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北海道放浪2000

[概要] [十勝岳] [トムラウシ] [アポイ岳]

観光と温泉、ビール付きの山旅
日程 2000年8月3日〜10日(7泊8日)
山名 十勝岳,トムラウシ,アポイ岳
観光 美瑛,帯広,襟裳岬
費用 \87,984(フェリー\40.040,ガソリン\15,855,有料道路\7,950,食費他\24,139)
メンバー 単独行




8/3 横浜(9:00)=(18:00)大洗(23:59/船中泊)
8/4 (20:00)苫小牧=(23:50)望岳台(車中泊)
8/5 望岳台(5:00)=(7:18)十勝岳−(9:03)望岳台=美瑛=富良野=トムラウシ自然休養林野営場(テント泊)
8/6 トムラウシ自然休養林野営場(4:25)=林道駐車場(4:45)−トムラウシ−(13:23)林道駐車場=東大雪荘=国設然別湖北岸野営場(テント泊)
8/7 国設然別湖北岸野営場=帯広=襟裳岬=アポイ山麓ファミリーパークキャンプ場(テント泊)
8/8 アポイ山麓ファミリーパークキャンプ場(4:54)−(6:37)アポイ岳−(8:10)アポイ山麓ファミリーパークキャンプ場=アポイ山荘=支笏湖=苫小牧(車中泊)
8/9 苫小牧(9:45/船中泊)
8/10 (06:10)大洗=(11:00)横浜


【8月3日】
 横浜の自宅を9時に出発。フェリーが出航する2時間前までに乗船手続きをする必要があったので、大洗には21時までに着けばいいことになっていた。12時間あるので、有料道路を使わずに行くことにした。しかしながら都内の渋滞は想像を絶するもので、渋谷から首都高速に乗ってしまった。もちろん首都高も渋滞している。湾岸道路でここから別料金というところの手前で下りようとしたらそこも渋滞で、結局追加料金を払って習志野まで来てしまった。常磐道でもトイレ休憩のため一区間だけ高速を利用して、大洗には18時には到着。コンビニで食料を調達し、乗船準備のため車を停めたときは一番乗りであった。

【さんふらわあ「えりも」】

 今年はブルーハイウエイラインがミレニアム運賃割引と言うことで利用することにした。JAF会員割引を利用すると40,040円(2等寝台)で車を載せて北海道まで往復することができる。(写真は苫小牧港で撮影)
 行きのフェリー「みと」はベットの照明にコンセントが付いていた。船内にはパソコンを持ち込んでいたので、それは重宝できた。そして船の揺れが少ないのが特徴であった。揺れを制御する特別なフィンが付いているようだ。しかしながら帰りの「えりも」はコンセントはなく、揺れも大きかった。そのほか船内の細かい設備の面でも見劣りがして、あらかじめ乗る船が分かっていれば「みと」がお勧めである。(08090708)


【8月4日】
 フェリーは苫小牧港に20:00の定刻に到着。フェリーから吐き出された車はそれぞれの目的地へ向かうが、我が車は十勝岳の登山口である望岳台へと向かう。道はナビが指示するので悩む必要はない。国道234号をひたすら北上していく。岩見沢あたりから猛烈に雨が降り出し、前がよく見えずに危険であったため、高速に乗った。高速もわだちの水たまりにハンドルを取られて難儀したが、何とか旭川までたどり着き、美瑛を経て望岳台に到着。雨はやんでいたがかなりガスが濃かった。広い駐車場には一台だけ車が止まっており、その中に人がいるのかどうかは分からない。レストハウスの前の自販機だけが明るく光っている。
【8月5日】
 夜半は時折雨が降っていたが、朝には何とか持ち直して曇り空であった。明るくなってようやく周りの様子が見えてきて、駐車場のはずれにトイレが確認できた。夜は照明がないので分からなかったが、24時間開放されているトイレであった。
 Go!▲十勝岳登山
 白金温泉で汗を流し、美瑛へ向かった。
【拓真館】

 写真家「前田真三」のギャラリー。入館無料で多くの観光客が訪れていた。美瑛の風景や植物の写真を展示している。(08051046)


【美瑛の木と丘】

 この日は曇り空のため、あまり緑が映えていなかった。美瑛はどこまでも丘が続く。(08051101)


【ケンとメリーの木】

 何故「ケンとメリー」かは分からないが、この木を見るための立派な駐車場ができており、観光客が途絶えることはない。他に「セブンスターの木」「親子の木」などがこの奥にあるようだが、あまり見てもしょうがないので、ここから美瑛を後にする。(08051140)


 美瑛を離れて、明日登るトムラウシの他山口まで移動するが、途中の富良野は素通りする。富良野といえばラベンダーの里であるが、車窓からもラベンダー畑がよく見える。道の駅「南ふらの」で休憩し、一本200円の茹でたトウモロコシと真空パックのジャガバターを買い、明日の食料とする。
 狩勝峠を越え、新得町で左折、十勝川に沿って上流へと車を走らせる。十勝ダムを渡り、ほとんど車の走らない道を順調に進んでいたが、トムラウシ自然休養林野営場手前10kmの曙橋から突然ダートとなる。あまりにも唐突にアスファルトが無くなり、時速80kmのままダートに突入してしまった。徐々にスピードを落とし、以降30kmほどのスピードで奥地へと進む。右手に国民宿舎が見えてくるとキャンプ場はすぐである。

【8月6日】
 Go!▲トムラウシ登山
 トムラウシから下山し、国民宿舎東大雪荘の温泉でのんびりした後、当てもなく帯広方面へと向かった。今回の目的は少なくとも十勝岳とトムラウシを登ることであったため、すでに目的は果たしていた。しかしながらまだ日程はあるため、これからの行動を考えなければならない。まずは今夜泊まるところだ。
 カーナビの地図でキャンプ場を探していたところ、近くに然別湖があり、キャンプ場もあるようだ。一路そこへ向かった。そのキャンプ場は国設然別湖北岸野営場で、利用料は250円。受付の人からは、「何もないところですから。電気も20時で発電器が止まります」と念を押された。何もないといっても炊事場やトイレはしっかりあるので十分なキャンプ場である。夜間照明が消えるのもどちらかといえば嬉しいことである。それでもビールは飲みたくなるもので、最寄りの自販機の場所を訪ねると、1km先の山田温泉にあるという。早速車で調達しに行き、建物の中にお邪魔し、自販機でビールを買う。

【8月7日】

【朝の然別湖】

 北海道のキャンプ場はどこでもそうであるように、夜明けと共にカラスの鳴き声で目が覚める。湖の畔では朝早くから家族連れがカヌーの準備をしていた。
 湖越しに見える山は、左から天望山(1174m)、白雲山(1185m)、東ヌプカウシヌプリ(1252m)。(08070521)

 この日は一日観光&移動日となる。まずは糖平湖経由で帯広へ向かった。

【愛国駅】

 旧愛国駅や旧幸福駅はかつての広尾線の駅であり、今は交通記念館や交通公園として残されている。場所は帯広の郊外であるが、開館が8時からと早いため最初にここを訪れた。愛国駅正面隣には愛国から幸福行きの石でできた大きな切符が置かれている。土産物屋にはこの切符が売っている。(08070814)


【幸福駅】

 駅舎には名刺やらメッセージが張り付けられていて汚い。通り抜けるとホームがあり車両が止まっていて、中に入ることもできる。(08070836)


 再び帯広市街に向かい、帯広動物園へ行った。囚われの動物には興味がないが、植村直巳の記念館があるというので見ておこうと思った。ちなみに動物園の特徴としては、シマフクロウやエゾジカ(なぜかヤクジカもいた)、エスキモー犬(植村直巳が連れて帰った10代目)などがいる。

【植村直巳記念館(帯広動物園)】

 動物園内にあるイグルー型の氷雪の家。植村直巳氏の写真や資料を展示している。(08070952)


【襟裳岬】

 日高山脈の終点が襟裳岬である。岬の岩礁部分には数百頭のゼニガタアザラシが定住しているとのことであったが、濃い霧のため見ることはできなかった。岬の突端にかけての遊歩道には多種多様な花が咲いていた。
 駐車場の周りは土産物屋で、100円ソフトクリームというのに思わず手が伸びてしまった。(08071408)

【放牧場と風力発電】

 えりも町の町営牧場越しに風力発電のローターが見える。この2基の発電機で700世帯の電力が供給できるという。えりも岬は年間平均風速が8メートルと風の名所ともなっている。ローターの奥の小高い山には自衛隊のドームアンテナ群も見える。(08071442)


 様似町を走っているとキャンプ場と温泉の看板が目に入り、この日の宿をそこに決める。アポイ山麓ファミリーパークキャンプ場は良く整備された綺麗なキャンプ場である。料金は520円と施設の割りには安い。テントを立ててから近くのアポイ山荘へ温泉に入りに行った。この温泉も安くて綺麗で大きい。入浴後に休憩所で夕食も済ませた。
【8月8日】
 Go!
▲アポイ岳登山

 アポイ岳から下りてきて、一路苫小牧へと向かっていた。フェリーは明日の朝であるが、何が起きるか分からないので、とりあえず港の方へ行くことにした。日高地方は馬の牧場が多く、道路脇の草原をサラブレットが走っている姿が見える。全て競走馬なのだろうか。


【支笏湖】

 左からモラップ山(507m)、樽前山(1041m)、風不死岳(1103m)。現地で買った新聞の地方欄によると、樽前山で火山性群発地震が発生していると書かれていた。うっすらと白煙を上げているのが見えたが、この山も良く登られているようだ。(08081711)
 苫小牧港へ戻り、翌朝の出航まで車中泊をした。
【8月9日】
 フェリーに乗り込み帰路に就いた。
 寝台で休んでいると、船長からイルカの群が見えますとのアナウンス。デッキに向かうと右舷に数頭のイルカがフェリーと一緒に併走していた。ときおり水面をジャンプしており、野生とは思えないサービスぶりであった。
【8月10日】
 定刻より早く6時には着港。首都高の渋滞にはまりつつも10時には横浜の自宅に帰着。


Camera:CANON Power Shot S10

NOYAMA
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