような道で、短いトンネルをくぐりしばらく歩くと砂利道となる。
道なりに砂利道を歩いて行くと前方の山肌にパイプが見えてくる。水力発電のパイプで、上にくみ上げた水を落として発電するものだ。道はその方へ続いている。このあたりは道標もなく、道があっているのか自信がなかったが、そのパイプの下を右の方へ行くと、笹山登山口と書かれたプレートを発見してほっとする。
登山口からは当然ながら登りが始まる。植林帯で急登だが道はつづらになっているので、いくぶん楽である。谷側には鉄パイプの手すりまで設置され、登山者に優しい道と思ったが、発電施設の作業員のためのものだろう。しばらく登っていくと、その施設がある。水を落とすところだが、池や湖の類は見られない。地中に埋まっているのだろうか。
施設のフェンスを回り込んで進むと尾根道となる。ここからはほぼ直登だ。尾根に沿って長い登りを歩いて行く。変化のない風景が続くが、アセビのトンネルを通過し、水場の分岐に到着する。水場まで往復20分程度と書いてあるが、そこへ立ち寄る余裕はない。標高は1603mで、まだまだ序の口だ。一休みして先に進む。
尾根を黙々と登っていくと前方に先行者を捕捉。彼を追い抜き、先に進む。その後も一人抜いたが、自分はそれほど健脚ではない。念のため。 登山道にはあまり花は見かけなかったが、イワカガミはよく見かけた。ピンクのかわいい花を咲かせていた。そのイワカガミがあるところでようやく展望が開ける。雲が多いが、北岳のピークが見える。尾根で見える展望はここだけで、その後はまた樹林帯の中を歩き続けることになる。
標高2256mの標識を通過。左手が窪地になっている所を通過する。残雪がところどころにある。徐々に樹林の密度が濃くなり、シャクナゲの木も見られるようになる。山頂が近くなると、雪道となる。アイゼンは不要でそのまま踏み込んでいく。そしてようやく、山頂の広場に出る。広場の真ん中には、山梨百名山の標柱が立っている。笹山南峰(2717.6m)である。北峰の方が高いが、こちらには三角点がある。少し休んでから北峰の方へも行ってみることにする。
北峰までは稜線の移動なので楽かと思ったが、左手の斜面をトラバースして進むことになる。ハイマツの横のガレ場を進み、稜線に登っていくと北峰となる。誰もいないので、どうやらこの日は一番乗りだったようだ。5時間あまりの苦行が終わった(まだ下りがあるが)。北峰の標高は2733mで南峰より15mほど高い。特殊東海製紙の立てた立派な標柱がある。こちらの方が眺望が良く360度の大展望である。
雲の多い天気だが、山頂からの眺望は素晴らしい。この稜線に続く北岳が見え、西の方にはまだ雪の多い塩見岳や悪沢岳を見ることができる。山頂は風が強く、写真を撮って、コンビニおにぎりを食べてから早々に下山する。
下山は登ってきた道を忠実に降りていく。4人ほどとすれ違うが、この日の登山者はそれですべてだろう。なかなかレアな山である。南岳から雪渓に出たところで、一瞬道を見失う。伝付峠と書かれた指導標があるが、そこへ行ってはいけない。来た道を探し出し、ひたすら下った。 駐車場に戻ったのは15時少し前で、予定より早かった。近くに奈良田温泉があるので、そこへ立ち寄ることにした。奈良田温泉は白峰三山を縦走した後に入ったが、そこで食べたほうとうが実に美味しかった。今回も湯上がり後に食べようとしたが、食堂は終了した後だった。残念。
Camera:CANON EOS 6D
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