野山放浪-山ヤ用語辞典

A mountain glossary of terms.

 

 

 

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後半

なぎ【薙】
 山の斜面がえぐられたように崩れて土砂が露出しているところ。

ナメ
 一枚岩の上をウォータースライダー状に水が流れるところ。

にじゅうさんりょう【二重山稜】
 2本の尾根が平行に走っている地形。幅の広いなだらかな尾根に多い。沢が稜線近くで尾根に沿うように流れたり、尾根が断層する事などによって生ずる。尾根の間の凹地を船窪と呼ぶことがある。地図読みが難しく、ガスに巻かれるとルートをはずしやすい。

にじゅうしきかざん【二重式火山】
 カルデラを外輪山が囲むような火山のこと。山頂の火口、またはカルデラの中に、小さい火山体をもつ。秋田県と岩手県の県境にそびえる駒ヶ岳(別称 秋田駒)や新潟県の妙高山などがその例として挙げられる。

ニセピーク
 頂上と間違えやすいニセピーク

ハーネス
 クライミング用の安全ベルト

バカ尾根
 変化のないだらだらとした登りで、景色も変わらず面白みのない尾根。丹沢の大倉尾根など。

ばくれつかこう【爆裂火口】
 爆発的な火山活動によって生じた火口のこと。

バットレス
 垂直に立ちはだかる壁。

ビレイ
 確保。登っているパートナーが墜落したときに止める為の手段。

ピストン
 目的地まで往復すること。

フィトンチッド
 樹木、特に針葉樹が出す揮発性物質。その殺菌力が森林浴の効用の1つとされる

フリークライミング
 ハーケンやザイルなどの用具を使わないで山を登ること。垂直に切り立った壁に素手で体力の限界まで挑戦する。

ブロックなだれ
 稜線直下で雪庇が崩れるなだれ。

ブロッケン現象
 霧や雲がかかっているとき太陽光線を背にすると,観測者の影が霧粒の幕に映り,顔の影を中心に大きな光輪が見られる。 ドイツのブロッケン山でたびたび見られることから名付けられた。

プロテクション
 ルート上に得られる確保支点で、ピトン、チョック、ボルト類や太い木、灌木、岩角などがある。

ベルグラ
 岩に薄く張り付いた氷。

ボッカ
 やたら重い荷物を持って山を歩くこと。歩荷。

ホワイトアウト
 冬山で、粉雪やガスのために一面が乳白色になり、地面と空の区別もつかなくなうこと。

まく【巻く】
 尾根上の突起やピークの頂上部を通らず、その山腹を横に迂回していくこと。

むひょう【霧氷】
 氷点下の霧が樹枝などに着いてできる氷。樹霜・樹氷・粗氷の三種がある。

ヤブ
 草木が濃く繁っている場所。ブッシュ。

やぶこぎ【藪漕ぎ】
 ブッシュになっているところを木や草をかき分けて進むこと。

らくせき【落石】
 悪場で岩の落ちてくること。自然発生的なものと人工的なものがある。

リード
 ロープを結び、その先頭に立ってラインを決めながら登っていくこと。

リングワンデリング
 ホワイトアウトに遭って、大きな円を描いてまたもとの位置に戻ってしまうこと。

るんぜ【ルンゼ runse】
 岩壁の中で沢状にえぐられた部分。
 岩壁に食い込むようにできた岩溝。流水による侵食作用で岩の表面がつるつるしているところが多い。岩登りのルートにもなるが,積雪期はなだれ,雨が降ると滝になるので,細心の注意が必要とされる。両側が少し広がっている場合はクーロアールともいう。

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