中国見聞録シリーズ香港・新セン・マカオ放浪 |
【三日目-1】
ホテルの朝食バイキングのあと、出発時間まで30分ほどあったので外に出て散歩することにした。ホテルの前の大きな通りを右手に歩いた。歩道には色とりどりの花が咲いている。車道は片側6車線もあり、バスやタクシー、乗用車がひっきりなしに走っている。しばらく歩くと左手にウォルマートが見えたので歩道橋を渡って近づいた。 【新豪方酒店】 住宅街にあるので便利のいいホテルだ。裏手にコンビニがある。10分ほど先にはウォルマートがあるので、人民と同じ価格でお土産を買うことができる。 ウォルマートは朝7時から営業しているようだった。中に入りお土産を買うことにした。時間は10分ほどしかないので急ぐ必要がある。大量に商品が積み上げられている店内を足早に歩き、めぼしいものを買い物かごへ入れていく。商品はどれも激安だ。もし日本のスーパーが全品6割引となったら、嬉々として商品を買いまくることだろうが、それと同じ状態が今ここで起きているようなものである。時間がないのであまり考えず、ビールやジュース、お茶、CD、ガムなどを購入した。 【WAL*MART】 ホテルから歩いて10分ほどのところにある。朝7時から営業しているので、散歩ついでに寄ることができる。 ツアーが最初に向かったのは新セン博物館。開館九時よりも早く着いたので、入り口の前で少し待つことになった。入り口の柱には「愛国主義教育基地」と書かれたプレートが貼られていた。また、以前は有料だったこの博物館も今は無料となっているようだ。 博物館は八時半に開館した。入館してすぐ右手にカウンターがあり、その中に5・6人の従業員がいたが、何か仕事をするということもなく雑談をしている。中国の公共施設でよくある光景である。左手には二体の金の竜がガラスケースに収められている。香港とマカオがそれぞれ返還された際の記念だそうだ。 【新セン博物館】 1988年設立。開館時間は、9:00〜17:00。月曜休館。この日は8:30に開館した。新センの歴史を写真や映像で紹介している。わずかな期間で新センが発展していく姿がよく分かる。 新センの歴史は浅いので、博物館といっても近代史の説明が中心になる。新センの経済発展をグラフで示したパネルや、現在の新センを再現したジオラマ、開発前後の写真などが展示されている。新セン大爆発といった経済発展に伴い発生した事故の展示や映像もある。博物館にはまだ見るところはあるようだが、わずか15分ほどガイドの説明を聞きながら見学しただけで外で待つバスに乗り込んだ。 【錦繍中華】 9:00〜18:00、平日120元 中国各地の著名な建築物や景勝地をミニチュアにして展示している。広大な敷地で、じっくり見るにはまる1日は必要だ。 「錦繍中華/中国民族文化村」は昨夜ナイトパレードを見たところである。そこへ再び入場した。決して安くはない入場料だろうに、わずかな時間で二日連続入場するとは効率が悪い。しかもこのテーマパークで許された見学時間はわずか40分間。一日かけても回りきれないと言われるテーマパークで、見学時間が45分だけとは、あんまりである。土産物屋へ行く時間を回してもらいたいところである。 そんなわずかな時間でこのテーマパークを満喫するために、ガイドが持ち出した切り札が園内を巡回する見学カートの乗車であった。歩いたら1日かかるところを40分で見学できるという。要するに2時間映画を10分でみるために、10倍のスピードでフィルムを回すのと同じことである。見学カートの乗車は有料で、乗車にはオプション料金が発生する。事前にバスの中で70元を徴収された(実費は10元くらいと思う。上海動物園の同様のカートが10元だった)。 ツアー客のうちカートに乗ったのは20人ほど。電動カートではなく、エンジン駆動だった。カートが動き出し、左右に中国の名所が次々と現れる。カートのスピードは速く、ゆっくり見るどころかそれぞれを写真に撮るのも至難となる。まずは左手に莫高窟。高さ数メートルの岩をくりぬき、忠実に再現されている。この手のコピーを造るのはこの国は得意だ。ゆっくり見ている場合ではない。右に左にと次々に名所旧跡が現れる。 次に楽山大仏、右手に石林、大理三塔、左手に少林寺、桂林の漓江下りとめまぐるしく見ると、ようやくカートが止まり下車見学となった。時間は1分間だけ。桂林の象鼻岩を見ていると時間となった。 再びカートから黄山、寒山寺、泰山を見学。見学といってもほとんどファインダー越しに見るだけで、シャッターを切りまくる。万里の長城は数キロもの長さがあり、園内を取り囲んでいるようだ。 故宮前で下車し、こちらも1分で見学。故宮はかなり精巧に作られ、宮殿内の宦官(?)達も再現されていた。カートに乗り、ポタラ宮を遠くに見る。ここまでが「錦繍中華」のエリアで、引き続き「中国民族文化村」に入っていく。少数民族の民家(こちら実物大)が建ち並ぶところでは、それぞれの民族がその土地の衣装で出迎えてくれて手を振っている。 独龍族の藤作りの吊り橋を渡り、イー族の民家に入る。土壁の家だが、灼熱の太陽を遮り中は涼しい。 「錦繍中華/中国民族文化村」の滞在はあっという間だった。1日かけても回りきれないところを1時間もいなかったので当然である。惜しむべきは、ここは1日かけてでも見学したいところだと言うことだ。パンフレットによると、園内では各民族村のショーなどが行われているようで興味深い。いつかフリーで新センへ来ることがあったら、丸1日ここでの滞在にあてたいものだ。
バスに乗り、蛇口港へ向かった。移動中の中からビル群を見学するのだが、時々奇抜なデザインの建物が現れる。リゾート地にあるような円形のバルコニーを持つマンションや、龍のようなものがビルを突き抜けているようなオフィスビルを見た。 続きCamera:Panasonic DMC-FX9,Canon EOS 10D
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