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芦別岳-日本二百名山

芦別岳-日本二百名山

夕張山系最高峰、登山口は町のすぐ近く

夕張山系最高峰、登山口は町のすぐ近く

【雲峰山から芦別岳を見上げる】

雲峰山から芦別岳を見上げる

山行情報
日程 2014年07月06日(日)
山名(山域) 芦別岳(北海道
入/下山地 山部登山口
メンバー 単独行
行動時間 8時間6分
歩行
距離
登り
下り
歩数
14.2km 1,353m 1,353m --歩
芦別岳マップ

コース(タイム)

登山口(4:06)-(8:15)芦別岳(8:44)-(12:00)登山口

 《山概略》
 北海道夕張山系の最高峰で日本二百名山のひとつ。アイヌ語でアシ・ペとは灌木の中を流れる川という意味。芦別川は山の西面を流れるが、登山口は東側の富良野市山部にあり、旧道コースと新道コースの2本のコースがある。旧道コースはコースタイムが長いので今回は新道コースを歩くことにした。(後に礼文島の宿でこの話をすると、山好きの主らしく、旧道の方が絶対良い、旧道に行くべきだったと言われてしまった。)

 《アプローチ編》
 北海道の山旅最初の山が芦別岳となる。当初は夕張岳の予定だったが、登山口への林道が崖崩れのため、登山口まで車で入れず、その手前から往復4時間歩かなければならないことが出発直前に分かったため、その近くにある芦別岳に変更した。
 金曜日の夕方大洗港を出港し、土曜日の昼過ぎに苫小牧港に到着。その日のうちに山部の登山口駐車場まで行き、翌朝の登山開始に向け車中泊した。駐車場の近くには無料のキャンプ場や綺麗なトイレもあり静かな場所なので、車中泊するには快適な場所だ。同様の車中泊組は3組ほどあった。いずれも本州組である。


芦別岳登山口
【芦別岳登山口】
   まだ薄暗い樹林帯
【まだ薄暗い樹林帯 】


 《芦別岳へ》
 北海道の夏は午前三時を過ぎると明るくなり始める。車中でごそごそと準備を始め、出発開始は四時を少し過ぎた頃だった。駐車場の目の前にある登山口の柵の扉を開いて中に入る。今回のために購入したクマ避けの鈴を鳴らしながら歩いた。
 しばらく樹林帯の登りが続く。初めは薄暗かった林の中も歩いているうちに徐々に明るくなってくる。見晴台という場所に出るが、見えるのは真っ白なガスで何も見晴らせない。  
道標はなくてもほぼ一本道
【道標はなくてもほぼ一本道 】
   鶯谷の分岐
【鶯谷の分岐】

 空が次第に明るくなってきたのは、雲の上に出たからだろうか。標高1100mの鶯谷という場所に出る。地形的には谷ではなく、尾根の途中である。ここから左右に分岐していて、芦別岳は左に進む。
 樹林の隙間から山のピークが見えてくる。右手に見えるのは夕張山系のだろう。二つの尖ったピークが見える。

雲海に浮かぶ山並み
【雲海に浮かぶ山並み】
   半面山に到着
【半面山に到着】

 道はそれ程急な登りではないのだが、一カ所ロープのある急な斜面がある。それも大した長さではない。周りにダケカンバの木が目立ち、足下の花の写真を撮りながら進んでいくと、左手に雲海に浮かぶ山並みが見えてくる。十勝連峰だろうか。
 ちょっとした展望テラスに出ると、そこは半面山(1397m)だった。木に鐘がぶら下がっている。そこからは一面に雲海が広がり、右と左に山並みが見える。左が十勝連峰なら右は日高山脈だろう。

しばしの緩斜面
【しばしの緩斜面】
   振り返る
【振り返る】

 半面山からは森林限界を超えたのか、空が広がる。雲海の上なので青空で山肌の緑も鮮やかだ。旭商生遭難碑の前を通り、やや緩やかな斜面を登っていく。ミヤマキンバイのお花畑があり、黄色に花を咲かせている。
 次のピークの上に立つ。ここが山頂かと思ったが、雲峰山というピークだった。目の前に芦別岳のピークが見え、まだまだ先が遠いことを思い知らされる。芦別岳の山肌にはジグザグのつづら道が続いているのが見える。

ピークが見えてくる
【ピークが見えてくる】
   芦別岳山頂
【芦別岳山頂】

 雲峰山から少し下ってから登り返しとなるが、最後の急坂を登り切り、芦別岳の山頂(1727m)に到達する。山頂は広くはないが360度の展望で、芦別岳周辺の西側には雪渓が点々と残る高原状の広場が見える。この日山頂へは一番乗りをしたようで、しばらく眺望を楽しんでから下山した。

山頂から夕張岳が見える
【山頂から夕張岳が見える】
   下りは富良野の街並みが見る
【下りは富良野の街並みが見る】

 下りはザックに忍ばせていた一眼レフで花を撮りながらゆっくり歩いた。重い一眼レフは登りではじゃまなので、もっぱら下りで使うことになる。朝はまだ花が開ききっていないことも多いので、その方が好都合だ。
 これから登ってくる多くの人とすれ違いながら登山口まで下った。駐車スペースはかなり埋まっていて、けっこう人気の山であることが分かる。

登山口に戻る
【登山口に戻る】
    

 下山後は明日の暑寒別岳に向けてすぐに移動である。途中、県道114号沿いにある道の駅うたしないチロルの湯に立ち寄り、汗を流した。アルカリ性で肌がつるつるになる温泉だった。ここで食事も取り、明日の登山に向けエネルギーを充電した。

《登山道の花》
144x108 マイズルソウ ゴゼンタチバナ
 【1.■■】
 【2.マイズルソウ】
 【3.ゴゼンタチバナ】
ミヤマキンバイ チングルマ チシマフウロ
 【4.ミヤマキンバイ】
 【5.チングルマ】
 【6.チシマフウロ 】
ウコンウツギ チシマギキョウ ヨツバシオガマ
 【7.ウコンウツギ】
 【8.チシマギキョウ】
 【9.ヨツバシオガマ】
■■ ミヤマオダマキ ヤマニガナ
 【10.■■】
 【11.ミヤマオダマキ】
 【12.ヤマニガナ】
サンカヨウ
 【13.サンカヨウ】
 
 

付近の山 十勝岳(2000.08.06)、トムラウシ山(2000.08.06)、幌尻岳(2006.08.12)

立ち寄り湯情報
 
うたしない チロルの湯★★★★
場所: 北海道歌志内市字中村78番地3(TEL: 0125-42-5588)
泉質:ナトリウムー炭酸水素塩泉
料金:500円・時間:6:00~8:00、10:00~22:00
宿泊:有、食堂:有、露天:有
Camera:CANON PowerShot S100, CANON EOS Kiss X6i

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