|
TOP > 福岡県の山 > 浮嶽
浮嶽・十坊山-福岡県の山 浮嶽・十坊山-福岡県の山 背振山地の西の端を縦走 背振山地の西の端を縦走 【十坊山山頂】
コース(タイム)筑前深江駅(07:26)-(09:07)二丈岳-(10:31)女岳-(11:50)浮嶽-(13:36)十坊山-(14:55)まむしの湯
《山概略》
《二丈岳へ》 筑前深江駅の駅舎は2018年に供用が開始された、まだ新しい駅舎である。北口から駅を出て、単線の線路を渡る。住宅地を南の方に進むと、目の前に山なみが見えてくる。今日最初に登る二丈岳だろうか、その山に向かって進む。住宅地には道案内の標識は一切ないので、最新版の山と高原地図の「福岡の山々」が頼りとなる。 バイパスの下をくぐり、温泉スタンドの前を通ると周りには緑が増え、道は林道となる。一本道の林道は意外と長く、登山口があるのか心配となってくる。見晴らしの良い場所からは、先ほど通った街が見下ろせる。 国土地理院の地図では尾根に登山道があるように書かれているが、廃道となったのかそこには道らしきものがなく、林道を歩き続けた。しばらく林道を歩いてようやく左手に二丈岳登山口と書かれた道標があり、登山道が現れる。薄暗い植林の中を登って行き、二度林道を横切る。周辺には大きな丸い岩が転がっている。一貫山との分岐を通過して尾根を進むと空が広がってくる。一段と大きな丸い岩があり、この辺りが山頂だろうか。岩の上に登ると眺めがよく、玄界灘が見える。しかし、曇り空で遠くは霞んでいる。岩を降りて、奥へと進むと二丈岳山頂(711.3m)と書かれた標識がある。その下には何やら木箱が置かれていて、開けてみると木札がごっそり入っている。登頂記念にもらって良いようだ。ありがたく一ついただいた。
二丈岳山頂は広くなっているが、かつては二條城があったようだ。野面積みの石垣がところどころで残っている。また、この二丈岳は背振の稜線ではなく、その前衛の山に過ぎない。いったん下って登り返したところが脊振山嶺となる。 二丈岳を下ると分岐に突き当たる。左のキャンプ場と書かれた方へ進む。林道を道なりに進むと、コテージのある真名子のキャンプ場がある。しかし周囲に人の気配は全くない。この辺りで道が分からなくなる。山道と思っても藪に阻まれたりし、キャンプ場周辺の道をうろうろしているうちに、ようやく車道を下って左の橋を渡ればいいことが分かる。つばき橋を渡ると女岳への指導標があり一安心。
《浮嶽へ》 植林の直登を登り、いちど林道を横切り、山頂が近くなると、また丸い岩が周りに出現する。足元がうっすらと雪で白くなり、やがて女岳山頂(748m)に到着する。福岡と佐賀の県境の山の一つだ。ここでしばらく休憩する。 女岳山頂から荒谷峠へ下り、車道を歩いて浮岳方面に進む。この辺りの道には浮岳の指導標があるので安心感がある。左手に三角錐の山が見えている。まさかあれが浮嶽かと思ったが、そのまさかだった。三角錐で見るからに急登の山である。浮岳は別名として筑紫富士とも呼ばれているそうだ。
道は舗装道から右手の山道に入る。さっそく急登が始まり、赤い鳥居をくぐる。急登を登りきると神社が現れる。浮嶽神社の上宮で、地図にはなぜか加茂神社と書かれている。浮嶽神社は奈良時代に聖武天皇の勅願によりインドからの渡来僧によって創建されている。 神社の裏手には二等三角点(805.1m)があり、ここが浮岳山頂だ。この日のコースの最高地点である。山頂の標識は三角点とは少し離れた場所にあり、ここにも木札の小箱が置かれていた。山頂の岩に腰掛け、小腹を満たしてから再出発する。次に目指すのは十坊山である。 《十坊山へ》 浮岳から尾根に沿って一気に降りていく。雑木林から杉の植林と変わり、左手にはゴルフ場があるらしく、フェンスに沿った道となる。白木峠(369.5m)に降りると県道が横切っている。道を渡って反対側の登山口には登山ポストがある。中をのぞくと、まむしの湯の割引券が入っていた。下山後に立ち寄るところだったので渡りに船である。ありがたく頂いた。
白木峠からの登り返しはこの日の縦走最後の登りとなる。自然林のなかを30分ほど登って行くと、例によって岩が点々と現れ、やがて山頂の大きな丸い岩が見えてくる。真ん中で割れて口を開いているようだ。 十坊山山頂(535.2m)には、3人の子連れが来ていた。地元にとっては散歩程度の山なのだろう。子供は山頂広場にある坊主岩と書かれた岩の上に登っている。その子が下りてから自分も岩の上に登ってみる。上からクサリが伸びているので、それを頼りに登ると簡単に上まで上がることができる。岩の上からは360度の展望だ。曇りで靄が多いのが残念だ。十坊山の山頂にも木箱が置いてあった。
下山は北尾根の二丈吉井方面へ降りていく。鹿家との分岐を直進し、中村登山口と書かれた方へ進む。切通のようなところを通過すると、舗装道に出る。道なりに降りていくと集落に出て、正面には二丈岳だろうか、山なみが見える。集落からはgoogle mapを頼りに進み、まむしの湯に到着する。 まむしの湯では駅までの送迎(無料)を行っているので、入浴後は福吉駅まで送ってくれた。ありがたや。ちなみにまむしの湯は温泉の指定は得られてないが、その昔弘法大師様が掘り当てた?昔からある由緒ある湯である。
Camera:CANON EOS 6D Mark II
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |
ホームに戻る |