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富士山-日本百名山

富士山-日本百名山

吉田ルート、下見がてらに八合目まで

吉田ルート、下見がてらに八合目まで

【五合目から北方の山を望む】

五合目から北方の山を望む

山行情報
日程 2018年7月16日(月)
山名(山域) 富士山(南関東
入/下山地 富士スバルライン五合目
メンバー 増井、今井、福島
行動時間 6時間
歩行
距離
登り
下り
歩数
11.8km 1,198m 1,198m 16,400歩
■■■

コース(タイム)

五合目(7:48)-(11:42)八合目-(13:46)五合目

 《山概略》
 富士山は山梨県と静岡県の境に位置する日本最高峰の山。8合目より上は富士山本宮浅間大社の私有地であるため県境は定まっていない。標高は3776.24m。日本三名山、日本百名山に選ばれている。2013年に「富士山、信仰の対象と芸術の源泉」として世界文化遺産に登録されている。

 《アプローチ編》
 今回は、8月の本番に向けての下見の登山であった。富士は何度も登っているが、吉田口から登るのは始めてだった。四つある富士の登山ルートで吉田口ルートが一番人気があったため、あえてそれを避けていたのである。
 朝四時に自宅を出発し、近所のM氏をピックアップして、東名自動車道を西へ向かう。まずは御殿場口駐車場で氏と合流。車を一台御殿場口の駐車場に止め、3人で北麓駐車場へ向かう。御殿場口から吉田口へはけっこう距離があり、富士五湖道路をほぼ全線走って、料金は休日割引で740円。ICを出るとすぐに北麓駐車場の案内があり、標識に沿っていくと駐車場に誘導される。駐車料金は一回1000円取られる。
 北麓駐車場からは、五合目までのシャトルバス(往復2000円、片道1400円)で行くつもりだったが、タクシーだと片道4000円だという。考慮の末タクシーで行くことにした。富士スバルライン五合目までは30分あまりと意外と時間がかかる。


北麓駐車場
【北麓駐車場】
   タクシーで吉田口五合目へ
【タクシーでスバルライン五合目へ】

 《富士山へ》
 富士スバルライン五合目は、多くの登山者や観光客でごった返している。レストハウスが何軒もあり盛況である。標高はすでに2,304mとなっている。さっそく登山開始と広場の奥へと進む。すると協力金と称して入山料1000円を取られてしまう。その際木札を頂き、ザックに取り付ける。
 登山口には何頭もの馬がいて、6合目まで運んでくれるようだ。お値段なんと10000円。それでも利用する客はいるようで、馬に揺られながら戻ってくる登山者を何度か見かけた。この富士山の乗馬は歴史があるようで、江戸時代から物資の輸送などで利用されていたと言うことだ。

馬が出迎えてくれる
【馬が出迎えてくれる】
   山中湖方面の眺望
【山中湖方面の眺望】

 五合目からの登山道は砂地で緩やかな登りが続く。やがて左手に眺望が開け、富士五湖を一望することができる。南アルプスや秩父の山々、雲取山なども見ることができた。富士宮ルートは海を見渡すことができるが、こちらは内陸の山並みで、初めて見る光景である。登ったことのある山が多く、感無量だ。
 30分ほど歩くと吉田口五合目との分岐があり、右手の方へ登っていく。このあたりではクルマユリやシャクナゲの花が咲いている。

山小屋群が見えてくる
【山小屋群が見えてくる】
   岩場の登りが始まる
【岩場の登りが始まる】

 道が吉田口ルートと合流したところが6合目で、ここから本格的な登りが始まる。7合目まではけっこう距離があり、その間山小屋もないのでトイレは我慢しなければならない。吉田口コースは6合目から登りと下りが別ルートとなるので、下山者はいないはずだが、少なからず下山者が降りてくる。この先登りと下りが合流するのは8合目を越えたところなので、今この登りルートを降りてくる人たちは8合目に達しなかったリタイア組なのだろう。

七合目が長い
【七合目が長い】
   東洋館
【東洋館】

 吉田口ルートの山小屋は7合目以降に集中している。最初の山小屋は花小屋である。どの山小屋もそうだが、小屋の前が通り道になっていて道を挟んでベンチがある。小屋に着くたびにこのベンチで小休止することになる。小屋の前には温度計があり、25度を示している。地上より10度ほど低いのだろう。
 山小屋は、日の出館、トモエ館と続く。翌月に泊まる予定の東洋館は7合目でもかなり最後の方だった。東洋館の前だけ板張りになっていて、小屋自体も綺麗な山小屋だ。
吉田ルートは岩場が多い
【吉田ルートは岩場が多】
   海抜3250mに到達
【海抜3250mに到達】

 翌月の本番では、東洋館からは暗闇の中を登るので、登山道をチェックしておかなければならない。チェックと言っても今回は登るだけである。東洋館の横からは岩の登りとなっている。クサリでルートが仕切られているので迷うことはないだろう。
 東洋館から次の山小屋までは間隔が開いていて、しばらく岩登りが続く。石段を登ると太子館で、ここから八合目となる。蓬莱館、白雲荘と続き、鳥居をくぐって元祖室となる。
八合目で下山道と合流
【八合目で下山道と合流】
   早足で下山道を進む
【早足で下山道を進む】

 元祖室の横から下山道に繋がるバイパスがあるので、自分はここから下ることにした。同行の二人は山頂まで行き、御殿場口ルートを下ることになる。すでに岩場の登山道は終わり、小石混じりの砂地の道となっている。二人と別れて、山腹のトラバース道を進むと100mほどで下山道と合流する。
 この時間は下山道を歩く登山者は少なく、早足でつづら道を下った。大砂走りほど高速で走ることはできないが、快調に下ることができる。
落石シェルターをくぐる
【落石シェルターをくぐる】
   六合目へ降りる
【六合目へ降りる】

 8合目からの下山道は山小屋がないため、トイレもない。7合目にようやく公衆トイレがあるので、ここを利用させてもらう。料金200円。7合目からはお中道のトラバース道となる。落石の危険地帯のようで、何カ所かシェルターの中を通り抜けることになる。
 6合目まで下って登り道と合流すると、これから登ってくる多くの登山者とすれ違う。そのほとんどはツアー客のようだ。中にははとバスのワッペンを付けている者もいた。
 スバルライン五合目まで無事下山し、そのままバス乗り場の方へ向かった。バスは往復2000円だが、片道は1400円である。片道切符を買ってタイミング良くバスに乗り込んだ。
 今回は下見のつもりで山頂まで行くつもりはなかったが、8合目までの往復でも標高差1000m以上は登っている。中途半端な登山ではあったが、それなりに良く歩いた山行だった。次月に向けての準備は万全だろう。

付近の山 富士山富士宮口(2017.8.19)、富士山御殿場口(2014.7.26)、富士山須走口(2008.6.28)

富士山データ

富士マップ
秀麗富嶽十二景
 開山期 7/1~8/31
 8合目以上の登山者数 242,029名(2007年開山期)
 山頂の平均気温 7月5.1度 8月6.4度(2007年)
 山頂の平均風速 7月11m 8月7m(2007年)
 山頂の気圧 平地の2/3
 登山口の標高
 御殿場口:1,388m
 須走口:1,960m
 吉田口:2,226m
 富士宮口:2,382m


立ち寄り湯情報
 
御胎内温泉健康センター★★★★
場所:静岡県御殿場市印野1380−25(TEL:0550-88-4126)
泉質:アルカリ性単純温泉(泉温34.7度)
料金:700円・時間:10:00~21:00
休館:火曜日(祝祭日の場合は翌日)
食堂:有、露天:有
Camera:CANON EOS 6D Mark II

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