年間で一番航空チケットが安くなるこの時期に北京へ行くことにした。ネットで確認すると成田からの往復チケットは12,000円である。なぜこんなに安く設定できるは理解できないが、夕方出発朝帰国というあまり時間を有効に使えない便であることや、マイルが貯まらないというデメリットがある。そしてこの時期、燃料代としてチケット料金と変わらない11,800円が追加で徴収される。さらに空港税を払うと、北京までの往復費用として合計27,240円となった。
北京に行って何をするかは、あまり考えていなかった。オリンピックスタジアムと動物園のパンダを写真に収めることと、GPSを海外で試したいという思いがあった。GPS用の北京の市街地マップがネットからタダでダウンロードできたことも渡りに船となった。
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▲GPSの北京市街地図
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■■一日目■■
【北京までの道のり】
成田出発は18:05なので、その5時間ほど前に自宅を出る。横浜駅から総武線で千葉駅まで行き、エアポート成田に乗り換える。終点の成田空港(第一ターミナル)で降りるのは初めてのことだ。いつもと勝手が違うのは、直接航空会社のカウンターへ行きその場で搭乗手続きが終わると言うところだ。今回はEチケットで航空チケットを購入していた。
登場まで時間があるので売店を散策し、腹が減ったのでマクドナルドでハンバーガーをほおばる。銀行の為替レートを確認すると16.89円/元だった。
ノースウエストに乗るのは初めてで、航空機の遅れはなく定刻に出発した。機内でのアルコール類は有料で5ドルかかる。日本や中華系の航空機では無料なので無理をしてでもビールを飲んだものだが、ここでは無料のコーラやウーロン茶で我慢する。機内食は肉を指定したつもりだが魚が出てきた。中国語の発音が悪かったようだ。牛肉はニュウロウ、魚はユウだが魚肉のことだったのだろうか。そもそも魚肉といういいい方があるのだろうか。
機内設備には個人のモニターがあり、映画を見ることができる。米国の航空会社なので、最新のハリウッド映画でも見ることができるかと思い期待したが、あまり見たい映画はなかった。それでも日本でも公開中?の「エリザベス」と「King of California」という親子で宝探しをする映画を見た。
機内で配られた中国での入国カードはこれまでのと変更となっていた。オリンピックが近づいたためか、健康カードと税関のカードがなくなり、かなり簡略化されている。
北京空港へは予定より若干早めに到着した。入国手続きはスムーズで検疫や税関は素通り、あっという間に出迎えロビーに出た。
ある程度の中国元は持ってきていたが、この先両替できるところもなさそうなので空港内の銀行で両替することにした。夜10時を過ぎていたが中国銀行はまだ営業していて、レートは15.4円/元だった。20,000円分両替したので、日本で両替するより115元ほどお得だった。ただ気になるのが50元の領収書のようなものを渡された。両替税でも取られたのだろうか。受け取った現金を数えなかったので引かれたかどうかはわからない。過去に中国の銀行で両替したことは何度もあるが、そのようなことはなかったはずだ。
【空港からホテルへ移動】
バスで市内まで行っても良かったのだが、すでに深夜で早くホテルに着きたかったのでタクシーに乗ることにした。出迎えロビーから外に出ると目の前がタクシー乗り場で、長蛇の列ができている。しかしタクシーは次から次へと来るので、待ち時間は十分ほどだった。運転手にはホテルのホームページを印刷したものを渡して行き先を伝えた。どうも知らないホテルのようだ。タクシーがターミナルから出るとさっそくGPSの電源を入れる。
タクシーの運ちゃんにホテルの場所を知っているかと聞くと、携帯電話で聞くから大丈夫だ、みたいなことを行っている。高速道路を走りながら運ちゃんは電話を始めるが、先方もホテルの場所を知らないようだ。GPSにはホテルの場所を入れているので自分の方がよく知っていて、運ちゃんにつたない中国語で右へ左へと指示をする。少し遠回りをしてようやくホテルに到着した。タクシー料金は114元。
【ホテル】
ネット価格で一泊199元と安い割には一通りの設備は整っている。朝食は10元の食券をその都度買うことになる。
地下鉄五号線の天壇公園駅まで徒歩7分ほど。大通りから離れているので静かな場所にある。超市も歩いてすぐのところにある。
ホテルの周りは路駐の車だらけ。駐車違反でタイヤに固定器具を付けられた車が多数止まっていた。(写真の撮影は翌日)
ホテルは錦江之星旅館北京天壇公園店。日本の旅行会社はまず利用しないホテルであるが、2007年に開業(改装?)したばかりの綺麗なホテルだ。
http://hotels.ctrip.com/Domestic/showhotelinfo.aspx?Hotel=47338
ホテルのチェックインを終え、三泊分の付款金として800元を払う。
このホテルのロビーにはインターネットに接続されたパソコンが一台あり、自由に使うことができる。ただWindowsは中国語版なので文字を入力することはできない。しかしロビーでは無線LANも供給されており、X01Tが役に立った。時々ロビーに降りてきてはメールをチェックすることになる。
部屋はツインで広い。テレビや机もあり、壁のモジュラージャックからLANケーブルが巻かれた状態でつながっている。部屋でも無料でインターネットに繋ぐことができるようだ。しかし今回はパソコンを持ち込んでいないので使えない。
トイレ付きのシャワー室にはバスタブはない。最近話題になっているオリンピックの選手村と同じ仕様だ。中国人は湯船に入る習慣はないので、一般家庭でもバスタブがないところがほとんどである。オリンピック視察団は怒っていたが、自分は湯船に入れなくても気にはしない。
要するに値段の割にはなかなか良いホテルだ。中国によくある三ツ星ホテルと変わらない。
この日の歩数:6,320歩