|
天塩岳-日本二百名山 天塩岳-日本二百名山 新道コースを孤独にピストン 新道コースを孤独にピストン 【避難小屋と天塩岳】
コース(タイム)天塩岳ヒュッテ(04:47)-(05:55)連絡路分岐-(07:20)避難小屋-(07:59)天塩岳(08:18)-(09:45)連絡路分岐-(10:54)天塩岳ヒュッテ
《山概略》
《天塩岳へ》 8月中旬ではあるが、天塩岳ヒュッテ前での車中泊はそれほど暑くはなかった。夜中は雨が降っていたようで、もし朝まで続いていたら山へは行かずに撤退するつもりだったが、明るくなる頃には雨は上がっていた。天気予報でも午前中は雨は降らないことになっていた。 駐車場に他の登山者が来ることはなく、何となく不安になりながら出発した。不安のタネはクマであり、ザックにベルを付けることを忘れない。昨日車で来た林道を戻る。途中、天塩川に架かる馬背橋を渡り、1kmほど歩くと左手に新道登山口がある。登山口には登山コース図があり、今日のルートを確認する。本来歩きたかった周遊コースが乗っているが、ここでは通行止めの表示はなかった。 登山口から山の中へ入っていく。うっそうとした樹林帯で。緩やかな道に細い道が続いている。その緩やかな道はつかの間で、すぐに急坂となる。背丈ほどもある植物に挟まれて、眺望のない単調な道がしばらく続く。
朝露に濡れ、汗でもびっしょりになる頃に、旧道連絡路との分岐に到着する。旧道側にはピンクのロープが張られて人を通さないようになっている。つかの間のチェックポイントだったが、まだ急登は続く。ようやく左の方の展望が開け、天塩岳と思われる山が見えてくる。やけに遠いのだが、あそこまで行くのだろうかと不安になるが、歩いて行くと案外遠くまで進むことは分かっている。 かなり高度を稼いだようで、急登が終わると空には青空が見えだし、夏の終わりの花々も見る余裕が出てくる。遠くの山並みも見えてくるが、どこの山だろうか。南の方には大雪山系が見えるはずだ。
目の前に円山の斜面が見え、登山道がジグザグに続いているのが見える。ハイマツの中を縫うようにして斜面を登る。いくつかケルンを通過し、左に天塩岳の姿が見えてくると、まもなく円山の山頂(1433m)に到着する。円山からは天塩岳山頂に向かって登山道が延びているのが分かる。そして、下ったところに三角屋根の避難小屋があるのが見える。
円山からは緩やかな下りで、ハイマツの中の眺めの良い道が続く。下りきったところに避難小屋があるが、思ったより小さな小屋だった。豪雪地帯らしく、屋根は鋭角的な三角形だ。小屋の後ろにはトイレ棟もあるようだ。避難小屋は一応、西天塩岳ヒュッテと名が付いているが、名前だけで期待して行くとがっかりであろう。小屋の背後には西天塩岳がある。 小屋を過ぎると登り返しだが、それほどきつくはない。振り返ると歩いてきた道が見える。そして、遠くに残雪のある山並みが見える。まさに大雪山系だろう。標高2000m程度でも良く雪が残っているものだ。
ガレ場のハイマツ帯を登っていくと天塩岳の山頂(1557.6m)に到着する。山頂からは360度の展望で、隣の前手塩岳や緑の山々に囲まれている。湖が見え、町並みも見えるが旭川だろうか。山頂ではiPhone の電波(SB)が入り、ネットを使うことができた。天塩岳ヒュッテの駐車場でさえ使えなかったのに、山頂だけは使えるようだ。さっそくFBに投稿する。
山頂には誰もおらず独占状態で眺望を楽しみ、パノラマ写真を撮る。20分ほど滞在してから来た道を下山した。稜線では青空が広がり、清々しい気分で歩くことができた。駐車場に戻ると、間もなく一人の登山者が降りてきた。どこに行ったか聞くと、当たり前だが天塩岳だった。人とは誰とも会わなかったはずだが不思議に思ったが、通行止めの道を歩いて周遊したそうだ。それでも見かけることがなかったのは不思議だが、この日に天塩岳を登ったのは2人だけということになる。 この日は帯広のビジネスホテルに泊まることになっていた(洗濯のため)。車を走らせていると、予報通り雨が降ってきた。しかも土砂降りで、明日には台風も来るようだ。台風は北海道へ来るときも来ていて、2つ立て続けにやってきている。運良くその間隙を縫って夕張岳と天塩岳を登ることができたが、今回の北海道の山はこれで終了となる。計画では石狩岳も入っていたが、次の機会に再挑戦となる。
Camera:CANON EOS 80D
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |
ホームに戻る |