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暑寒別岳-日本二百名山 暑寒別岳-日本二百名山 ヤブ蚊の襲撃急坂休めず ヤブ蚊の襲撃急坂休めず 【暑寒別岳8合目】
コース(タイム)暑寒荘(3:56)-佐上台-(6:30)滝見台-(8:12)暑寒別岳(8:42)-(12:03)暑寒荘
《山概略》
池の橋を渡って薄暗い樹林帯に入る。緩やかな坂をしばらく歩いて行くと一合目の道標がある。けっこう歩いたつもりだったが、この先長いことを思い知らされる。さらに歩いていてヤブ蚊が大量にまとわりついてくる。虫除けスプレーと防虫ネット付き帽子で対応するが、手やパンツの上から容赦なく刺してくる。休むと攻撃が倍増するので休むこともままならず、写真もろくに撮ることができない。 2合目を過ぎ、佐上台と言うところでは眺望が広がるがガスのため見通しは良くない。隣の箸別ルートの尾根が見えている。ヤブ蚊と戦いながら単調な登りが続き、変化があるのは何合目かを示す道標だけだ。五合目はようやく三分の二ぐらい登ってきたことになる。
六合目を越えるとハイマツ帯になる。ここまで来るとようやく展望が得られるようになる。正面には山頂らしきピークが見えてくる。七合目を過ぎ、滝見台と言うところに来るとようやくヤブ蚊の攻撃が終了する。ここでゆっくり休むことにする。滝見台と行っても特に滝のようなものは見あたらず、山肌の谷には雪渓が多く残っているのは見える。
滝見台で休んでいると下から単独の若者が登ってきた。彼もまたヤブ蚊から逃れるためにほとんど休まず登ってきたようだ。自分より一時間ほど遅く登ってきたらしく、ずいぶん早い。東京から三日間の休みで5つの山を登り、これが最後だという。しばらく周りの風景を眺めつつ休憩してから先に進んだ。
しばらくハイマツ帯の眺めの良い歩きが続く。直射日光が差すが暑くはなく、むしろ涼しい。八合目の扇風岩も高台に鳴っていて、正面に暑寒別岳のピークが見える(と思ったらそれがニセピークだと後でわかる)。九合目を越えると道は急坂となる。ガレっぽい急坂にはロープがある。 左手に大きな雪渓があり、そのあたりは高山植物の花も多い。コンデジではなく一眼で撮りたいが、すでに疲れて気力もないので、下りでゆっくり撮ることにする。九合目から山頂までがやけに長く感じ、ようやく山頂に着くと、先ほどの若者はすでに到着していて、ねぎらってくれる。
暑寒別岳山頂は1,492m、たいした高さではないが、けっこう疲れたのはなぜだろうか。しかし、山頂に立つと疲れも忘れ、見渡す限りの眺望を堪能する。群別岳や南暑寒別岳が見える。本来は日本海も見えるのだろうが、低地は雲海が広がっている。
山頂に着いてようやくザックから一眼レフを取り出し、周りの風景を撮る。そして下りは予定通り、花を撮影しながらの下山となる。けっこう撮ったつもりだったが、帰ってから写真を見ると、もっと撮れば良かったと反省してしまう。重複を恐れず、違うアングルや絞りで撮るべきだった。 下りのヤブ蚊襲撃地帯は、朝ほどではないが健在だ。早足に通り抜けて、暑寒別荘にたどり着く。小屋の前では、管理人だろうか、薪割りをしていた。ヤブ蚊の大群はこの山の名物だそうだ。昔はもっとすごかったらしい。 明日は礼文島なので、下山後は稚内方面へ向かった。途中、道の駅にある、とままえ温泉に立ち寄り、汗を流し、虫さされの肌を癒した。
暑寒別岳の固有種は、マシケレイジンソウ、マシケオトギリ、マシケゲンゲの3つがあるが、今回ひとつだけ確認することができた。
Camera:CANON PowerShot S100, CANON EOS Kiss X6i
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