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芦別岳-日本二百名山 芦別岳-日本二百名山 夕張山系最高峰、登山口は町のすぐ近く 夕張山系最高峰、登山口は町のすぐ近く 【雲峰山から芦別岳を見上げる】
コース(タイム)登山口(4:06)-(8:15)芦別岳(8:44)-(12:00)登山口
《山概略》
《芦別岳へ》 北海道の夏は午前三時を過ぎると明るくなり始める。車中でごそごそと準備を始め、出発開始は四時を少し過ぎた頃だった。駐車場の目の前にある登山口の柵の扉を開いて中に入る。今回のために購入したクマ避けの鈴を鳴らしながら歩いた。 しばらく樹林帯の登りが続く。初めは薄暗かった林の中も歩いているうちに徐々に明るくなってくる。見晴台という場所に出るが、見えるのは真っ白なガスで何も見晴らせない。
空が次第に明るくなってきたのは、雲の上に出たからだろうか。標高1100mの鶯谷という場所に出る。地形的には谷ではなく、尾根の途中である。ここから左右に分岐していて、芦別岳は左に進む。 樹林の隙間から山のピークが見えてくる。右手に見えるのは夕張山系のだろう。二つの尖ったピークが見える。
道はそれ程急な登りではないのだが、一カ所ロープのある急な斜面がある。それも大した長さではない。周りにダケカンバの木が目立ち、足下の花の写真を撮りながら進んでいくと、左手に雲海に浮かぶ山並みが見えてくる。十勝連峰だろうか。 ちょっとした展望テラスに出ると、そこは半面山(1397m)だった。木に鐘がぶら下がっている。そこからは一面に雲海が広がり、右と左に山並みが見える。左が十勝連峰なら右は日高山脈だろう。
半面山からは森林限界を超えたのか、空が広がる。雲海の上なので青空で山肌の緑も鮮やかだ。旭商生遭難碑の前を通り、やや緩やかな斜面を登っていく。ミヤマキンバイのお花畑があり、黄色に花を咲かせている。 次のピークの上に立つ。ここが山頂かと思ったが、雲峰山というピークだった。目の前に芦別岳のピークが見え、まだまだ先が遠いことを思い知らされる。芦別岳の山肌にはジグザグのつづら道が続いているのが見える。
雲峰山から少し下ってから登り返しとなるが、最後の急坂を登り切り、芦別岳の山頂(1727m)に到達する。山頂は広くはないが360度の展望で、芦別岳周辺の西側には雪渓が点々と残る高原状の広場が見える。この日山頂へは一番乗りをしたようで、しばらく眺望を楽しんでから下山した。
下りはザックに忍ばせていた一眼レフで花を撮りながらゆっくり歩いた。重い一眼レフは登りではじゃまなので、もっぱら下りで使うことになる。朝はまだ花が開ききっていないことも多いので、その方が好都合だ。 これから登ってくる多くの人とすれ違いながら登山口まで下った。駐車スペースはかなり埋まっていて、けっこう人気の山であることが分かる。
下山後は明日の暑寒別岳に向けてすぐに移動である。途中、県道114号沿いにある道の駅うたしないチロルの湯に立ち寄り、汗を流した。アルカリ性で肌がつるつるになる温泉だった。ここで食事も取り、明日の登山に向けエネルギーを充電した。
Camera:CANON PowerShot S100, CANON EOS Kiss X6i
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